
地震が起きる前、
最後にUPしたブログは東京タワーの足元にある料理店に食事に行ったことでした。オレンジ色に染まったタワーをフランスから来た客人と見上げながら、その二日後に起きることなど想像も出来ませんでした。
☆フランス人とは同じ場所で揺れと混乱に遭遇し、それでも予定通り翌土曜の深夜発の便でパリへ帰ることができました。今もメールでやり取りするたびに、ずっとジャポンのことを案じているよ、と書き添えてきます☆
東京タワーは明かりを消し、同じく消灯したレインボーブリッジから暗く沈んだ都心の風景を視界に入れながら、私は複雑に交差した重たい気持ちで首都高を走りました。
ふた月がたち、5月11日から東京タワーは節電モードでライトアップを再開。初日は哀悼の光と名づけ、白色光のダイヤモンドヴェール(ポチポチ照明)を3時間。
以後、平日はオレンジ色のランドマーク照明(染める明かり)、週末・祝日はランドマークとダイヤモンドヴェールを組み合わせて19時から22時まで3時間。
いま明かりが戻ってもただ喜べるという状況ではありませんが、光が人の気持ちに与える効果はやはりある、と感じます。
震災から三ヶ月を迎えようとしていたある夜、思い立って東京タワーに行ってきました。私より1歳年長の東京タワー。子どもの頃に一度昇って以来、40年以上ぶり。当時見た風景はもう覚えていないので実質初めてのようなものかな。
レインボーブリッジや首都高は消灯したままだけど、街全体は一時よりは明るくなったと感じられました。19時台だったということもあり、まだビル・オフィス内の明かりが多かったせいもあるかな。
ブログタイトルはユーミンのアルバム「昨晩お会いしましょう」収録の「手のひらの東京タワー」。
1981年発表だから、30年前に書かれた曲。歌われている風景も30年以上前のもの、今見ている風景とは全然違ったでしょう。
多くが過剰だった街は、試行錯誤しながら変わろうとしている。
Posted at 2011/06/11 23:59:59 | |
Scene | 日記