
先週の金曜日、1週間の終わりに、いつものように お風呂へ雑誌を持ち込んで長湯を決め込んだ私は、ちょっと前の号のAERAで作詞家・松本隆の記事を 読みました。
80年代のヒットメーカーとして(風立ちぬ、赤いスイトピー、ルビーの指環など)有名な松本隆ですが、'69年から3年間だけ活動した伝説の日本語ロックバンド「はっぴいえんど」メンバーでもありました。記事は生い立ちからはっぴいえんど時代のこと、作詞家に転向後の活躍などをなぞり、彼の最新のチャレンジが能の演目「隅田川」を日本語オペラとして演奏会形式で行なうという試みであると知りました。隅田川という演目自体もよく知らないのですが、記事を読むと強く興味をそそられました。しかし上演がちょうどその週末で、行くことはかなわず残念でした。
書けばすべてヒットしていた'80年代、ペースダウンした90年代を経て'97年ごろから再び活動し始めた彼が手がけたひとつに、当時は無名だったシャンソン歌手クミコのプロデュース、と
ありました。若い世代の歌ばかりになっている今の歌謡界に大人の歌を広めたい、と。
そんな記事を読んだので、翌土曜日には家にあった「はっぴいえんど」の「風街ろまん」CDを車に積み込んで出掛けました。その日の最後に、まったく別のCDを探すつもりで入ったレコード屋さんで、目当てのCDは無かったのですがプラプラと歩いていると、クミコの「十年~70年代の歌たち~」というCDが、普段はあまり見ないジャンルの棚に背表紙でなく正面向いて置いてあるのが目に入りました。
手に取ってみると筑紫哲也、立木義浩ら著名人10名がクミコに歌って欲しい、と選んだ'70年代の歌を彼女が歌った作品集とある。演歌あり、ジュリーあり、四畳半フォークにニューミュージックあり、喝采あり・・・。
湯気でふやけた雑誌の記事を読まなければ手元になかったであろうCDを今聴いています♪
「あの頃の『懐メロ』としてではなく、これからの道を明るく照らす道標のような『歌』として蘇れば、またこれからも元気に歩いていける、そんな気持ちです。」
ライナーノーツのクミコさんのあとがきより
※買って中身を見てから分かったのですけど、参加ミュージシャンがまた良いのよ、
くぅぅぅ~~。
Posted at 2007/12/21 23:38:32 | |
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