2008年12月30日
12/9の朝日新聞の広告特集に村上龍氏のインタビューが載っていました。今日片付ける前に改めて読み返すと、示唆に富んだ事が書いてある。
「夜明け前が一番暗い」という比喩は、今の難局が循環的なものだという考え方です。しかし今回の金融・経済の危機は、ひょっとしたら循環的でなく、歴史の転換点かもしれない。金銭や経済だけでなく、社会的、政治的、あるいは文化的な転換点かも知れないという思いがぼくにはあります。生き方や価値基準が問われているということですね。特に、金銭的利益以外の価値が問われている気がします。」
私にとって個人的に示唆的に感じた文章は「5年後、10年後の自分をイメージして、今を考えることが重要になるかも知れません。広い意味での投資感覚、みたいなことです。10年後のために、自分のどの部分、どの資質、どの技術に投資するのか、ということかな。」という部分。
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「まぁ、国には期待してもしょうがないんですが、もう少し、中長期的な対策を考えないと、国民一律に1万円強を配るみたいなことばかりやっていると、場当たり的なやり方がしだいに一般的になってしまって、もうとりかえしのつかないことになりかねないと思います。場当たり的な対応は、結局将来的な価値をどこに見いだすかわからない、という人に残された唯一の戦略で、しかも外部と未来に対して目を閉じるので、必然的に内向きになってしまうんです。面倒くさくても、目を外に向けることから始めるしか方法はないと思います」と結ばれている。
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お正月休み、良い機会でもあるので5年後、10年後の自分をイメージして今できること、すべきことを考えてみよう。今の先に漫然と(たぶん)必ず来る(であろう)5年後ではなく、目指す5年後をイメージしてみよう。この龍さんの眼を見ていたら、そんな気になりました。
※「限りなく透明に近いブルー」のサントラCDと一緒にパチリ。小椋桂や陽水の洋楽カヴァー、ロックしているカルメン・マキ、達郎、上田正樹 etc. のラインアップです。小説は当時あまり好きじゃなかった。
Posted at 2008/12/30 23:59:29 | |
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