
22時からNHK総合の番組
「復活した"脳の力"~テイラー博士からのメッセージ」はとても興味深く面白かった。(BSで3月と4月に放映済みの再放送のようでした)
最先端を行くアメリカ人脳科学者のジル・ボルティ・テイラー博士を、37歳の時に脳卒中が襲った。脳科学者ならではの冷静な観察と行動、失われていく機能・・・。
言語や論理、思考を司る脳の左半球の機能が停止した状態を、ある種の涅槃と表現したことに驚き、印象に残った。言語を通じて認識し、表現し、コミュニケートする能力は大変なギフトだが、言語が能力に境界や限定を設けてしまう、という考えはぼんやり納得できた。
番組では、8年かけて損なわれていた脳の機能が復活するまでのプロセスにも触れていたけれど、脳卒中を経て彼女の脳、もしくは脳の使い方が変わった様を見せていた。脳科学者としての彼女のテーマもワークも変化した、とも。脳科学の本はいろいろ出ているけれど、彼女の著書「My STROKE of INSIGHT」は「奇跡の脳」というタイトルで和訳本も出ているそうです。読んでみよう。
※涅槃(Nirvana)という言葉を聞いて、美味しいものを食べるとうっとりした顔して「ニルバ~ナ♪」とよく言う友人がいたことを思い出した。
Posted at 2009/05/08 00:29:47 | |
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