
10月31日(土)、日本アイバンク協会主催「愛の献眼50周年献眼推進フォーラム」に行ってきました。
10月10日「目の愛護デー」に献眼について
ブログに書いた時に、同協会のHPで開催を知りました。
私が献眼登録を考えるきっかけを与えてくれた、作家・曽野綾子氏の講演もあると知り、すぐに申し込んだのです。
土曜のお昼過ぎ、懐かしい駅に降り立ちました。「駒場東大前」(京王・井の頭線)。学生の頃以来、ほぼ30年ぶりでしょうか。
マクドナルドのアルバイトで研修か何かで来て以来だわ・・・こまばエミナース
第一部は日本アイバンク協会理事の方々により献眼の経過と現状、広報活動の報告などがなされました。毎年、3000名前後の待機患者さんがいて、その数をなるべく減らせるよう、言い換えれば待機患者さんの待機期間の短縮を目指すべく献眼登録の推進活動をしているとのお話しでした。
曽野綾子氏については、私は初めてご本人をじかに見て講演を聞く機会でした。生まれつき強度の弱視で苦労した話、人の顔がよく見えないので、人と接する必要が無いだろうと作家の道を選んだこと、50歳前に特殊な白内障で失明の淵にあったこと、手術によって再び光を得てからのこと、目の不自由な人たちと訪ねたアフリカやエルサレム巡礼の話・・・「見えない人と共に」の演題での講演は、これまで読んだことのある著書やエッセイの通り、合理的で明快な物言い、ユーモアと愛、時に辛辣で批判精神にあふれたお話しでした。
宗教や信条上、または心情的にいろいろな考えがあるでしょうが、死後、角膜提供をして他の人の目に光が戻るのをお手助けすることは、遺された人にとっても大きな救いと喜びを与える、という氏の体験を交えたお話は私にとってストンと心に収まる想像であり、献眼登録者としても行って良かったと思いました。
カトリック教徒である曽野氏が引用した聖書の言葉:「受けるよりは与える方が幸いである」(新約聖書:使徒言行録20章35節)
Posted at 2009/11/04 23:48:38 | |
Event | 日記