すっぱい葡萄

えーと。ちょっとトゲの在る内輪話なので、スルーしてね。



バイク友達（S君）と立ち話中に合流してきた若者（N氏）。
バイクが大好きという事で、S君とワシで仲間に引き入れちゃったんだけど、
ちょっと残念な人。
走り方が危なっかし過ぎるので、新聞の事故欄に乗らないように教えてあげようと、
S君と生暖かく見守っているんだけど。

S　「上達したけりゃ８の字だよ！パイロン置いて」「やってる？」
　　（もちろん一般人のワシ等が三角コーンを持ってる筈は無い。）

N　「パイロンなんて運ぶのに大変でしょう？」
　　（だから三角コーン持ってる訳ないだろ！）

ワシ「パイロンは、なんだっていいんだ。目印って意味だから缶コーヒーでも」
　　 （パイロンが主題じゃないよ。８の字だよ）

N　「ああ、それならペットボトルでも持っていけば出来ますね」
　　（なぜ持って行くことに拘る？）

ワシ「缶カラ置いて、間を離したりして遊んで、最後にポイッって投げればいいんだ」
　　 （手軽に出来る、真剣な遊びだよ）

N　「空き缶捨てちゃ駄目でしょう」

　　・・ ・　・　　（う～ん、残念！）



ワシとS君にはこの時、大体同じ遊びが思い浮かんでいたと思う。
それは。
街外れの駐車場、例えば夏のスキー場。
山道を気持ちよく流して、誰も居ない駐車場に立ち寄って。
自販機の冷たいコーラで一服。
（この時は真っ赤と白のコカコーラに限る！）
飲み干したコーラの缶を持って、自販機脇の金網製のゴミ入れまで行って、小首を傾げてゴミ入れから、もう一つコーラの空き缶を取り出す。

空き缶を、「こんなもんかな？」って独り言を言いながら離して立てる。
脱いだメットはそのまま置いて、バイクに跨り。コーラのパイロンで８の字を描く。
スタンディングでゆっくり小さく。
じわっと滲んだ汗に気付いて、バイクを停めて。空き缶を離す。
今度はシートに腰を下ろして、ローで８の字。
何度か回って、また空き缶を離す。
次はセコまで入れて、その次は、その次は、

直線部分で、直に当たる風が気持ち良い。


もうちょっと飛ばしたくなったところで、バイクを停め。
空き缶をゴミ入れに放り投げて。

「外れたからじゃない、メットを取りに行くんだ。」って誰に？言い訳しながら片付けて。
「さて、もうひとっ走り」と帰り道に駆け出す。





あ、ワシ、遠い目になってた。

ホントは何を使って８の字を練習するかじゃなく、
どんな風に？どうやって？どこに気をつけて？
そんな話をしたくて８の字の話を振ったんだけど・・・・

彼が８の字を練習する事は、無いんだろうな～