
さて,床材の選定に入りました。
お客様をお通しすることの多い1階は無垢材のフローリングにして
自分たちだけのスペースである2階は安価にできる合板材のフローリングにしようと考えていました。
さて,この無垢材と合板材とはなんでしょう・・・?
無垢材とは天然木で,合板材とは薄くスライスした木を貼り合わせた土台の上に木目の化粧板を貼ったもので,それぞれに特徴があります。
無垢材
○キズが入っても削ることで補修ができる。
○天然木の高級感。
×飲み物をこぼすとシミになる。
×気温や湿度の影響を受けやすく,狂いや反りがでる。
×価格が高く,施工が面倒。
合板材
×キズが入ると補修ができない。
×高級感は・・・ない。
○飲み物こぼしても拭けばOK!
○狂いや反りとは無縁で強度がある。
○安価で施工も楽。
とまぁ,生活の便を考えると合板の方が圧倒的に有利です。
特に狂いや反りが出るとクレームの原因になるので
ハウスメーカーでは無垢材を使いたがらないようです。
ところがウチは大工が建てる日本建築の家です。
合板なんて使ってられるかぃ!
ってな勢いで,全て無垢材で設計されていました。
もちろん狂いや反りが出ることの説明もありました。
でもそれが「木」の家の良さでもあるとも言われました。
この辺は家に対する考え方なのでしょう。
長年に渡り狂いがなくキッチリとしたものが良いか
それとも経年変化していくものを「味」ととらえるか。
私は天然の木が大好きなので,不利な点は多いけど,無垢材を選択しました。
ただ予算との兼ね合いで,2階は泣く泣く合板を考えていたのですが
工務店さんと話をしている中で,何気なく言った私の一言で2階も無垢材を使うことになりました。
それは「無垢材にある節(ふし)がいいですね~」という言葉でした。
工務店の方は「えっ?」というような顔をされました。
なんでも一般的には節の部分は嫌われるようで,
節入りの無垢材は合板並みの価格で手に入るそうです。
というわけで2階は節入りの無垢材を集めてフローリングができそうです。
Posted at 2008/06/01 01:34:59 | |
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