ペンたろうのブログ一覧

　今日TV映画で何気なくスタンドバイミーを見た。何年ぶりだ?

　最後のシーン。気づいた人はいるか？　大人になって作家となった主人公が、子供にせかされて部屋を出る。そして窓ガラス越しに見えている車に乗り込み出かけていく、その車が…

　一緒に見ていたカミさんは、男の子は乱暴だとか、理解できないとか、ヒルが体に張り付く場面では、イヤーなんてのたまっていたが、俺はかなり複雑な心境でそれを見ていた。昔は…という言い方はあまりしたくないが、あれくらいの歳の男坊主は皆多かれ少なかれあんなもんだった。

　例えば、近所の一級河川にかかるかなり長い橋（今ヤフー地図で見たら230mあった）の裏側を、橋脚ごとにある鳩の巣の卵を取ってポケットに入れ、向こう岸まで行く。なんともチープスリルというか、通過儀礼というか、つまりかなりアホなことをやったりした。また、花火をたくさん買い、神社の裏でほぐして火薬を出し、こわごわマッチ（100円ライターなんてなかった）を擦ってみんな前髪やまつげを焦がした。
　限りなくアホなんだが、限りなく真剣に、大事な儀式のようにそんなことばっかりやっていた。それを、ポケットの中の卵が割れたときのあのいやな匂いや、髪が焦げる匂いまでもが何やらよみがえってきた。映画ってすごいな。

　そんな俺が映画の少年と同じように、今おっさんとなってディフェンダーに乗っている。
　60まで2年もないオヤジの心が、久しぶりにざわついた夜だった。

【追記】気になって今アマゾンプライムで確認したら、冒頭部分にバッチリ登場しますねディフェンダー。こりゃ誰でも気づくわ…　TVではツリーハウスの場面から見てました。
　

畑仕事や薪ストーブの薪はこびようには最適。何の遠慮もなく荷物が積める。

　趣味は「車いじり」ですって迂闊にも言ってしまうことがある。言ってしまったあとに、違うんや、そうやない、あんたの考えてるのとは違う…と思わずうろたえてしまう。ましてやディフェンダーなんて、普通の人は乗らない英酷車に乗っているものだから、さぞメカに詳しく何でも自分で整備・修理してしまうなどと思われては困るのだ。ディフェンダーに限らず、ローバーのミニとか昔のチンクとかMG-Bとか何でも自分でやってしまうお方々がいて、そんな人たちの整備記録なんかをネットで拝見すると、素直にすごいなーこんなことまでできるのか…と感心してしまう。
　そんな方々に一言申し上げたい。お願いだから、趣味は「車いじりです」って言わないで欲しい。あなたたちのやってることは、れっきとした整備・修理であって「いじり」ではない。もう、胸張ってエンスーと名乗っちゃってください…と尊敬の念を込めて思うのだ。
　「いじる」は「弄る」で「もてあそぶ」とか「まさぐる」（こうなると少しまた違う意味のような…）という意味で、エンスーと言ってもいい方々が少し遠慮気味にこう言うのだと思うが、小生のはまず間違いなく文字通り、正真正銘の、疑う事なき「いじり」なのだ。そりゃあオイル交換やフィルター類の交換、タイヤの入れ替え、スピーカーやフォグランプの増設くらいはやりますわ。あとは、外装や内装を少しでも自分の気に入るように「いじっ」たりするだけで、どこまでも「いじり」の範疇を出ない。早い話が、保安部品関連には怖くて手が出せない。ようやく先日、サブ車のサンバートラックのフロントブレーキシュー交換をネットの情報を頼りにおっかなびっくりでやった程度だ。できたときはうれしかったな…しかし、これなどすぐ近所にある畑の往復が主用途で高速も走らなければ、遠出もまずしない。ディフェンダーとは訳が違う。
　というわけで、小生が「車いじり」と言うときは、ほんっとうに！「いじる」と言う意味なので誤解なきようお願いします。
　自虐ネタのようになってしまいましたが、素人が「えいっ」とやってはいけない領域があって、それは肝に銘じようと思っとります。でもいつかは…という気持ちも持っていたい。どっかきちんと学べるところ無いかな？

　趣味はもう増やせない…　もう何年も前からそう自分を戒めている。
　凝り性で飽き性。そんな風に周りから言われることもあるが、自分としては飽き性の方は否定したい。趣味が多いと凝り性が災いして、どんどん深みにはまり、道具は自ずといいものが欲しくなり、寝る時間を忘れて没頭し…時間もお金も底なしにかかってしまう。なので、最初の箴言にもどる。…趣味はもう増やせない。

　実は新たに興味のわいたものもいろいろある。書くときりがないから書かないが、それらを増やすと、沼にズブズブはまっていくのは火を見るよりも明らかだ。
今より間口を広げるまい。深化させるのみ。

　登山・読書・写真・自転車・革細工・車いじり…これだけ。
元々は登山が中心だった。山と文学はそりゃあ切り離せないよね。山の写真をうまく撮って人に見せたいなあ。下界でのトレーニングに自転車は最適だあ。革で道具の入れ物やカバーを作り、四駆で冬の山に入る。しかし、それにとどまらず、それぞれが別々の方向に勝手に発展していく。ロードバイクは夜な夜な全バラにされて、その構造と手入れの楽しさに魅了される。レンズ沼は本当にはまると恐ろしい泥沼だ。革で車のディテールを飾ると素敵じゃないか。

　まったく節操のない…　

　今日でディフェンダー購入丸2年となりました。先日、安心の主治医のもと、めでたく初車検を終えました。修理箇所もオイル漏れ対策と、給油口と燃料タンク間のホース交換（ひび割れにより燃料のにじみあり）程度で済み、ずいぶん安く上がり、これでまた2年乗れると一安心です。

　まさか所有できるとは思ってなかったディフェンダーに2年（約25,000㎞）乗った雑感などを書いておこう。
　購入時は不安が結構あったけど、最後は勢いだった。燃料費、部品調達、信頼できる主治医の存在。この3つがクリアできればなんとかなる。トラブルが頻発するのか、その場合、仕事をかかえながら対処に奔走するような時間的経済的余裕はあるのか。最後の不安はこれだが、それは乗ってみないといつまでもわからない。えーい、ままよ！　こんな感じだった。いい出物が目の前に出現したことももちろん強く背中を押した。

　結果、ずいぶん幸せな時間を過ごすことができた。それは、今までみんカラにあげた整備手帳などを見ていただければ、どんだけ楽しんだのかその一端がわかってもらえると思います。あーたのしっ！　もうこのディフェンダーライフはやめられません。買ったばかりの時に友人から言われました。「これを欲しい人はいっぱいいるが、本当に買うやつを初めて見た。」と…　多分購入を迷ってる人いっぱいいるよね。思いっきり背中を押してあげたいが一言だけ。

　大きな庭を持つのと同じ。庭いじりや剪定、つまり維持管理の諸々の手間そのものを楽しいと思えるか…　これが決め手だと思います。