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　数あるカーシェアリングの中でも同一会社の車種を扱うカーシェアリングというのは珍しいのではないだろうか。豊洲で利用できるフォルクスワーゲンカーシェアリングは、その珍しいうちの一種類。値段は15分当たり400円(現在キャンペーンで300円)という価格はタイムズカーシェアリングのプレミアムクラスと同一だが、乗れるのはトゥーランとザ・ビートル。まずトゥランに乗ってみることにした。

　ららぽーと豊洲の地下駐車場を抜け、豊洲/台場付近をグルグルと。写真は信号停車で撮ったメーターのものだが、他のフォルクスワーゲン同様のシンプルな配置。アイドリングストップはついていない。運転席からの見切りはいい方だが、難点を挙げるとすれば右側のAピラー。のぞき窓は用意されているが、これは左ハンドルで右を確認するときのため。右ハンドルだと左側しか使わない。

　中央コンソールもまあとてもシンプルなこと。他のインテリア写真は駐車している時間がなかった事と起着点がちかでったことことから撮れていないが、まあもうシンプルな上に遊び心は全くない。ここのところは国産ミニバンとの決定的な違いで、収納スペースや装飾をしっかりさせた国産ミニバンとは全く印象が異なっている。ただ、シートは後部座席でも3列が独立した形状となっていたりとすわり心地はよさそうだ。

　走行性能についてもドイツ車ならでは、ブレーキでフロントが沈み込みつつリアの荷重が抜けにくく急ブレーキでもしっかり止まってくれる。また今まで乗ったドイツ車の中でも足回りは柔らかい部類に入ると思うが、それでもしなやかに、不快な振動もせずに収束させてくれる。さすがは高速で長距離移動する国が作るクルマということはある。

　恐らくこのクルマ、フルに人が乗ったとしても、事故が起こって死ぬという不安を微塵も感じさせないようなそれ程に安心ができる一台だったと思う。が、まあ安全と思うクルマに内装も洒落ている、というクルマが合ったら多くの人はそちらに流れる。せめて、ザ・ビートルのような遊び心さえあればまだ日本でも受け入れられることだろうが…。