スカイアクティブX搭載車のオーナーとしてあれこれ書いていくシリーズ第4回です。
いつまで続くかわかりませんし、不定期で申し訳ありません。
前回は、M-Hybridの機能である「停止前のアイドリングストップ」の発動条件がわかったというお話でした。
発動条件は、
シフトレバーがDレンジであること。一方、マニュアルモードにしていると発動しません。
この機能、停止時にカックンブレーキになってしまうことから多くの方に嫌われているわけですが、自分は少し練習するだけでこれを克服しました。今でも気を抜くとそれになってしまうことはありますが、コツを知っているため嫌悪感はありません。それよりもマイルドハイブリッドだから出来る燃費向上機能を大いに活用できるわけですし、何より走っていたときのXの気持ち良い走行フィールを保ったまま穏やかに停止も出来るというわけです。
カックンブレーキにならないようにするには
停止する直前に踏んでいるブレーキをうまく戻してやる
ことが必要です。
まず最初に覚えるべきは、ブレーキを戻して行ってエンジンが再始動しないギリギリのポイントを探すことです。踏み込んだ量や個体差にもよるのでしょうが、自分としては思ったよりは戻せる印象があります。というのも自分がこのポイントを探していたときは、エンジンを再始動させてしまうよりも「まだカックンブレーキになってしまう」ことの方が多かったからです。
エンジンが再始動しないギリギリのポイントが見つかったら、次は「確実に20km/h以下で」発動させることです。
カックンブレーキにならないようにブレーキを戻すには早い段階から発動させる必要があります。発動が遅くなるとどうしても見つけたポイントまで素早く爪先を戻すことになってしまい、カックンブレーキになったりエンジンが再始動したりします。また、遅いと急激に減速Gが立ち上がってしまい、こうなるとカックンブレーキになりやすくなります。
そうならないためには、余裕を持ってスーッとブレーキを戻す必要があります。また、早く発動させて余裕を持って戻すことで減速Gの急激な立ち上がりを抑えることができ、穏やかに停止させることができます。
そうは言っても、中には10km/hを切らないと発動しないとか、0km/hになる直前に発動したり、Dレンジでも発動しないときがあると感じてる方もいらっしゃるかもしれません。
確実に20km/h以下で発動させるには、
G:荷重一定の減速をする
です。自分も所属している
グループで取り組んでいる、G一定です。
具体的なブレーキ操作としては、
①ブレーキペダルをゆっくり踏み始める。
②クルマが減速を始めたら踏み込むのをやめて爪先を止める。
となります。これでG一定での減速になれば確実に20km/h以下で回転計の針がガクンと0rpmに落ちるはずです。そこで、見つけたポイントまで止めていた爪先をゆっくりと戻すことで、カックンとすることなく停止できます。
以前のブログでアクアでもカックンブレーキを克服したとありましたが、そのときも同じでした。G一定の減速をすることで早い段階から発動させて、余裕を持ってブレーキを戻すことでカックンブレーキを抑えることに成功しました。この経験があったからこそ、スカイアクティブXでも同様に克服できると考えていましたし、だから発動条件が知りたかったのです。
そしてそれは見事的中しました。
この機能の発動にはG一定の減速が大きく関わっています。そして、10km/hを切らないと発動しないとか、0km/hになる直前に発動したり、Dレンジでも発動しないときがあるのは、G一定の減速が中途半端か出来ていないからです。
G一定の減速がどういうものか可視化するには、G-bowlアプリというアプリを使うことでその波形を見ることが出来ます。すると写真のように台形を描いているのが分かります。
この機能の発動にはGが立ち上がって水平部分ができるよう減速する必要があります。これが短かったり、水平部分が無くて上がったり下がったりしていると発動しにくくなります。シフトレバーがDレンジでも発動しないのはこの水平部分が無いからです。また10km/hを切らないと発動しないのはブレーキを踏み始めてからGが一定になるのが遅いからです。
さらに、発動させるための水平部分のGの大きさ、つまり台形の高さは余り関係ないと考えています。一般道での検証では0.15〜0.38Gで発動することを確認しています。
…と文章で説明しても、これを普段から意識していない方にとってはチンプンカンプンだと思います。そこでG一定の減速を実際に体験して頂くのが手っ取り早いと思います。当グループでは、減速だけでなく旋回、加速も含めてG一定の運転スキル向上を図っています。各地のオフミに参加して頂ければG一定の減速を体感できます。そしてG一定の減速がご自分で出来るようになれば20km/h以下からのエンジン停止が発動するはずです。発動させて上手くブレーキを戻してやればカックンブレーキにはならずに穏やかに停止できるはずです。
カックンブレーキにならないために。
まずは当グループのオフミに参加してみましょう!!
なんて強引かつニッチな勧誘(´∀`*)ウフフ。このブログの趣旨はこの一文のみ!!
Posted at 2020/06/18 23:54:45 | |
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