
僕の部屋の一角を占拠しことさらにその存在感をアピールしてやまない3000枚にも及ぶCDの山;
ここ数年、買う量はあきらかに減少傾向にあるものの絶対量は増え続けている…
こうなると「コンパクト・ディスク」とは言うものの、コンパクトに収めるのは容易ではない。
「処分しろや」
正解。その通り。一度試みました。
しかし一枚2000円も3000円もしたモノが「えぇと、100枚で1000円です」と言い放つ我が町のセコハンショップの店員の心無い査定額に納得がいくだろうか?
「バカ野郎!そのマシュー・スイートのガールフレンドはなぁ、POWER POPの屈指の名盤として永劫語り告がれるべき……」
ええ、もちろんガックリ肩を落として連れて帰りましたよ、100枚…
「聴いてるのか?」
馬鹿な事を!!
あなた3000枚もあるんですよ!聴けるわけがないでしょう!!
で、あらためて向き合ってみることに♪
所謂ロック、テクノ、レゲエ、ブルース、ジャズ、ワールド物にクラッシック諸々…
同じ一人の人間のコレクションなのか?と言うほど多岐に渡っておりますわ
少々分裂気味ですね;
眺めていると色々と驚きがあったりするわけです。
① 「へぇ~、こんなの持ってたんだ~」パターン。
② 「なぜに2枚もある…(- -;」パターン。
③ 「み、み、未開封…」パターン。
まぁ①は良しです。
問題は後の二つ。
持ってるのにまた同じモノを買っている…
③にいたっっては聴くのを忘れている始末 (- -;
いや!これから聴くからOKです!想定通りです。
長々と前置きを垂れ流しておりますが、ここから本題。
色々と聴き直したなかで「これは!」というモノをご紹介してみよう♪と。
つまりはブログネタ作りです。
決して「名盤」の類ではありません。(もちろんそれも含みますが…)
あくまで僕の個人的な主観に基づいたモノであり「お薦め」でもありませんので悪しからず。
PSYCHO CANDY / THE JESUS AND MARY CHAIN(1985年)
ビーチボーイズばりの甘いメロディに乗っかる悪意の塊りの様なフィードバックノイズの嵐。
全くやる気の見えない気だるいボーカル。
VELVET UNDERGROUNDがBEACH BOYSのカバーをしたと言えば分かりやすいか?
「ライブ毎に暴動!」「ピストルズ以来の衝撃!」とマスコミが書きたてたおかげで、音が届く前からここ日本の一部の間では神格化された感すらあった。
実際には数人のファンが騒いだ程度だったようだし、輸入盤のシングルを聴くにつけ正直「ピストルズ以来の衝撃」とは思わなかった。
「やられた!」
これが素直な感想だった。「作戦勝ちだな」と。
「メロディアスな楽曲+殺伐轟音ギターサウンド」
今ではハッピーバレー系ギターサウンドとして陳腐化された手法であるが、このバンドの登場以前には無かったサウンド。
それをプロモーションするためのスキャンダラスなエピソードの捏造。
緻密な戦略 これがこのバンド・デビューの勝因なのだが、実はこのバンドそれだけでは無かった。
お家芸のフィードバックノイズを封印しアコースティック面を強調した2nd、
マシーンビートを大胆に導入した3rd…
その屋台骨を支えているのが卓越したソングライティング能力だった。
その片鱗はこのアルバムでも見え隠れしている。
1曲目のJUST LIKE HONEYなど今でも多くのアーチストがカバーする名曲である。
僕もバンドでこの曲のアコースティックカバーをやった事がある。
このバンドが解散するまで英国のギターバンドのトップを走り続けた理由はこの優れたソングライティング能力であった事に間違いはない。
http://www.youtube.com/watch?v=noeTCf8PLuc&feature=fvw
↑シングル「NEVER UNDERSTAND」
Posted at 2009/06/09 01:05:19 | |
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