ここで今回製作しようとしているキャンパーを紹介したいと思います。
見た目はこんな感じです。 このモデルはSO-34というモデルで、’61年~’63の3年間のみ生産されたモデルとなります。 SO-34は他のキャンパーと比べ高級モデルの位置づけで、その特徴は用途に合わせて稼働する家具にあります。 カラーも純正のマンゴーグリーンとシーガルグレーで塗りたいと思います。
後ろから見た内装。 左手前の家具にはコンロが入っており、家具の扉を上から開けるとそのままコンロの台となります。 そのための足が上部についています。 走行中に開かないよう普段はロープで止めてあります。
普段はサードシートとして使用
背もたれを倒すとフラットになり、コンロの家具が移動してきて室内で調理できるようになっています。 写真のようにEndersのコンロが入っています。 セカンドシート横の上段はEMKAのカップが入っています。
その下にはワインセラーがあります。 また、サードシートの左側は冷蔵庫(クーラーBOX)となっています。
フリップシートと呼ばれるフロントのベンチシートは背もたれが前方へ移動し、テーブルを囲うように座ることができます。 シートと同じ柄の三角枕も2つありますね。 天井にはシャンデリアと呼ばれる電球がついており、シートと同じ柄の折り畳み椅子もついています。
セカンドシート下はHünersdorffのポリタンクを入れるスペースとなっています。
扉についている家具は上側に鏡がついていて、当時のカタログではひげそりに使用、下側はMAUSERのBOWL置きに使用しているようです。
コンロの家具をどけるとスペアタイヤがあります。
室内のテーブルは取り外し可能で、このスペアタイヤは外でテーブルを使用するときの土台となります。
使用例です。 こちらはSO-36という内装がSO-34で天井がDORMOBILEという世界的にも現存数が極めて少ない最高級モデルです。
またPRIVY TENTと呼ばれるおしゃれなテントがついてくるのも特徴です。現在価格は安くても40万~50万はします。
サイドオーニングは取り外し可能で、後部にはトイレスペースがあり、オマルもあります。 当時物のオマルは中古でもすごい値段で取引されています。
当時のカタログです。 日本でもSO-34は数台いますが、当時のアイテム類がそろっている車両はいないと思います。 このおしゃれなSO-34キャンパーにチャレンジしたいと思います。 まずは入手困難な当時物の小物である、Endersのコンロ、折り畳み椅子、MAUSERのBOWL、シャンデリア、PRIVY TENTを製作したいと思います。 EMKAのカップとHünersdorffのポリタンクは車両が完成しても扉の開閉が厳しい場所にあるので諦めます。 特にEMKAのカップは再現できても小さすぎて分からないと思うので。
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Posted at
2021/07/28 01:06:09