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2014年01月20日 イイね!

フルートの選び方 ~インラインEメカは注意~

フルートの選び方 ~インラインEメカは注意~車好きにとって、車のスペックは気になるものです。オプションも気になります。
同じように、フルート奏者にとって、楽器のスペックは気になるし、オプションも気になります。
フルートのスペックといえば、材質、管厚、頭部管の種類、リング・カバード、インライン・オフセット、C足部管・H足部管などがあります。便利機能のオプションといえば、Eメカニズムが一番有名です。Cisトリルキー、G-Aトリルキーなどの便利トリルキー。さらに、サンキョウにはFisメカニズムもあります。
写真は、サンキョウのEメカニズムとFisメカニズムが両方搭載された楽器です。


フルートはリングキーが良い
オケや吹奏楽で吹いていると、周りの音がうるさくて自分の音が聞こえなくなることがある。
そして、スッと周囲の音が小さくなり、ソロが始まるということもある。
今までどんな音で鳴っていたのかわからなくなり、ソロで音をはずしそうになることがある。
大合奏の中では、カバードキーだとかなり大きな音で吹かないと楽器の振動がわからない。でも大きな音を出していると、急に華麗な音を出せと言われても難しいものがある。
一方、リングキーなら小さい音で吹いても振動を感じられるので、Tuttiでは加減しながらも音の振動を感じておいて、次のソロに備えるということもできる。
上級者がリングキーを使う理由のひとつがここにある。

トラディショナルなインライン配置にEメカを付けると問題があった
リングキーは伝統的にインライン配置である。何よりシンプルで美しい。
普通(Gisクローズ式)のフルートは3オクターブ目のEが鳴らし難い。そこで、Eメカニズムというものが発明された。
しかし、インラインリングキーにEメカニズム(スプリットE)を付けようとすると、問題が発生する。
トラディショナルなピンシステムのインラインキー配列のフルートにEメカを付けると、高音F→Fisの動きの際にキーの動きが渋くなるそうだ。
トラディショナルなインライン配置では、Aisキーのシャフトが左手薬指キーパイプの中を通っているので、Eメカ無しでも左手薬指キーを押した状態でAisキーを開けようとすると、左手薬指のキーを押さえる力がキーポスト付近でシャフトを挟む方向に加わり、戻りが悪くなりやすい。
さらに、A音孔よりGis音孔の方が先に塞がる方向に調整がずれてくると、シャフトを挟む力が大きくなってくる。さらに、Eメカが付いていると、A音孔キーとGis音孔キーを連動させるジョイント部分でもシャフトを挟む力が発生するため、Aisキーの戻りが悪くなりやすいのだ。
なので、昔はインラインキー配列にはEメカ無しが一般的だった。
その後、フルートの製造精度が上がり、インラインのフルートにEメカを付けても、ある程度支障が無いレベルになったために、インラインのEメカも選べないこともない。
そして、インラインEメカでもキーの動きに全く支障の無い左手ピンレスシステムが開発された。

インラインEメカでも問題が起こらない左手ピンレスシステムだが、個人的には嫌いである
ピンレスシステムでは、Eメカのような追加ブリッジが左手部分に付く。せっかくシンプルなキーシステムで美しいインラインの楽器に、ピンレスシステムで余計なキーブリッジを付けるのは好みではない。
しかし、Eメカは捨てがたい利益がある。しかし、オフセットリングは見た目も操作性も個人的に嫌いである。
そこで良いシステムが、ブローガーシステムやアンダーキーピンレスである。
ブローガーシステムは元々回転シャフトが全く無いので、インラインの楽器にEメカを付けてもキーの動きに支障は発生しない。つまり、余計なブリッジを取り付けないでも、リスクの無いインラインEメカが可能である。
しかし、ブローガーシステムはブランネンかミヤザワしか選べない。
その他のメーカーでは、バーカート、ナガハラもブローガー系メカニズムです。マスターズとサンキョウも左手アンダーキーブリッジを選べるので、インラインEメカでも追加ブリッジ無しでいける。

Eメカ付き楽器でG-Aトリルを行うには、クラッチ付きEメカかCisトリルキーかG-Aトリルキーか
しかし、Eメカを付けると、高音G-Aトリル運指が良い指でできなくなる。
そこで、Eメカ礼賛のドイツではG-Aトリルキーが普及している。G-AトリルだけでなくH-Cisトリルが容易にできる便利オプションだが、Cisトリルキーの方が用途が多いので、最近は廃れ気味である。
アメリカでは、Cisトリルキーが普及している。G-Aトリル、H-Cisトリルに加えて、Gisメカとして使え、Fis-Gisトリル等にも使える。
しかし、問題はキーパイプがさらに1本増えて、美しくなくなってしまうことだ。
クラッチ付きEメカだとG-AトリルをしたいときだけEメカをOffにできるが、操作する時間が足りないこともあるだろう。
左手ピンレスブリッジとCisトリルは干渉するので、同時選択できないメーカーも多い。
しかし、左手ピンレスを採用しないと、F→Fisで支障が出る。
ということで、インラインEメカとCisトリルを同時採用できるのは、ブローガーシステム系のブランネン、ミヤザワ、バーカート、ナガハラと、通常のトリルキー軸にCisトリルパイプを入れ込む構造のパールと左手アンダーキーピンレスを選べるマスターズとサンキョウだけかな。番外だが、最強なのは、アメリカのジャックムーアだと思う。G-Aトリルの位置にレバーを配し、通常のトリルキー軸を3層構造にして駆動するCisトリルキーなのだ。ちなみに、サンキョウに問い合わせてみると、このパターンも製作可能だとのこと(3層パイプではないと思うが)。Eメカ、Fisメカ、Cisトリルの同時選択が可能ということだ。(Fisメカのブリッジが付くので究極の綺麗さは無いが)

アンチEメカ派の言い分は意味不明
私のようにEメカが好きな人も居れば、アンチEメカの人も居ます。
アンチEメカの人からは、「Eメカを付けてEだけ良くなっても、FisやGisはどうするんだ」という声を良く聞きます。
しまいには、「Eメカで出すEの音が嫌い」とまで言う。
「じゃあ、Gisオープンの楽器を使っている人は、音色のためにわざわざ出しにくい指使いで吹くんですか?」って訊きたい。そんなことはきっと無い。Eメカの音が嫌いっていうのは、屁理屈だと思う。
EメカのEの音色が駄目なら、同じ理屈で鳴らしているEs、F、Gの音色は全ての楽器で駄目ということになる。私はFisメカのFis音は自然な音色で良いと思いますし、Cisトリルキーで出すGis音も自然な音色だと思います。もちろんEメカのE音も自然な音色だと思います。

Eは有効な替え指が無いのでEメカが有効。G-Aトリルなんてやらなくて良い
どうしても音を外すとヤバイときは、Fisは右手中指を使うことや、Gisは右手中指・薬指を押すことで対応が可能であるが、Eだけは絶大な替え指がない。
右手小指でEsキーと同時にCisキーを押すとか、Disトリルキーを少しだけ開けるなどもあるが、前者は指使いが複雑でそれほど絶大な効果はなく、後者は開け具合が微妙で音色がイマイチである。
だから、Eメカだけが付いた楽器が多い。
オフセットキー配列の楽器はメカニカルな心配が無いので、ぜひEメカを付けた方がよいと思います。だから多くのメーカーの入門楽器では標準でEメカが付いています。高音G-Aトリルなんて、初心者がやる確率は低いし、吹けなくても問題はないと思います。
Eメカ付きでも、左手小指とトリルキー2個を同時に操作することで良い音色・音程でG-Aトリルできる楽器もある(ブランネンやサンキョウはできたが、ヤマハやムラマツはできなかった)。まあ、やるにしても、鍛錬が必要ですが。

究極はEメカ、Fisメカ、Cisトリル、H足部管、右手だけリング、左手はオフセットカバード
Eの次に問題になる音は、Fisである。右手中指だと音は当たりやすいが響きが若干悪くなる。そこで、写真のFisメカが登場する。
世の中には、Gisメカも存在する。Gisキーを押したときに左手親指キーが半分閉まるシステム。half closing thumb keyと呼ばれる。しかし、G-Aトリルとしては使えない。
すると、楽器の道具としての特性を突き詰めていくと、Eメカ、クラッチ付きFisメカ、Cisトリル、H足部管となる。Fisメカで左手中指はリングではないので、左手薬指もリングじゃなくて良いだろう。H足部管はリングキーじゃないと重く暗い音になってしまうらしいので、右手だけリングキーだ。
左手カバードの右手リングは、ブランネンのアルバートクーパーオーケストラルモデルが採用している。

結論
・インラインキーの美しさや楽器の軽さを求めるなら、Eメカを付けない
・インラインキーの美しさとEの出しやすさを共存させるには、NewEメカ(Gisインサート)を付けるのも手だが、Aの音色が暗くなる傾向にあると言われている。まあ気になるならGisキーを押してやれば明るい音を出せるだろうから、大きな問題は無い。サンキョウのNewEメカはA音孔を大きめに作ってあるので、Gisインサートよりは影響が小さいだろう。というか、私はNew Eメカの楽器を使っているが、Aの音色が暗いと思ったことなど無いし、人から言われたことも無い。
・サンキョウのアンダーキーEメカ+アンダーキーピンレスなら追加ブリッジ全く無しでインラインEメカの楽器が手に入る。これは良い選択だと思う。ブローガーシステムでも、左手に追加ブリッジ無しでメカに心配の無いインラインEメカが手に入る。
・オフセットキーならEメカを付けない手はない。クラッチ式Eメカならなお良し。(左手ピンレスにしてまでインラインに拘る理由はない。外観の個人的好み)
・どうせ付けるなら、Eメカ、クラッチ付きFisメカ、Cisトリル(レバー・パイプ特注)、右手だけリングにしてH足部管。サンキョウに聞いてみたら、左手だけカバードのスケールは開発していないので、今のところ不可だそうです。
・インラインキー配列でEメカとCisトリルを同時に付けたいときは、ピンレスブリッジと干渉するので、選択できるメーカーは、ブローガーシステム系のブランネン、ミヤザワ、バーカート、ナガハラ、またはトリルキー軸にCisトリルを入れ込むことができるパールと左手アンダーキーピンレスを選べるマスターズとサンキョウだけ。

理想のフルートへの妄想は尽きません。
素人が依頼して究極のフルートを作ってくれそうなのは、アンダーキーピンレスシステムをオーダーできるサンキョウかブローガーシステムのブランネンしかないように思う。
くしくも、両社ともKingmaフルートをラインナップしている。
製作技術と意欲が高いメーカーだということだろう。

2014/10/27追記: 最近のパウエルはブローガーシステムのようです。
Posted at 2014/01/20 00:32:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | フルート | 日記
2014年01月18日 イイね!

フルートマニアな話 サンキョウとラファン

フルートマニアな話 サンキョウとラファン思えば、サンキョウのフルートを沢山持っています。
Artist Eメカ・Fisメカ カバード RT-1
Semi-handmade 0.42mm NewEメカ リング RS-3
Handmade カバード
Semi-handmade リング C足・H足
アルトフルート(リップ銀)


別にサンキョウじゃないといけないわけではないんです。
ブランネンブローガーのEメカH足も持ってます。
試奏してみて「良いな」と思う楽器は他にもあります。
ヤマハIdealは反応が良く大音量出せるのに繊細なpppも得意、アルタスPSは深くて芯のある音を出せるのに繊細な音も出せる、パールOperaは音の立ち上がりが良いのにシャリシャリ系ではなくシルキーな音。すばらしい楽器です。
でも、自分が買うのは中古のサンキョウばかりなんです。
きっと、お買い得なんです。

サンキョウは使い手を選ぶと言われています。
頭部管の特性からか、合わない人が居るらしい。少なくとも、昔のサンキョウはそうでした。
今のサンキョウはかなりポイントが広くなって、万人ウケする頭部管が標準になっています。
私にはサンキョウが合っているようで、昔のサンキョウでも全然苦がなく、気持ちよく音が出る。
古いサンキョウは万人ウケしないので、中古は価格が安めになるんだと思います。
だからお買い得。

FisメカのArtistを買いに行った時にもそのことを再確認しました。
珍しいEメカとFisメカが両方付いた楽器なのに、ずっと売れ残っていた。
Ag900のクラシカルな頭部管が付いていて、万人ウケしない仕様だった。
何も知らずに吹いたら、「鳴りにくい楽器だな」で終わります。だから売れ残っていたんです。
私は、頭部管の形状を見て、きっと頭部管を普通のものに付け替えたら現代的に使える楽器になると思い、購入したわけです。
管体は重いので、馬力系のRT-1を装着して吹いてみると、ちょうど良いバランスになりました。
シャリシャリした感じもしない。
ハンドメイドにRT-1が合うのもそういう理由だと思います。

最近はずっと、このArtistを使っている。
特性を見極めるために、ロングランテスト的な感じで。
気付いたことは、
・Fisのための右手薬指のブロッサーキーのせいで、指の位置が変わり、足部管の組み位置が若干外側になること。
・通常の演奏では、右手薬指を押すときは常にブロッサーキーを押していても問題がない。
・高音Es-Fのトリルで、ブロッサーキーに触れていると、トリルができない。
・中音域・低音域の速いパッセージで、FisとCis、C、H、Bの移りかわりのときに、ブロッサーキーを押しっぱなしだと変な音が出る。
・構造上ピンレス化が難しく、どうしても摺動部が多く抵抗が大きくなる。
 バネも沢山付くので、キータッチを軽くするのは難しい。サンキョウの精度をもってしても、これが限界って感じですかね。
でも、私は使っていて不自由を感じないし、高音Fisのメリットは絶大です。

他社が作ってないのは、製作精度が足りなくて作れないのか、キーが重くなりすぎてポリシーに反するといったところでしょうか。

頭部管の選択肢が多いのも、サンキョウの特徴です。
STシリーズ3種類、RTシリーズ3種類、FT、過去にはCSやGSも製造していた。
ST2が標準頭部管。1が最もライザーが高くて低音向け、3がライザーが低くて高音向け。
RTはエッジが高い位置にあって息が入りやすい構造。
FTはフラットな形状。CSはクェノンコピー、GSはジャーマンスタイル。

ちなみに、サンキョウに(ブランネン製)ラファンを挿して吹いてみると、全く駄目楽器になる。
これはかなり謎である。理由が分からない。
ラファン氏製作のラファンを挿すと、良い音色です。

サンキョウにはシェリダンが合う気がします。
息が入って音量は強烈に出るのに、ピッチもばっちり。
Posted at 2014/01/18 15:33:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | フルート | 日記
2014年01月05日 イイね!

アルトフルート購入 サンキョウ

アルトフルート購入 サンキョウアルトフルートを買いました。
使うアテはありませんが、音色に惚れて半ば衝動買いです。
シブい音で泣かせる音色が奏でられます。

フルートやってる人は、コンサートフルート以外の楽器を買うとしたらピッコロを買うのが一般的だと思います。
でも、ピッコロは吹奏楽やオーケストラで使うことが多いですが、家で吹くもんじゃない。
やかましすぎてやってられない。
家で吹くには、やっぱりアルトフルートですよ。
バスフルートは過去に何度か試奏したことがありますが、C管で吹きやすいかと思いきや、かなり辛い楽器です。
音量は出ない、音の反応は遅い、音色の変化が付けにくい。
フルートオーケストラの通奏低音としての役割に特化しすぎて、音楽性を求めるのはしんどいんです。
それに比べてアルトフルートは饒舌です。良い音色が出ます。




購入の経緯はというと。。。。。。。。。。。。。。。。。
先月、近くの楽器屋さんでフルートフェアがあり、いろんなフルートが展示されていました。
その中で、アルタスのアルトフルートがあり、試奏してみたところ、音色に惚れてしまいました。
でも、いきなり衝動買いはできなかったので、見送っていたところ、年末に楽器屋さんから電話がありました。

「サンキョウのアルトフルートが中古で入りそうなんですが、どうですか?」と。

私の好きなサンキョウフルート。
そのアルトフルートとなると、どんな音色がするのか期待が膨らみます。

年末に試奏に行ってきましたが、キーの調整が狂っており、完全な性能が分かりませんでした。
お店の方からは、「調整するので、1週間時間ください」とのことで、年明けに再度試奏することにしました。

そして、今日。
行ってみました。
なんと、アルトだけで4本そろえてくれていました。


・アルタス(リップ銀 Eメカ付き)
・サンキョウ(頭部管銀)
・パール(リップ銀 Eメカ付き U字頭部管付き)
・サンキョウ中古(リップ銀)

しかも、ホールでの試奏がスタンバイされていました。
右の紙には、○○様スペシャル価格と書かれたメモが・・・・

とりあえず、4本を吹き比べしました。
最も良かったのは、サンキョウ頭部管銀モデル。
深い音が出て、低音はパワフル。高音も癖が少ない。
でも値段が高い。新品だし。

二番目に良かったのは、サンキョウ中古リップ銀モデル。
低音のパワーは頭部管銀モデルには負けるけど、深い音色で良い音。
中古でお買い得。なので購入しました。

三番目は、アルタスです。
人によっては、アルタスが一番合うかもしれません。
低音から高音まで軽く音が出ます。
しかも、Eメカ(Hメカ?)付きで、高音H音も出やすい。
個人的趣向ですが、ちょっと音色がパリパリした感じがしたので、選びませんでした。
あと、キーの配列が自分に合っていないようで、肩が凝る。

パールは、別店舗で試奏展示していたものを取り寄せてもらっていました。
が、調整が狂っていて本来の性能が分からず終いでした。
ただ、短い管の音は出せたので、そこから推察すると、音色はパワー系ではなく、深い音でもないような感じではないかと思います。
EメカとU字頭部管付きなのに、台湾製だから安い。
ちゃんと調整されたパールのアルトも吹いてみたいものです。



アルトフルートを集中して試奏して分かったことは、中音のミ(H)が当たりにくいこと。
上か下の倍音に逃げてしまいやすい。
この音が一番当たりやすかったのは、アルタスでした。アルタスは優秀です。
音色さえ好みなら、かなりお勧めの楽器だと思います。
ただし、ミの音は、トリルキーを少しだけ押すと、簡単に当たることも発見したので、たいした問題にはならないだろうと判断しました。
Eメカ無しでも、高音Hはコンサートフルートよりは当たりやすいです。
Posted at 2014/01/05 23:18:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | フルート | 日記
2013年11月12日 イイね!

Fisメカニズム付きフルート購入

Fisメカニズム付きフルート購入先週、栃木へ出張したついでに、御茶ノ水の楽器店へ行きました。
FisメカのサンキョウArtistが気になって、売れ残っていれば吹いてみようと思い、見に行きました。
まだ売れ残っていました。

吹いてみると、売れ残っていた理由がわかりました。
頭部管です。
頭部管には「900」の刻印。
材質がAg900(コインシルバー)なんです。
こりゃ、1980年代の代物。いや、1970年代かも。
オーバーカット皆無のクラシカルカットで、ポイントが狭い。
ムラ○ツやヤ○ハのズッポリ系頭部管を吹いている人は、きっと鳴らせない。
貧相な音しか出せないだろう。

自分も最初は面食らった。
サンキョウの吹き方をしても貧相な音しか出ない。
そこで、さらにポイントを狭く絞った吹き方をしたら、渋くて良い音が出る。
音量は出せないけど、良い感じ。 こんな頭部管、今は買おうと思っても買えない。
主管と足部管は925の刻印があるので、楽器自体は1980年台のものと思われます。
EメカとFisメカの両方が付いているから、A-EやH-Fisのスラーなんて超楽勝。
頭部管は家に沢山あるから、付け替えれば済む話なので、買いました。

家に帰って、別の頭部管を付けようとすると、、、、
ジョイントがきつくて挿さらない。
地元の楽器店に持っていって、「主管側を広げて摺り合わせして」と依頼するも、
「できません」とのこと。 まあ、普通は頭部管側を加工しますからねえ。

仕方ないので、自宅で1200番のペーパーでシコシコ削りました。

できるだけ真円になるように、できるだけ円筒が均一になるように、指先の感覚を頼りに削ること3時間。

指が銀色になりましたが、
無事、手持ちのサンキョウ頭部管が全てきっちり挿さるサイズになりました。
ウエットティッシュで綺麗に銀粉を除去して、ティッシュで空拭きして、シルバーポリシュで研いて仕上げ。

頭部管を換えて吹いてみると、良い感じです。今風の音です。
楽器自体は軽いんですが、カバードのEメカFisメカという仕様のせいか、サンキョウのわりには落ち着いた音。
それも良いんじゃないかな。

ピアニッシモでH-Fisスラー跳躍後にそのままFisを延々とロングトーンするベンダのフルート協奏曲を吹いて悦に入っています。
Fisメカの性能を堪能したいと思います。

この楽器、きっとメーカーのショールーム等で使われていたに違いありません。
ArtistにFisメカの設定は無いので、特別に作成されたと思われます。
Posted at 2013/11/12 21:43:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | フルート | 日記
2013年09月02日 イイね!

Fisメカニズム発見

Fisメカニズム発見妄想していたフルートに近いものが中古で出てきました。
FisメカとEメカの両方が装備されているSankyo Artist。
形状やシリアルナンバーからして、1980年頃の古いモデル。
サンキョウの総銀だからどんなに古くなっても修復可能。
良い。ほしい。

http://www.kurosawagakki.com/items/detail/227776.html


フルートをやっている者にとって、第三オクターブのEやFisは鬼門である。
EはEメカニズムを付ければ解決されますが、Fisはなかなか厄介者。
Fisメカニズムは一般的ではない。しかし、サンキョウのFisメカニズムで解決されます。

左手中指キーが二重構造になっていて


右手薬指のギズモキーで塞がります。


これによって、第三オクターブのFis以外に影響を及ぼさずに、Fisの発音が楽勝になります。
ppppのFisなんて出たら超カッコ良いじゃないか。
ほしい。
買ってしまいたい。 

でも、Artist、Semi-handmade、Semi-handmade0.42管、Handmadeというラインナップになったら、嫁に怒られそう。

悩んでる間に売れてしまえば、悩みが無くなるんだけど(笑)
Posted at 2013/09/02 18:30:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | フルート | 日記

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マークⅡ3兄弟(マークⅡ、クレスタ、チェイサー)が好きなサラリーマンです。 外観ノーマルの速い車が好きで、乗っている車は、 ・JZX81チェイサー2.5...
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