走行中にタイヤの空気が抜けるトラブル
その原因が特定でき……ませんでした!
主要な原因の1つは分かったので、まとめておきます
まずは経緯とトラブルの詳細を
ちなみにストリートスクランブラーの空気圧はいつもフロント2.1キロ、リア2.5キロにしています
①
ノーマルタイヤの溝が無くなったのでピレリのスコーピオンラリーに交換
と同時にOUTEXのチューブレスキットを使って前後ともチューブレス化
バイク屋Aにて施工
②
スコーピオンラリーが4,000キロ程で交換時期となったのでメッツラーのカルー3へ
バイク屋Aにてタイヤ交換
スコーピオンラリー、カルー3の間は一切空気漏れせず
定期的に空気圧をチェックしてましたがいつ測っても最初に入れた時のまま全く減ってませんでした
③
カルー3が8,000キロ程で交換時期となったのでブリジストンのAX41へ
バイク屋Bにてタイヤ交換
④
AX41に交換して2週間後、九州一周中に気がつけばリアの空気圧ほぼ無しに!
おそらく最初の1,000キロくらいは漏れてなかったのではないかと思います
途中から走りの感覚が変わってきてましたので……
ブロックタイヤなので空気が抜けててもゴリゴリ硬いし、元々滑りやすい&ロードノイズがうるさい事もあり、ハーネス断線によるチェックランプ点灯という別のトラブルが発生するまで空気が無い事に気付かず、普通に高速突っ走っちゃってました
⑤
石鹸水でチェックしたところ、空気漏れはリアの1箇所のみ
意外な事に左側面のホイールとタイヤの間からでした
てっきりOUTEXのシーリングが駄目になってスポークから漏れてるのかと思ってましたが、チューブレス施工部分からは漏れていませんでした
空気を4キロ入れて一晩様子見したところ、翌朝には1.2キロまで減っていました
⑥
再び空気を3キロ入れて様子見
その日のうちにハーネス断線の影響でまともに走れなくなったため、バイクを陸送して帰還
⑦
ディーラーからハーネス交換完了の報告を受け、バイクを引き取る
なんと、リアの空気は抜けておらずパンパンなままだという……どゆこと??
メカニックさん曰く「ウチに届いてからリアは一切何も触ってませんよ。届いたときからずっと空気入ったままです。」
なんで直っちゃうかなあ……
⑧
AX41にタイヤ交換したバイク屋Bに相談
今漏れてない状態では原因を確認しようがないとのこと
そりゃそうだ……
⑨
SSTRへ参加
2日で1,100キロ程走り倒し、ダートをモリモリ駆け上ったりもしましたが一切空気は漏れず
その後も神戸まで峠道を200キロ程走ったりしても空気は漏れず
……あれは夢だったのか?
⑩
ドムさんと岡山で300キロ程ツーリング中に再びリアから空気漏れ!
今度こそ、とバイク屋Bへレッカーで搬送
空気漏れは前回と同じく左側面のホイールとタイヤの間からでした
空気を入れて一晩おいてもやはり翌日にはかなり減っていた、とのこと
そして恐ろしい事にそこから更に2、3日放置しておくと、やはり空気漏れがピタリと止まってしまったそうです
何という罠!
経緯とトラブルの詳細は以上です
空気が漏れ続けるならまだしも、何故かしばらく経つと直ってしまう不可解なトラブル
そして空気漏れが発生する条件も謎なままという
恐らく条件は1つだけではなく、いくつかの条件が重なった時に空気漏れが起こるのではないかと思われます
タイヤを外してホイールをよくチェックしたところ、原因の1つかも?というものが判明しました
そもそもチューブ用ホイールとチューブレスホイールはタイヤと合わさる部分の形状が異なっています
チューブ用ホイールはタイヤが滑らないために表面がザラザラしている箇所があるのですが、通常はその形状が
凸凸凸凸凸凸凸凸
という風になっているそうです
ですがこのストリートスクランブラーのホイールはなんと、
凹凹凹凹凹凹凹凹
という感じで、出っ張っているはずの部分が逆にへこんでいる形状になっていた、とのこと
……このせいか?
でもこれ、下手に表面を研磨して滑らかにする事は難しい、ホイール自体が駄目になっちゃっても責任持てないしお勧めしないと言われました
うーん……確かにとても微妙なさじ加減が要求されそう
そして疑惑のAX41ですが、「チューブ用ホイールに装着する場合はチューブを使用しろ」という注意書きがタイヤに刻印されていました
つまりメーカーの指示に背いた使い方をしていたわけで、メーカーに責任を問うことは出来ないわけです
ですがこういう類の文言は恐らく他のメーカーのタイヤにも書かれているはずだと思います
空気が漏れるか漏れないかはホイールとタイヤの相性としか言えないのかなあ……
しかし、原因の1つがホイールの形状かも知れず、それが改善できないということは……AX41に限らず、どんなタイヤでも空気漏れが起こりうるということになってしまいます
スコーピオンラリーとカルー3は大丈夫でしたが、じゃあアナキーワイルドは?シンコーは?となってしまいます
そもそも本当にスコーピオンラリーとカルー3は大丈夫と言い切れるのか?
たまたま漏れなかっただけかも?
個体差で漏れるタイヤもあるかも?
こうなってくるともう、空気漏れが起こるかどうか身を持って実験し続けるようなものです
今回は転倒と軽い怪我で済みましたが、次に空気が漏れたら死ぬかもしれないし……
結局タイヤはそのままに、チューブ式に戻しちゃいました
空気が漏れてないか気にしながら走ってもちっとも楽しくないので……
ストリートスクランブラーでどうしてもチューブレス化したいならホイールごと変えるしかない、という結論になりました
憶測ですが、トライアンフの他のモデルのチューブ用スポークホイールも同様の形状になっている事が考えられます
この体験が皆さんの参考になればと思います
ちなみにバイクの損傷はこんな感じ
レバーとバーエンドがガリガリ
マフラーとタンデムステップがガリガリ
それくらいでした
ハンドルとフォークの歪みは簡単にもとに戻りました
歪みやすく戻しやすい、良くも悪くもユル〜いバイクらしいです
これくらいなら全然良いよ!
むしろこれで遠慮なくコケれるな……