最初の試乗はマツダにするかルノーにするか。
自分もルノーの車には一度も乗った事がないので、まずはルノーにコンタクトを取ってみました。
ディーラーには、ルーテシアやメガーヌも置いてありました。
元々フランス車には疎かったのですが、ルノーにはハッチバックとカングーしかないと改めて分かり、すごい割り切りだなと思いました。
ディーラーではお馴染みのアンケートを書き、その中でも「いつ頃購入検討ですか?」というところには年内と当たり障りのない回答をしました。(実際良ければ買いますが、急ぎではないので…)
試乗車はキャプチャーの2グレードのうち、上位グレードのインテンス テックパック ルージュフラムMという赤色の車種です。車両本体価格は税込み319万円。
プジョーでも思いましたが、フランス車は色味がいいですね。基本白黒ばっかの自分の車選びですが、フランス車なら白黒以外を選びたくなります。
ちなみに下位グレードはインテンスというものですが、下位だからといってエクステリアは全く違いがありません。とても良いことだと思います。しかもこのインテンスというグレード、
なんと税込み299万円と300万円切ります。
どうしても下位グレードだと加飾が少なく、ヒエラルキーを感じてしまいがちですが、見た目上に差がないのは◎。逆に言えば上位グレードを購入しても優越感みたいなものは感じにくいのかと思いますが、そこはまあ仲良くしましょう。
さて早速第一印象。
大きすぎず、でも小さくはない。これがコンパクトSUVか。
ボルボも早く出してくれ
<エクステリア・インテリア>
妻「アリだな(キックス比)」(毎度キックスと比べてすみません)
妻の好みからはちょっと外れるかなと心配していましたが、結構好感触。
自分としてはカタログで見るよりも若干丸っぽいなと思いました。
全幅は1800mmを切る大きさですが、室内は狭く感じません。全高は1500mmを超えてますが、平置きでしかも機械式に停めることもなさそうなので特にデメリットにはならず。
インテリアは、ATセレクターが電子式で◎。(電子式大好き)
コンソールもフロート型でATセレクターに手が届きやすくて◎。
BMWX1やX2、AudiQ2のように、座った状態からシフトノブに触る時に身を起こさないといけない車種はちょっと苦手なのです。XC60はそこまで身を起こさなくても触れられるので良いです。
ハンドルも当たり前のように本皮巻。握りやすかったですね。
オーディオ操作するバーがハンドル右下から出てて驚きました。どうやらルノー車では当たり前の装備とのことです。てっきりアウディのようにクルーズコントロールの操作レバーだと思ってました。
セグメントとしてはBセグメントSUVだと思うのですが、しっかりハンドルヒーターも標準装備で驚きです。しかも下グレードでも付いていると。ここでも差別化をしない。
液晶メーターは、ネットの画像上ではあまり質感高くなさそうだなと思ってましたが、実写ではそんな事なく高精細で印象は良かったです。ただ表示内容はそんなに多くなく、アナログメーター+αといった感じ。
この辺はまだドイツ車に一日の長があると感じます。
カーナビ、もとい7インチマルチメディアディスプレイは若干小さく思えますが、車格や車のサイズから言えば貧相には思えず、わりといいサイズ感でした。
ナビはオプション(おそらくカロッツェリアの楽ナビ同等品)ですが、妻はそもそもカーナビの案内を使うほど遠出しません。
キャプチャーはこのマルチメディアディスプレイにiPhoneやAndroidを繋ぐ事でスマホ連携のナビが使用出来るので、スマホがあれば最低限のナビ機能は使用できますね。
アンビエントライトも標準装備であり、このクラスとしてはかなりオシャレに出来ます。さすがフランス。真っ先にコストカットされそうな装備ですよね。
スピーカーは試せていませんが、こちらも標準でBOSEの8スピーカーがついています。もう一度言います。
標準でBOSEの8スピーカーです。(7だったかも。すみません)
Bセグメントの標準装備のスピーカーのイメージは4〜6スピーカーの特にブランド名もないようなものだと思いますよね。
シートは本皮ということでしたが、XC60と比べてしまうとちょっと硬くて滑るかな…ここははっきり言ってしまうと自分にとってあまり良くないと感じてしまう革シートでした。
これならむしろ下位グレードであるインテンスのファブリックシートの方がいいかなと思います。両者ともシートヒーターは標準でついてきます。
セーフティや便利な機能・装備については
・アダプティブ・クルーズ・コントロール(ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト)
・360°カメラ
・レーンセンタリングアシスト
・レーンキープアシスト/レーンディパーチャーワーニング
・オートハイ・ロービーム
・アダプティブエマージェンシーブレーキ
・ブラインドスポットワーニング
・カーテンエアバッグ
などなど
盛りだくさんです。ドイツ車ならいろいろとオプションになりそうなものも標準装備です。えらい。
ただ、この内下位グレードにはハイウェイ〜アシストとレーンセンタリングアシストはついて来ません。
ラゲッジの使い勝手にも繋がる機能として、後部座席が前にスライドするという機能があります。荷室拡大のための機能のようですが、営業さんが面白い事を言っていました。
D「後部座席が前にスライドすることで、チャイルドシートに乗っている赤ちゃんにも手が届きやすくなるので便利ですよ」と。
たしかに。これには妻も納得。
後部座席の子供に近くなり、そしてラゲッジは広がるからベビーカーや買い物荷物は積みやすい。子育て世代には一石二鳥の機能かもしれません。
より細かな部分については、いろいろな自動車評論家のコメントやYou Tubeを参照して頂ければと思います。
<走行性能>
妻「乗り心地いいね!大きさも感覚掴みやすいし。」
僕「かなり褒めますね」
エンジンは1.3L4気筒ターボエンジン、7速のEDCといわれるいわゆるデュアルクラッチトランスミッションです。
最近の流行りのダウンサイジングターボですが、日常生活に必要な速度域では力不足は感じられず、むしろこれ本当に1.3Lか?と思わせるパワーです。
Bセグメントなのに7速DCTを持ってくるルノーえらい。
ブレーキのオートホールドについては色んなコメンテーターからあまり良くないと言われていたため、「そんなに悪いのかな?」と思い身構えてましたが…
「確かに良くない…」
通常、イメージするブレーキホールドは、
アクセルを踏んだらアイドリングストップとブレーキ解除はなるべく違和感ないと思いますよね。(ホールドない車で、ずっとブレーキを踏んでいてからアクセルに踏み変えた時とそんなに変わらない感触に近ければ違和感少ないと思います。)
それがキャプチャーだと
1.アクセルを踏む
2.アイドリングストップが解除され回転数が上がるがブレーキはすぐ解除されない
3.ブレーキが1〜2テンポほど遅れて解除され、その回転数のまま発進
感覚として、「
発進しようとしたらギアがニュートラルで空ぶかししてしまったのを急いでDレンジに入れて発進した」のような感じに近いです。
これは早急な改善が欲しい所。今まで体感したブレーキホールドの中では言っては悪いですが、最悪な分類です。どうやらリアブレーキの作りが悪さをしているようですが…
営業さんも既に把握していたようで、「これを体感すると、ホールド機能ありますが使わないお客様の方が多いです」と。
慣れかもしれませんが、ちょっとストレスになりそう。
ワインディングも走ってみましたが、「あれ?これBセグハッチバックだっけ?」と思えるほど上屋が揺れません。しっかり粘ります。XC60に乗っていたのですっかり忘れていた、オンザレール感がありました。
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妻「これいいよ、これにしようよ!後部座席も悪くなかったし、前にスライドする機能あるから一人乗りの時でも後ろの荷物に手が届いて便利!欲しい(直球)」
僕「かなり良かったね。我が家は本革シートに拘りないし、下位グレードでも安全性能は全然悪くないから、インテンスにしたいね。」
あっさりと夫婦の好みは重なり、試乗後は早速見積もりを作って頂きました。
諸費用込みで約340万円。
価格帯は350万円以内と、予算内。
この車種における欲しい装備(といっても、今回の場合本革シートがいらないので削った装備)をすべて入れてますので、文句はありません。
おいおい、一発目でもう決まりか!
僕「納期ってどれくらいですか?急ぎではないのですけど」
D「好評頂いておりまして〜…、早くて来年の2月〜3月頃です!」
僕・妻「」
う〜〜〜〜ん。車はかなり良かった。欧州販売台数No1も理解できるデキでした。
でも2月か…。すぐ必要という訳ではありませんが、さすがに7ヶ月待ちともなると気が引けます。そして船便の嫌な思い出も蘇ります(笑
もし船便で燃えたら余裕で1年待ち…?
さすがに7ヶ月待ちは即決というわけにも行かず、これがせめて秋〜今年中位に来てくれればなあと、もし即納車があれば即決していたなと、後ろ髪を引かれる思いでディーラーを後にしました。
次はマツダ試乗編です!