2009年02月22日
天地人・第8回
謙信の遺言
上田庄の雲洞庵で蟄居中の兼続(妻夫木聡)に初音(長澤まさみ)が現れる。
初音は世俗を離れた自分に近づいても意味がないと語るが、初音は先日上杉軍が手取川で織田軍に大勝した事を伝え兼続を喜ばせる。
しかしそこで上杉軍が追撃をかけなかったことに初音は疑問を抱く。
兼続は謙信(阿部寛)が織田と戦ったのは世に広く上杉の義を伝えるためだと説く。
しかし初音は逆に、では兼続も天下に興味が無いのかと問いただし兼続は困惑する。
年が明け早春、兼続の蟄居が解かれる。
母の位牌に手を合わせた兼続は父、惣右衛門(高嶋政伸)に母はずっと昔に自分に上杉の侍としての生き方を教えてくれていたと話す。そんな兼続に惣右衛門は兼続が幼き頃母へ送ったお菓子を見せ、母はこれからも見守っていると話す。
兼続は景勝(北村一輝)に仕えたいと願う弟、与七(小泉孝太郎)を連れ、春日山へ出仕する。
春日山では兼続が出仕したことを聞き上田衆が喜んで兼続を迎える。また同じく蟄居を解かれた泉沢久秀(東幹久)とも再会し喜びを分かち合う。
景勝のもとへ参上した兼続はしばしの間黙っていた景勝に居心地の悪さを感じ下がろうとするが、景勝から蟄居中の話を聞かせてくれと微笑んだ景勝に自分が許されたことを感じ安堵する。
与七も景勝の家来として認められた兼続は続いて心配をかけた仙桃院(高島礼子)に会う。
仙桃院は兼続を景勝の小姓としたいきさつを話し、景勝が北辰の星北極星であるならばそなたはそれを守護する北斗七星だといわれ、その想いの強さを知る。そして改めて、景勝への忠誠を誓うのだった。
兼続は与七を連れ越後を見下ろせる高台へ来ると、そこへお船(常盤貴子)の婿となり直江家を継いだ、直江信綱(山下真司)に会う。
信綱に屋敷へ招待された兼続は信綱にかいがいしく世話をやくお船を見る。
あの紅葉のなかでお船の想いを知った兼続は心が痛むのだった。
出陣の日が近づき謙信は景勝と景虎(玉山鉄二)に義について語る。
関東を平定し、上洛して天下を治めることを進言した景虎に謙信は上杉は欲の為に戦うことはなく、天下をとることは義に反する事だと語る。
その様子を見ていた兼続は毘沙門堂で謙信に問い掛ける。
景勝や景虎は謙信を信じ義の戦をするためには自らの手を血で染めることを厭わない。しかし自分は敵を殺すこともできない。
それでも越後の民と国を守る為には戦わなければならないと。
それを聞いた謙信は兼続が自分の若かりし頃によく似ていると言う。
謙信は兼続は迷うことだらけだと言う。しかし、だからこそ見つけられるものがある…と。
それは己の義。
真の義を見つけられる者があるとすれば、それは唯一自分の意志を継いでいる兼続しかいないと。
そして、数日後上杉謙信は倒れ、家中に激震が奔るのだった。
この回でついに兼続の蟄居が解けます。
しかし兼続は雲洞庵で己を見つめなおし、上杉の義に生きることを誓いながら、敵を殺すことが出来ぬ自分になにが出来るかを考えます。
また手取川で織田軍に勝ち春日山へ戻った上杉謙信は毘沙門堂で立ち上がろうとしふらついたことから自分の体に異変が起きている事を感じ取ったようで、
それも兼続の蟄居が解かれた一因だと思います。
最後に謙信は自らの遺言となるものを兼続に伝えます。
上杉謙信の真の後継者は兼続であることを再確認させるシーンですね。
次回
第九回 女の嘘
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Posted at
2009/02/22 22:06:28
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