天地人・第十一回

御館の乱



兼続(妻夫木聡)は本丸の占拠後、これ以上春日山を地で汚したくないという思いから景虎（玉山鉄二)を説得しに行く。


しかし景勝(北村一輝)に裏切られた思いの景虎は説得に耳を貸さず兼続に斬り掛かる。

景虎は景勝を討ち取ってでも春日山を奪還すると宣言。

夜明けから戦闘が始まった。


兼続は景虎に斬られた腕の手当てをしながら戦闘を回避させる事ができなかった事を悔やむ。


一方、直江家の屋敷ではお船(常盤貴子)が仙桃院(高島礼子)に会いに行こうとしていた。
それを止める妙椿尼(萬田久子)。
たが、お船は妙椿尼がついた嘘の遺言から始まった事で、景勝や景虎。兼続たち殿方だけの問題ではないと反論、景虎の屋敷へ向かう。
しかし仙桃院は景虎方へ残ると言い、兼続に景勝を頼むと伝えよ。とお船に言い残す。


本丸へ来たお船は兼続にそのことを話すが、兼続は今回の本丸奪取は自分が言い出した事で、景勝に春日山の主となってもらう為に鬼になったのだと告げる。

しかしその為に春日山を地で汚すことになった…と。

兼続の悲痛な告白に、お船は｢そなたが鬼になるというのであれば、私は夜叉となろう。そなたには私がついておる｣
と励ます。


そして景虎は春日山を奪還するため一時山を降り、御館を自分の本拠地すること決める。


景勝と景虎の争いは長期戦の様相を呈することになる。







ついに景勝、景虎の争いが表面化し、御館の乱が始まります。
この争いはすぐに各国へと伝えられ、織田信長(吉川晃司)の許へも伝わります。

信長は上杉謙信を自分の好敵手と認めていました。
しかし謙信死後、義のもとに一致団結していた越後に乱が起きると、この世は儚いものだともの思いに耽ります。


御館の乱は上杉家の存亡をかけた争いへとなっていきます。