激戦のジャパンカップ肺からの鼻出血を起こしながらウオッカはG1・7勝目を挙げたこれで思い残すこともなく…彼女はターフを去った。はずだった。しかしまだやり残されていたことがあった。 ドバイという訳で、来春のドバイ遠征が決定したらしいです。レースはなんとドバイワールドカップ。宿敵にして永遠のライバルダイワスカーレットが目指したレースでもあります。 ウオッカは一昨年、昨年とドバイへ遠征。ドバイデューティーフリー(ナドアルシバ・芝・1700m)へ参戦するも結果を残せませんでした。今度は最高峰のワールドカップこれには恐らく来年からのドバイミーティングの競馬場変更が絡んでいるのでは?と、いうわけで。ウオッカのラストランドバイについて語ります。まずドバイミーティング。ドバイワールドカップを頂点とし、シーマクラシック(芝・2400m)、デューティーフリー、ゴールデンシャヒーン(ダート・1200m)ゴドルフィンマイル(ダート・1600m)などのカテゴリーのレースをドバイ、ナドアルシバ競馬場で1日で開催。 その中でも最高峰、ドバイワールドカップの賞金増額は600万ドル(5億4000万円)コースは外側がダート一周2254m内側が芝2121mの三角おむすびの形をしたトラック。これが、来年より競馬場変更により変わります。使用するのは新設のメイダン競馬場。ナドアルシバ競馬場に隣接しており、外側が芝コース一周2400m 内側がオールウェザー一周1750mとなる。ここで重要なのは、今までナドアルシバでダートで行われていたレースが全て、“オールウェザー”に変わるということ。オールウェザーは現在北米で主流になっている人工馬場で、今年ブリーダーズカップクラシックが行われていた馬場もオールウェザーです。オールウェザーは芝で活躍してきた馬が力を発揮しやすい馬場だといわれ、近年欧州の芝を主戦場としている馬でも良績を残しています。これが理由の一つとなっているかもしれません。更に、ドバイワールドカップの賞金総額も600万ドルから1000万ドルに跳ね上がります。1000万ドルなら約9億円。おそらくドバイワールドカップの一着賞金は6億を越えるでしょう。まったく夢のような話。だが、当のウオッカ陣営はと言うと…現在、ローテーションも鞍上も未定。ジャパンカップで劇的にウオッカを勝利へと導いたクリストフ・ルメールも来年からはアガ・カーン殿下の専属騎手になり、騎乗は無理でしょう。まあ、何はともあれ今後も動向に注目です。もう1つ。今年シーザスターズで凱旋門賞を制覇したマイケル・キネーン騎手(50)が引退です。イギリスとアイルランドでクラシックを10勝ずつ。日本でもピルサドスキーでジャパンカップを制しています。お疲れさまでした。