象はなぜ、自分の死期を悟ると群れから離れ、一人で自分の死に場所へ向かうのだろう。と、いうフレーズがキーポイントの役所広司主演のこの映画。観ました。ストーリーは、要約すると、幸せな家族のいる男が突然ガンで余命半年と宣告され、その半年間を自分の歩んで来た人生を振り返りながら全うする。まあよくある話。で終わらせることもできますが、その過程が重要だとも思います。例えば、幸せな生活を送っていた人ほど、この様な不幸が襲いかかった時にダメージが大きかったりします。そんな話。そして、主人公の男のこの一言死ぬまでは、生きていたいんだ。延命治療を拒否し、激痛に苦しみながらも死ぬまでは生きる事にこだわり、大切な人に看取られて死んでいく事を選んだ男の話です。