小池徹平&玉木宏&栗山千明不変の友情そんなかんじのテーマかな。過去に負った心の傷で躊躇なく他人の傷を自分に移す自己犠牲のかたまりのようなアサト。彼は毎日、公園などで遊んでいる子供たちの怪我を自分へと移している。傷は治すのではなく自分へと移すものだから当然自分の体は傷だらけになる。また過去に学校でいじめに遭い顔に傷を負った少女シホの傷を治そうとする。しかしアサトの親友タケオは「彼女の事を本当に大切に思うなら傷は治すな」と言う。それでも傷を自分へと移すアサトしかしシホはしばらくして街を出る傷が無くなればあいつはこの街にいる必要がないというタケオに対し、自分のもとからいなくなってしうと知っていてもやはり傷は治したと言うアサト。彼の自己犠牲の精神は過去に負った心の傷だった。そしてそんなアサトを危なっかしくも見守るタケオ。彼もまた心に傷を負っていた。ひとつ。どんなに傷を自分へと移せても心の傷は移せないと、言うこと。傷はなくなるほうがいいに決まっているけど、それでも消さないほうがいい傷もあるということを。自分で乗り越える機会を失ってしまうからかもしれない。あらすじ母に会うためこの町に来た少年アサト(小池徹平)とケンカに明け暮れる荒んだ生活を送るタケオ(玉木宏)はひょんなことから出会い、親友になった。そんなときケンカで腕に傷を負ったタケオはアサトの不思議な力で傷が塞がるのを見るしかし、アサトは傷を治したのではなく自分の体に傷を移していたのだった。終盤、自分の存在を否定されたアサトが多重衝突事故の現場に居合わせ、怪我した人たちの傷を全て自分へと移していくシーンがある。アサト自身が自分の存在を否定し、死ぬためにしていた事だが、そこにタケオが現れアサトの負った傷を半分よこせと言う。ここに2人の本当の友情が感じられる一番のシーンですね。