非常に個人的な見解と長文になります。興味無い方や整備はDに任せてる方はスルーして頂いて結構です。🤫
燃料ポンプ修理後、特に問題ないので点検パックでエンジンオイルの交換してきました。

若い頃は自分でオイル交換してましたが、シビックはアンダーカバー外すのが手間なのと、腰のヘルニア持ちなのでDで交換してもらってます。😅
オイルはモービル1で5w-30と添加剤のbauを入れて貰いました。
ここでふと思ったこと…そういや、結構粘度の固いオイル交換されてた🚗シビック見かけたけど、あれってどうなんかなぁ?🤔
取説にはメーカー推奨0w-20又は5w-30の粘度が記載されてます。
左側は低温時の表示で、数値が小さい程固くなりにくく、上記の表示だと-30~35℃迄耐えます。
右側は高温時での粘度の確保(水のようにシャバシャバにならない)で数値が大きい程、高温時にも耐える指数となり上記では30℃前後です。
モータースポーツやサーキット走行してる🚗は高負荷・高温時のエンジン保護から特に右側の表示を重視されて数値の高いオイルを入れてると思います。逆に燃費を重視する🚗やハイブリッド🚗は数値の低いオイルをチョイスされてるでしょう。
ただこの粘度表示、一定の粘度係数を維持出来る外気温の範囲を表してるものです。なので、あまりにも推奨値から外れた粘度のオイルを入れると逆にエンジンを痛めてしまうと僕は思ってます。
で、ちょっと調べてみました。下のデータはモービル1の粘度の異なるオイルのそれぞれの粘度指数になります。ここで見て頂きたいのは、丸印で囲ったオイルが40℃と100℃になった際の動粘度です。数値が小さい程柔らかい状態(水状)、大きい程固い状態(ハチミツ状)を表してます。
こちらは省燃費オイルとなる0w-20です。低温時でも固くなりにくいですが、100℃では動粘度8.7とシャバシャバになっており、油膜切れの不安があるので高負荷・高温を長時間続けるような走りには向いてないですね。
ただ、シャバシャバと言う事はパーツの細かな部分まで入り込むので洗浄能力は高いです。(その分、オイル汚れは早くなるので交換インターバルは短くする方がいいですね。)
ハイブリッド車や街乗り中心の🚗には良いオイルです。
ただし、メカニカルクリアランスの大きくなった古い車や指定外🚗に入れるとエンジン焼き付きの原因となります。
こちらは僕が使用してる5w-30です。100℃で
動粘度は11以上有り、40℃では64とそれほど数値は大きくないです。また、赤マークをしてますがホンダとアキュラを始めとした各車メーカーの公式認証オイルになります。省燃費も考慮しつつ、スポーツ走行やターボ🚗にも対応したバランスオイルになります。
こちらは0w-40でモータースポーツやサーキット走行をされる🚗がよく使用される粘度になります。高温・高負荷でもしっかりした油膜を形成しつつ、低温時にも粘度が固くなりにくいように設計されてます。ただ、40℃で0w-20の動粘度44と比べると動粘度が70となっており、省燃費の観点からはちょっと厳しいかもしれません。
あと、コールドスタート時エンジンの暖まり方は遅くなるので、十分暖気した方が良いですね。
こちらは15w-50のオイルになります。100℃の動粘度は18とサーキット走行では申し分ないパフォーマンスです。が、40℃の動粘度は125と今までのオイルと比べると一気に固くなってます。5w-30の2倍、0w-20の3倍の固さです。
これでは、低温時のエンジンスタートや省燃費の観点からは疑問を抱いてしまいました。
現代の🚗は非常に工作精度が上がっています。なので、メカニカルクリアランスを最小且つ精度にバラツキの無いエンジンが搭載されてて、0w-20のような省燃費オイルが使用出来るようになりました。30年前にこんな柔らかいオイルをターボ車に使用出来るとは誰も思わなかったでしょう😁
逆を返せば15w-50のような固いオイルは旧車や10万km以上走行してメカニカルクリアランスが大きくなりブローバイガスの多い🚗、ハードなチューニングをしたモンスターマシン🏎なんかで使用されるべきだと思ってます。
エンジンが暖まれば柔らかくなるやろって考えも一理あるかと思います。でも、普段の街乗りでオイルが100℃まで上がることはそうそう無いでしょう。渋滞の多い都市部なら尚更です。
また、コールドスタート時にエンジン内部のオイル経路(オイルポンプ、霧状に吹く為のニードル)には負荷が掛かるし十分な潤滑も出来ないでしょう。細かな部分にオイルが浸透しにくく洗浄能力も落ちるかもしれません。直噴エンジンはエンジン内部が汚れ易いので、洗浄能力の低下はよろしくないですね。
これからの時期、ちょい乗りすると寒暖差でエンジン内部に水分が発生し易くなるので、ヘタしたらオイルがエマルジョン化(グリスの様に変質)するかもしれません。
過ぎたるは及ばざるが如し…ショップやオイルメーカーの話ばかりを鵜呑みにせず(ショップやオイルメーカーも売上上げたいからデメリットは挙げません。 逆を言えばデメリットも教えてくれるショップは信頼出来ると言えます)みん友の皆さんには過度なオイル選択は止めて頂きたかったので、ちょっと書かせて頂きました。尚、前述しましたが、あくまでも僕の個人的な見解です。😁
余談ですが、色々なメーカーからオイル出てますが、ベースとなるオイルを製造出来るのは石油会社の数社だけです。あとは、各メーカーが配合成分や添加剤を設計(いわゆるレシピ)し、それをベースオイルを作ってる石油会社に依頼して製造してます。
なので、ベースオイル製造してるメーカーじゃないとデータなんかは目にしないかもしれませんね。因みにホンダの純正オイルは、ホンダ技研できちんと研究・開発してます。(他メーカーは石油会社に丸投げしてることもあるようですが…)
エンジンオイル、されどエンジンオイル…愛車に合ったオイルを選んで大切に乗っていただけたらと思います😊
長文お読み頂き、ありがとうございました🤗
※元々、みん友限定で開示してましたが、より多くの皆さんに観て頂けたらと思い、限定解除しました😁
Posted at 2020/09/27 00:53:44 | |
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