以前のブログに続き、今回も奥胎内ヒュッテ応援ブログになります。
初めて訪れたのは2年前、まだまだ緑豊かな秋口でした。それから2回ほど宿泊しましたが、いずれも初夏。そして今回、ようやく錦秋の奥胎内を訪れることが出来ました。
奥胎内へは麓から車で30分ほど、胎内川の峡谷を彩る紅葉の中を進みます。ブナやミズナラの黄色に、モミジの赤と疎らな針葉樹の緑。さらには胎内川の水面の映ったそれらの木々もまた美しい。そんな風趣に富んだ道が続きます。
その道の尽きるところ、錦に染まる奥胎内に佇むのがこの奥胎内ヒュッテです。万緑の美しい初夏も素敵なところですが、錦秋の奥胎内もまた格別です。
ヒュッテの優しい色合いは、
秋色に染まる森の中にあって正に”佇む”といった様相。
このホテルには余計なものは一切ありません。部屋にテレビはないし、Wi-Fiも最近ようやく各部屋に入るようになったばかり。ただ美しい自然だけがあります。でも、その美しい自然を心置きなく五感で楽しめるようにしてくれるのがこの奥胎内ヒュッテなのです。
確かに大都市のシティホテルのような豪華な設備はありませんが、それでも必要十分な設備は整っています。この時期はカメムシがちょっと大変ですが、どの設備もとても清潔にされており、スタッフの方の対応もしっかりしています。お食事が美味しいのも好ポイントで、私的には胎内リゾート特製の米粉パンがお気に入りです。また、業務用の小分けとはいえホイップバターを一緒に出してくれるのも嬉しいサービスです。
もちろん自然を楽しむためのサービスも用意もされています。双眼鏡やハンモックのレンタルプランがあったり、散策路の案内があったり。また、毎年6月の土日はヒュッテ主催の探鳥会が開催されます。ちなみに今回はあいにく歩けませんでしたが、前回訪れた時にはなかった新しい散策コースがオープンしていました。
夕食はカジュアルなコース料理。
お魚とお肉で2つのメイン料理を出してくれます。今回の魚料理は真鯛のポワレ。
今回の夕食のパンはフランスパンで、朝食は特製の米粉パンでした。
ヒュッテのエントランス。
温かみのある照明は、薄暮の奥胎内によく似合う。
美しい森には美しい苔がつきもの。
奥胎内でもこのような綺麗な苔は珍しくありません。
ここまでの宿泊レベルを提供してくれるのに、これほどまでの自然に囲まれた宿というのは貴重な存在です。
それこそどこかの山荘や本当のヒュッテ(山小屋)のようなところへ行けば、きっと美しい自然に出会うことはできるでしょう。でも当然ながらそのような施設の設備はもっと質素なものですし、夕食にコース料理が供されるようなこともまず無いはずです。そもそも車では行けないことが多いので、一般の人にとってはハードルが高く感じられるでしょう。
大自然とホスピタリティ、本来交わることのない二つの非日常が交差する。
奥胎内ヒュッテはそんなホテルです。
Posted at 2020/11/14 13:18:51 | |
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