本日は、あれだけ大事にしていた996C4Sとお別れ、次なるクルマ
「996.1GT3」に辿り着いたお話しです☺️
何に乗り換えたか、まだご報告していないみん友さんもいらっしゃいますが、このブログで報告も兼ねたいと思います😆✨
※今回我が家にやってきてくれた996.1GT3♪
結論としまして
「996.1(前期) GT3」とご縁があり、今回乗り換えることとなりました。
4S、本当の素晴らしいクルマだったのですが、
「やっぱポルシェ乗るならRRに乗りたいな」
「なんだったら役物(所謂GT系)に乗りたいな」
「996が気に入ったので次も996かな」
とか色々妄想を繰り広げておりました😅
4S購入時は視野にも入れる事が予算的に難しかったのですが、数年経て現実味を帯びてきました😌
調べれば調べるほどに、996.1GT3の歴史に惚れ込み、手に入れたいと言う気持ちが非常に高まりました。
以下が調べに調べたウンチクですが、このウンチクこそ996.1GT3を購入するに至った理由だと思っていただけたらと思います。
長いのですがご興味あれば…😂
=====↓以下996.1GT3に関するウンチク(笑)↓=====
【ポルシェ社にとっての996という存在】
さて、996.1GT3の話しに戻りましょう!
皆さま、まずは996がどんなクルマかご存知でしょうか??
今や空冷しか勝たん感がありますが、996があったからこそ今のポルシェ社は存在し、引き続き全911のパーツがいつでも手に入る状況となったことを知っている方もいらっしゃるかと思います。
996は、発表当初から「涙目」「目玉焼き」などと揶揄され、昔ながらのポルシェファンの方々から随分罵倒されました。
ですが、
996が発売されるまでのポルシェ社は、販売台数が減少、倒産一歩手前まで行きました。
<901型から996型までの販売台数>
・1964-1973 901型 111,995台
・1974-1989 930型 198,496台(累計310,491台)
・1990-1993 964型 134,734台(累計374,253台)
・1994-1998 993型 68,881台(累計443,134台)
・1999-2005 996型 175,262台(累計618,396台)
ここからも分かるように、
996からは以前からのポルシェファンだけじゃなく、より幅広い客層を取り入れることにポルシェ社は成功しました。
実際、女性オーナーも多かったようですし、デザイン性もドライブ性能も、色々なユーザから評価されていた事が、販売台数からも分かりますね😊
細かい話しは以前も以下ブログに記載しているので、ご興味あれば御覧ください!
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3149856/blog/45435347/
話しを戻しまして、996.1GT3について…
多くのユーザ層の支持を獲得したものの、従来のポルシェファンは依然として良さを認めてくれなかったんですよね。
そんな中、1997年に996が発表、そこから2年後の1999年にGT3は発表されました。
色々な雑誌にも書かれていますが、
このGT3がこれまでのポルシェファンを再びポルシェに呼び戻したと言われています。
何より、993時代までRSの称号が付いていたモデルが、996時代からはGT3と名称変更されており、生粋のサーキット走行を前提にしたクルマであることが、名称からも大変よく分かります。
(この後に「やっぱりポルシェのレースモデルはRSってつけて!」との声から、GT3の上位モデルとしてGT3RSが誕生します、要は“RS”RSって事ですね😅)
【996.1GT3の優れたエクステリア】
・ビルシュタイン製車高調で、カレラよりも30mm下げられたレーシーな車高
・カレラよりバンパーサイドが張り出し、サイドスカートも合間って、流麗なデザインに
・リアウイングはエンジンフードと一体で、所謂ブーメランデザインは凝った造形に
「根本のデザインは変わっていないのに、エアロと車高調でこんなにカッコ良くなるのか!?」
とファンを思わせたんだとか😆
そこから、カレラ系でもGT3ルックがかなり流行りましたよね、中古市場でもちょくちょく見かけます☺️
そんなこんなで見た目がイケてる996としてGT3は、当初1,400台生産予定でしたが、最終1,889台生産されました。
(国内正規D車は100台限定でしたが、翌年に89台を追加、合計189台)
驚きなのが、カタログモデルじゃないんですよ、ホモロゲーションモデルとして出たのでカタログには載らないんです。
実はお恥ずかしながら、ホモロゲーションモデルと言いつつ、本質的意味を理解していなかったので改めて勉強しました😅
<ホモロゲーションモデルとは>
ホモロゲーション(Homologation)とは、「承認」や「認証」という意味で、ホモロゲーションモデルとは、市販車ベースのクルマによる競技に参戦するために開発・販売された車のことです。
とのことでした☺️
GT3は、FIA(国際自動車連盟)の定めるグループGT3カテゴリーのレースに出るべく開発された、市販車ベースのレーシングマシンとして開発されたクルマです🏎️💨
当然ながら、エアロや足回りだけでなく、エンジンも相当な力の入れようでした。
【996.1GT3の優れたエンジン】
996.1GT3のエンジンは、なんと
1998年にル・マンで優勝したGT1のエンジンがベースになっています。
所謂GT1クランクと呼ばれる、空冷RS直系のレーシングエンジンから高剛性のクランクケースを中心に、オイルタンク別体のドライサンプ式のエンジン。
・1998年ル・マン優勝ポルシェGT1
かの有名な、「ポルシェエンジンの神」と呼ばれる、ハンス・メツガー氏の考案したエンジンで、エンジンコンポーネントを上を水冷・エンジン下を空冷とすることで、エンジン出力の向上とエンジン耐久性の向上を実現しています。
空冷エンジンの最大の難点は、冷却不足による出力の頭打ちと耐久性の大幅な低下にありました。
その問題を解決すべく、エンジン下を空冷、エンジン上を水冷にすることで、信頼性のある空冷エンジンとエンジン温度低下による高出力/高耐久化に寄与したんですね。
その結果が1998年のル・マンでの1・2フィニッシュとなります。
・故ハンス・メツガー氏
何が言いたいかと言うと、カレラ系とは全く違うエンジン!って事ですね😆✨
・996.1GT3の優れたエンジン:M96/76型
<GT1クランクケース>
高剛性/高回転型の縦割りクランクケース
964RSで使用されたものを流用
レースでの活躍から高い信頼性のあるクランクケース
※ボアストローク:カレラ系96x87mm/GT3 100x76.4mm 単なるボアアップではない別物
<ドライサンプ式潤滑>
オイル潤滑方式はカレラ系と異なり、タンク別体型のドライサンプ方式
<チタン製コンロッド/軽量鍛造ピストン>
高回転に、そしてアクセルに機敏に追随するレスポンスが必要とされることから、エンジン内部の軽量化を徹底して実施
上記様々な努力により、GT3のエンジンは、NAのままに100ps/lの大台に達し、3.6L 360psのパワーと37.7kgというトルクを実現、
当時ロードカーでニュル最速の8分切りを達成しました💪
【996.1GT3の優れたパフォーマンス】先にも記載の通り、996.1GT3はRR車両です。
ですが、優れたハンドリング性能を持たせるため、仕様されたシャシーは、AWDのカレラ4のシャシーがベースになっています。
これにより、フロント剛性が高まり、ハンドリング性能が大幅に向上したと言われています。
(当時のポルシェで最も剛性が高かったのがカレラ4のシャシーと言われています)
・高剛性のカレラ4用シャシーをRR車のGT3に流用
また、特別な軽量化は実施されませんでした。
理由はGT3カテゴリーの制約条件に、市販車時の車重が考慮されなくなったためです。
そのため、996.1GT3は1350kgという車重となりましたが、十分に軽く、ニュル最速を打ち出すことが出来ました。
(993RSは50g単位の軽量化まで手を付けました、そういった努力不要だったため、逆に他の部分に多くのコストが掛けられたんですね)
・トランスミッションは993GT2のMTを採用
当時、ポルシェで最も信頼性の高かった993GT2のMTを採用し、当時ポルシェが持ち得る全ての技術を集結した、996.1GT3が完成したんですね。
(ただ、996.2GT3からMTにはオイルクーラーが付きました、高回転高出力エンジンに993GT2のマニュアルをそのまま付けるだけではサーキット走行で故障が多発してしまったんですね😅)
=====↑以上996.1GT3に関するウンチク(笑)↑=====
ということで、こんなストーリーに惚れ込み、購入するに至ったんですね。
ウンチクにお付き合い下さったこちらをお読み下さっている方、改めてお礼申し上げます😆✨
愛車遍歴でも松任谷さんが語っていらっしゃいますが、
「発売当初欲しかったものの割り当てられず、キャンセルが出たので手に入れる事ができた。」
とのことでした。
あの松任谷さんですら、すんなり手に入れることが出来ないぐらいスーパーなクルマだったんですね😊
そんなスーパーなクルマが昨今更にスーパー化されており、価格もさる事ながら良い個体を今後手に入れられないリスクが高まっていることに危機感を覚え、今回の購入に踏み切ったという背景もあります
どノーマルで、純正パーツをメインにキレイを維持していきたいと思います♪
またどこかでお見かけ下さった方は、お気軽にお声がけ下さい、ポルシェ談義に花を咲かせましょう😊
長々と読んで下さった皆様、ありがとうございました!