Caymanに取付けたXパイプですが、取付まであれこれ大変でした。
自己反省も含めて書き残しておきます。
かなり長文となりましたが、よろしくお願いします。
こんなものでも、同じ部品をご検討されている誰かの材料になれば幸いです。
私のケイマンはベースグレードなのでマフラーのテールパイプは一本出しです。
これはこれで味があるのですが、弄りやすい箇所のパーツでもあるので、車両を入手した直後からテールパイプ部だけの交換は検討していました。
ケイマンSだと2本出しですが、単純にS用のテールパイプを付けるのは少し物足りないなと思う性分でして、何か良い製品がないかと調べていました。
入手性とお手頃な価格で探した結果、ヤフオクなどでよく見かけるKパイプ形状の製品にたどり着きました。
ノーマルのパイプレイアウトが”T”字状に対し、”K"字状に見えるのでKパイプと呼ぶのだと思われます。
純正のスポーツテールパイプとパイプ形状は同じですね。
焼色着色されていたので(これ重要)、当初はこれを購入候補に考えてました。
その後、何回かツーリングなどのイベントに参加すると、987ノーマルマフラー音が寂しくて・・・。
やはりマフラーから交換すべきかと考えていた頃に、CCJツーリングで一緒になった987スパイダーが良い音を響かせていました。
お話を聞くと「純正のスポーツエグゾーストだよ」と。
社外マフラーでなく純正PSEでもここまで奏でるのか!とビックリしました。
同じ987.2型でもスパイダーと素モデルでは、Eg自体も、タコ足も、ECUも違うとは思ったのですが、
「素でも同じだよ、PSEいいよ」熱く背中を押されまして。
PSEに希望を抱いてしまいました。(チョロいぞ私)
でも、基本的な方向性は近い音色/音量になるだろうと思いましたし、車検もOKで全然アリじゃないかと。
そこからは意識はマフラー交換に完全にシフトしました。
PSE以外のマフラーを調べている途中で、iPEイノテックの咆哮にときめき(笑)、クライスジークやCapristoも横目に見つつ、結局はPorsche純正の大義名分で車検に臨めるPSEの導入となりました。
通常であれば、マフラー交換でテール二本出しになって話が終わりのハズが、PSEはテールパイプ付と無しの品番があります。
987 044 200 12(テールパイプ付フルセット)
987 044 200 13(テールパイプ無)
テールパイプ付には、純正二本出しのスポーツテールパイプが付属します。
自分で言うのも面倒くさいことに、純正品のパイプ出口凹凸デザインが少々好みではありませんでした。
↓ポルシェセンターから写真を拝借
テールパイプの有無で2つ品番があり、当時は価格に差があったと思います。
(テクイップメントアクセサリーファインダーのWebページを見ると、現在はどちらも同価格で値上がりしてる)
どうせ後々にテールパイプ交換するなら、PSE凸凹デザインのパイプ費用がもったいないのでテールパイプ無しでPSEを注文しました。
取付までに好みのテールパイプ見つけるぞーと意気込んでいたところ、仕事やら自分や周囲の健康面の諸事情で準備にリソースが割けず断念。
ひとまず素の1本出しテールパイプのままで、PSE取り付け作業を完了させました。
しばらくして身の周りが精神的に落ち着いてきたので、自分好みな形状のテール探しを再開するも、時間が経ち少し冷静になったのか、ヤフオクのK字状テール製品の個々の仕上げに気になり始めました。
当時の写真を借りると、こんな感じ。
掲載されていた写真の撮り方が悪いのか、よく見るとK字集合溶接部の左右が違う長さで固定されている様に見えませんか??気のせい?
そんな時に海外のPorscheオーナーズクラブ的なサイトで、Xパイプを語るスレッドを発見しました。
排気効率や効果のイメージの画像が掲載されておりまして、
KパイプとXパイプの排気干渉の違いとか
Xパイプの排気と排熱のシミュレーションモデル図とか
こんなの見てしまうと、Xパイプ効率的だなぁ、いいなぁと。
一目見て方向性が決まってしまいました。
方向性が定まると物欲は加速するのが世の常(?)ですので、
テールだけでもチタン製にしたい!!!
出口は焼き色付けたい!!!!!
と、めんどくさい拘りに火が付きました。(笑)
改めて、チタン焼きカラー + Xパイプを求めて検索した結果、NHP X-Pipe with Tipsという製品に辿り着きました。
いざ購入しようとするも、売り切れか生産廃止なのか購入できず断念。
仕方なく普通の流通品に対象を切り替えて情報収集を再開。
色んな所を探しましたが987対応製品はあまり存在していません。
チタン製もチタンカラーな製品も見つからず、入手性を優先してXパイプでメジャーなSOULとFabSpeedの製品で絞り込みが進みました。
情報収集の過程で、SOULのTip(マフラーカッター)部分をカスタムオーダーで色とロゴ文字を変更されたCaymanオーナーの方を発見しました。
詳しい方法までは書かれていませんでしたが、カスタムオーダーができるなら元々求めていたチタン焼色で作れるのでは!と、当初の物欲が再燃。
まずは日本国内にSOULの代理店があれば詳しい事聞けるかな~と、調べてみるも残念ながら該当しそうなところは無し。
でも、SOULのWebサイトは見つかったので、カスタム条件や注文方法を問い合わせ専用の窓口にメール送るも反応が無い。。。
数回トライしたけど反応変わらず。(英文内容もアレコレ工夫したのですが)
ここで一度挫けそうになる・・・(笑)
同時期に同じUSAメーカーであるRENNLINEやRACESENGからパーツ購入に伴い、英語メールで質問を数回やり取りしていました。
その際、両社からは直ぐに詳しい返信メールが来たのに対し、SOULのカスタマー対応は残念なものです。
しかしながら、ここまで来たら簡単には諦められません。
ショップに頼もうにもカスタムオーダー前提だと引き受けてくれそうなところも限られるなと、悩んだ結果思いついたのが、多種の海外パーツの代理店であり輸入車カスタムが得意なYouTubeでおなじみの某B店にご相談。
"直接は無理だけど子会社(パーツ輸入専門)経由ならできるかも"と、引き受けていただきました。
子会社から問い合わせた結果、すんなりSOULから回答が得られましてカスタムオーダー可能なのが明確になりました。
流石に法人対応はちゃんとするのか(笑)と思ったら、USAのカスタムショップが間に入って問い合わせてくれたそうです。(多分そのショップから直電したのかも)
判明したのは、
XパイプTIP部のカラー変更ができる。
標準でTipに刻印される文字(SOUL)が任意の文字へ変更できる。
Tipにコーティングができる。(っぽい。)
次にオーダー方法では、条件やお決まりのカスタムメニューがあるの?と確認したら、SOUL側の回答は”とくに無い”とのでした。
うーん、正直この回答にちょっと戸惑う(笑)
どんなカラーが指定可能で、何が不可能なのかサッパリ分かりません。
いくらカスタムオーダーと言えど、製造上の都合で不可能な作業があるじゃないですか。。。
私の考えではカスタムには”なんらかの条件”が存在して、依頼する側は一定の範囲から選択する方式だと考えてました。
オーダー条件が特に無いならば好き勝手に依頼しよう!と、カスタム案を以下としました。
①初志貫徹で”チタン焼付けグラデーション”
②妥協案で”Tip全体をチタンブルーの青一色のみ”
③Tip形状は、どちらもチタン材でSlashカット
④外周LOGO文字は②で制作する場合はSOULから”PORSCHE"に変更
(チタン焼き付けだとロゴは入れられない)
ただですね・・・・。
これまでのSOULの反応から、文字(言葉)ではカスタム内容の細部が伝わるのか心配で。
なんか適当に作られそうな気がして、念のために図や参考写真を駆使してパワポ資料まで用意してイメージ明確にしました。
色は①②の2パターンのうち製作可能な方でオーダーする考えで、まずは”可否確認”としてSOULへカスタム案をパワポ資料とともに返信。
このタイミングでは、イメージ資料もあるので①か②のどちらかは制作できるだろうと楽観的に返答を待っていました。
その後は音沙汰無く、一ヶ月が過ぎ・・・、
二か月が経過したあたりで少し心配になって、某B店へ経過状況を問い合わせ。
1週間程してB店から連絡が入り
「カスタムしていないノーマル品が送られてきました」と。
どうしてそうなった?_(:3 」∠)_
私もB店も、この状況に”??????”な状態でした。
改めてSOULに問い合わせたら返ってきた回答は、
「日本で、好きに加工してくれ」みたいな感じでしたと・・・。
もうね、CSのディスカバリーチャンネルで見たハーレーの改造屋みたいなノリです。
うーん、ある意味とってもアメリカン(笑)
オーダー内容で作れないなら、作れないと連絡してよ!
発送したなら報告してよ!!
とにかくアクションするまえに、こっちに相談しろよ!!!
報・連・相は大事。
この後の対応は、B店と相談して選択肢は二択。
"現品をSOULへ送り返して指定通りにカスタムをさせる"
"店のツテでTipを外注加工をしてもらう"
このどちらか。
既にSOULは信用できなかったので、米国に送り返しても意図通りにカスタム作業が行われるか心配でした。
この送られてきたXパイプ装着するしかないかと悩みましたが、B店よりアヴェンタドールのパーツで焼き付けはしたことあるとのお話を受けて、焼き付け加工をお願いすることにしました。
但し、焼き具合は約束できないと。
また、PORSCHEの文字も入れられないと。(焼き付けなのでこれは仕方無し)
ここまで来たら、その様な仕上がりでも面白いなと思って待つだけ。
そして出来上がってきたのがこの色味
実物見ると素材のサラサラ感が残ってて良い感じです。
若干のムラや傷はご愛敬ってことで。
スタートから7か月で、ようやく落ち着くことができました。
B店には面倒事に巻き込んでしまい、申し訳なさでいっぱいです。
同様の依頼が入らないように店名は伏せさせて頂こうかと思います。
(でも、聞いていただければ答えますよ~。)
本当に無事取り付けまで出来て良かったです。