
先ほど,充電のタイミングを問うブログを見かけたので,
また,関連記事を投稿します。
まず,充電のタイミングですが,
たとえば
パナソニックのバッテリ研究者,菊地氏らの
「電動フォークリフト用EV鉛蓄電池」
(Panasonic Technical Journal Vol.56 No.2 Jul. 2010)
という技術報告の中にもありますが,
パナソニックの高性能バッテリにおいては,
使ったら,放置せずに,充電する。
コムスの場合は緑LED点滅が始まる瞬間まで充電する。
そして,一日一回,リフレッシュ充電する。
コムスの場合,緑LED点灯状態になるまで充電する。
これは,コムスのマニアル(P19-20)にも記述されています。
小生の場合,10km越えの遠隔訪問の場合は,あらかじめ事情を話しておいて,訪問先で充電させてもらっています。
問題なのは,満充電後,自動でリフレッシュ充電(緑LED点滅)に入ってしまうので,リフレッシュ充電電圧へ上がる前に,充電を止めに行きたいのですが,それを忘れてしまうこと,たびたびです。
通勤での使用では,充電時間がおよそ決まっているので,タイマを鳴らして,充電を止めに行っています。
充電の様子は,タイトル画像のようなグラフになります。
上の赤色のグラフは,バッテリ1個の端子間電圧の推移です。
下の青色のグラフはバッテリ電流の推移です。
充電電流6A,4A,2A,1Aで,それぞれ14.3Vに達するまで充電し,
1A充電の終了時に,電流が一瞬減少する瞬間(赤丸印)があり,
同時に端子間電圧も一瞬下がります。
[「デンムチ」さんのご指摘を用いて,スケーリングしなおすと,
充電電流は,10A,6.6A,3.3A,1.6Aと推移するようです。]
その後に「押し込み充電」(緑LED点滅)が行われます。
「押し込み充電」は,電極に結晶化した硫酸鉛を溶かす,
デサルフェーション処理,リフレッシュ処理です。
その電圧は,16Vを超えます。
おそらく計測装置の平均化処理のために,16V超えが印加され続けているグラフになっていますが,短時間のパルス電圧として繰り返し加えられているものと想像します。
電圧が高いので,毎回の充電時にリフレッシュし続けるとバッテリが壊れる可能性があります。それゆえ,1日1回なのかもしれません。週に1回でも効果があるようです。
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Posted at
2019/07/22 17:48:45