先ずはモーターのチョイスから。
FC-280PCで検索すれば出てきます。
Amazonやらあちこちの通販サイトで購入出来ます。
あと懐中電灯と試運転用に適当な余りの電線、万力にシリコングリスを用意しておくと良いでしょう。
いきなり分解したアクチュエーターの中に組み込まれていたモーターの写真ですが

こうゆう写真見ると勘違いしそうですが
「半月長軸」なんて特別仕様なものはいりません。
とにかく普通のFC-280PCを選びましょう。
では先ず内貼りを外します
雑すぎるデッドニング!
本邦初公開(笑)
アクチュエーターはドアの内貼を外せばサービスホールから確認できます。
自分は制震テープをザクザク切ってサービスホールを作りました。
お?
じゃ~ん(笑)
普通のNo2(中サイズ)のプラスドライバー1本あれば事足ります。
ロッド類を外す作業は全くありません。
信号線のカプラを抜き取り、オレンジの矢印の2箇所のビスを外すとアクチュエーター本体の固定がほぼフリーとなり動きますが、まだ次に青矢印の白い可動アームが、アクチュエーターのすぐ上にあるロック解除のリンクと連結されてます。無理に外さないようにしてください。
サービスホールから手をつっこみ緑矢印部のトコロを上方向に指で押し上げてやれば、カチッと動き連結部(青矢印部)のクリアランスが生まれて切り離し可能となりアクチュエーター摘出できます。
車体から外した時、分解する前に青矢印のアームの可動域を覚えておきましょう。

分解はビス5本のみの簡単作業です。
さあ、ココからが重要となります。
やっと組み上がって試運転したらモーターの回転方向が逆だった系の失敗談を目にします。
そうならない為にも外したモーター&新品モーターをバッテリー等に仮接続して事前に回転方向確認しておくと良いです。
もしも新品モーターの回転方向が元々付いてたモーターと逆だった場合は‥
1.配線加工
2.カプラのギボシを抜いて差替
3.モーター内の磁石の振替
どれがベストか知りませんが後々を考えて自分は磁石の振替えを選びました。
※本来、U字型のクリップは2本入ってますが、ただ単にはフレームアウトしてるだけです(笑)
銀色のケースの小さい爪を2ヶ所、精密ドライバー等で起こしたらすぐに分解出来ます。
磁石の左右振替作業は単純です。右についてる磁石を左に引越!左についてる磁石も右に引越させるだけ。
銀色のケースの中を覗き込むと写真のように磁石とU字型クリップが納まってますので、クリップは無視して、ドライバーか何かで片側の磁石を掻き出します。
その時、クリップも一緒に外れてきますので、取り除いて下さい。
それぞれの磁石を所定の位置にセットしたらクリップを元通り仕込みます。
クリップをちょいと摘んで写真のように磁石とケースの僅かな隙間に引っかかるような状態にしてから
こんな感じでスイっと奥まで押しこむ感じです。この時、ケースの中に指を入れてガイドしながらやると、すんなりいきます。
あとは元通りに組み立て、小さい爪を折り曲げ直したら完成です。
最後に回転方向の再確認はしましょう。
次にギアの移植なのですが、これがこの作業の最大の難所
この黒い鉄の塊、マジで硬くて抜けない。
ペンチで挟んでパワープレイで引き抜くなんてとんでもない。

こんなプーラーを使うのが良さげなんでしょうが、持ってないので、この鉄の塊側を万力に挟んで、先曲りラジオペンチをテコの原理でこねくり回し、何とか抜けました。
次に回転方向チェック済の新品モーターに黒い鉄の塊を圧入するんですが、これまた固くて大変。
自分の場合は、モーターを立ててペンチの頭をハンマー代わりに少しずつ打込みました。
打込み量の目安は、打ち込んだ鉄の塊をモーター側に押し付けた状態で引っ掛かりなく回るギリギリを狙う感じです。
これさえクリアしたらあとは簡単!
分割したアクチュエーターのケースを元通り組み直すだけなんですが、もしすんなり元に戻らない場合は鉄の塊の打込み量が足りないんだと思います。
因みに10枚目の写真の相方のケースには大きなギヤが付いており、どちらに回しても同じ位置に戻るようになってますので、組み立てるときは何も考えずそのニュートラル位置でオッケーです。
あえて言うならアクチュエーターを組み立てたとき8枚目の写真の可動式アームが分解前と同じように動かない場合はNGなので、組み直しましょう。
あとは元通りドアに組み付けるだけですね。
もうシャキシャキ動くようになりましたよ!
やっと普通のクルマに近付けたような気がした週末でした(笑)
(おまけ)
外したモーターのブラシカバー側から見た写真。
分解せずとも中身がよくわかりますね。ブラシの摩耗粉がすごい(笑)
Posted at 2021/04/11 22:38:22 | |
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