2020年07月20日
「富士山」
新幹線の車窓からしか見たことのない人は
この地を一度訪れてみるといい。
その圧倒的な大きさと美しさに
きっと言葉を失うだろう。
そう、晴れていれば(笑)
大阪より400kmほど離れた箱根山の麓が今回の目的地。
土曜、夜明け前に俺は出発した。
とにかく新東名をひたすら走るわけですが、静岡西部地方に入った辺りから土砂降りに見舞われる。
マジで前が見えん!!
特にトンネル出口が怖い!!
ドライな路面からいきなり巨大な水たまりに高速で突っ込んで行くようなもん。
教習所で教わったあの有名なハイドロプレーニング現象とやらを楽に体験させてもらえるクソ豪雨なのだ(笑)
高速道路の追越車線で路肩にある部分的に水捌けの悪い箇所に右前輪を突っ込んで、フロントが軽く振られるって経験された方も多いと思いますが、それのフロント両輪バージョンの激しいやつだと言えばわかってもらえるかと思う。
タイヤの溝は8部山たが、とにかくウェット性能に問題有りのアジアン。
恐ろしく視界が悪いこともあって50km/h巡行が限界。
トンネルの数だけ鼻歌を中断して「ぬおおお!」っと叫んだ気がする(笑)
途中、酷い睡魔に襲われたので牧之原SAで爆睡したりで、なんやかんや9時間もかかったけど目的地に到着。
その頃にはすっかり雨も上がり青空が広がっていた。
ちょっとした長旅の疲れもあり、落ち着こうとオーディオのボリュームを下げた時に事件は起こった。
「ピー」
微かに聞こえる音。
「なんやなんや!?」
最初は疲れた自分の耳がイカれたのか、スマホのBluetoothがイカれたのかと思いその機能をOFFしたり、両手でホッペタをバシバシしたりしたが収まらず。
何気にOBD2接続のレーダーに表示させていた水温が目に入る‥
「あ?なんやねんコレ?」
すかさず先日、純正1dinスペースにインストールした追加メーターの水温計を見ると‥
「ひゃ、100度超えとるやんけぇ!!!」
因みに無限のローテンプサーモとローテンプスイッチを取り付けたウチのS2000では考えられない温度である。
僅かに聞こえたピー音は、Defiのメインユニットからの警告音だったようで、室内シンプル計画の際に奥底に押し込んで隠した為に警告音が聞こえにくくなってたのが仇となった。
水温はぐんぐん上昇中。
ヤバイヤバイヤバい!!
俺は慌ててエンジンを停止。
雨上がりの強烈な湿度と熱気が俺を襲う。
クーラント噴き出して地獄絵図なエンジンルームを想像しビクビクしながらボンネットを開けるも、異状なし。
「ハテナ??」
とりあえず再びエンジンをかけて、軽く走ってみる。
すると水温は速やかに下降。
でも信号待ちになるとグイグイ上昇する。
それの繰り返し。
ないアタマをフル回転させて考えてよく見るとラジエーターのクーリングファンの運転席側が回ってない。。
それが分かったところで知識も経験も少ない自分にとっては一大事!対処方法がわからない。
でも待ち合わせの時間もあったので、とりあえず修理は中断して、そんなことはとりあえずアッチに置いといて友達のクルマで遊び呆ける。。
… そして夕方、我に返る(笑)
ヒューズが飛んでるんやろぐらいに思ってたので、とりあえずネットを徘徊して情報収集するも、わからず。
考えた末、「ええい!面倒や!」ってことで改造車につき門前払い覚悟で某自動車修理工場の門を叩くことにした。
怪しい(笑) 実に怪しい(笑)
排気音を小さくするためにノッキング寸前でフガフガしながら極低速で場内に侵入する怪しすぎる「なにわ」ナンバー(笑)
フロントマンが怪訝な顔で寄ってくる。
「いらっしゃいませー!」
‥ 言葉とは裏腹に顔が完全にウェルカムしてない(笑)
不本意ながら、でも背に腹は変えられなくて、フロントマンが何かを言う前に開口一番、俺ブチかます!!
「助けてください😭 言いたいことは山ほどあるでしょうが今日だけは堪忍してください、俺、何としてでも今日大阪かえらんとあかんのです😭」
もう大阪弁と大根役者丸出しで、彼の中では怪しさMAXだったに違いない。
と、同時に面倒臭そうに見えたのか
ちびまる子ちゃんのキャラが引きつったような顔して軽く小刻みに何度も頷きながらフロントマンの彼は事務所に消えていった。
その後、工場長風の方と爽やかなメカニックの人が笑顔で出てきてくれて無事に問診が始まった。
グッジョブ!フロントマン!
一通りの問診が終わったあとメカニックの方がハンマーを2本持ってきて、柄の部分をシュラウドに当てて、もう一本のハンマーで当ててるハンマーのアタマを軽くシバく。
ぶぅわーん!!!
一瞬で治った(笑)
「でもきっとすぐまた止まると思います。部品は最速でも明日の夕方ですが、どうなさいますか??」と。
もともと一泊予定で今日帰らないとアカンなんてウソやし、ここで修理をお願いしようかどうか一瞬だけ考えたけど、不具合が片側ファンだけで、どつけば治るを覚えてしまったので、スケベ根性丸出しで
「すんません!一か八かで帰ります!!」と。
最後に「ナンボですか?」と聞くと、
「いやいやお代は結構ですよ」と笑顔で返答頂きまして💦
再来店の可能性など無に等しい怪しい大阪弁の流れ者に対してホンマ紳士ですよね‥
大阪やったらサンジュウマンエ〜ンやあとか言われ3000円ほどの支払いを命じられてかもしれん。そりゃないか(笑)
そして今更やけどジュースでも飲んでくださいと1000円札でも渡せば良かったと後悔。あの時、そこまで気が回らんかったんよねゴメンナサイ😑
で、敷地をでて最初の信号待ちで水温は再び上昇(笑)
ファァアック!!早速すぎるやろ!!
なあに焦ることはない、俺には伝家の宝刀がある!
すぐに路肩に停めて、ファンシュラウドをガスガスと突きまくる!
すると再びブゥわぁ〜んと回り出す。
でもこれ、此処から大阪まで何回これを繰り返すんやろ‥ やってられんで‥
まあしゃあない。
とりあえず肉食って考えよう!
と、ご無沙汰のいきなりステーキに入店!
肉を食いながら今日の出来事を思い返し、そして答えを導き出す。
「停止しなければオッケ! 走り続ければええんや〜♡」←あほ
サーモスタットやウォーターラインの不具合ではないのだから、走り続けラジエーターに走行風を当ててさえいれば問題ないはず。
最悪、信号待ちに引っかかっても片側のファンでなんとかオーバーヒート手前状態でしのいでくれるはず。
そう、片側のファンが大阪まで持ちこたえてくれればの話にはなるが(笑)
そうと決まれば、翌日の予定をキャンセルして気温が下がり交通量の少ない夜中を待って出発せねばならない!
ツレには悪いが待ったなしや!
行くぜ大阪!!
ステーキソースで盛大に汚れた口の周りをウェットティッシュでさり気なく拭き取り俺はいきなりステーキをあとにした。
とゆうことで、まあなんやかんやヒヤヒヤしなが460kmを無事に走破し帰ってきたんですが、よくよく考えたら日帰り860kmの旅で、かなり疲れました😑
この週末には新世界でクルマ撮影会をする予定なんで、今朝一番に部品は発注済!
また慌ただしい一週間になりそうやけど、頑張るぞ!おー!
最後に
道中、たくさんの方々に応援頂きまして感謝しております!ありがとうございます!
おかげさまで無事にたどり着き、僕とJohnnyは相変わらず元気でやってます(笑)
修理につきましてはまた後日、ブログ等でご報告させていただきますね!
では(≧▽≦)
おしまい
Posted at 2020/07/20 12:36:03 | |
トラックバック(0)