クルマで唯一地面に接しているパーツであるタイヤ。心地良いドライブや安全運転を行う上では、定期的に空気を入れたり、ひび割れしてないか等の点検の心掛けが大切です。
ブリヂストンやミシュランなどの国内外の数多くの企業が製造しているタイヤには、メーカーは違えども「195/65R16 83S」などの数字とアルファベットが組み合わせて表記されたタイヤサイズが刻印されています。
タイヤサイズの見方を知れば、ご自身のドライビングイメージにマッチした走りを実現させてくれる
理想のタイヤを選ぶ事も可能となります。
タイヤ側面のサイドウォールと呼ばれている箇所には、「235 / 55 R18 95 H」など数字とアルファベットを組み合わせたタイヤサイズが表記されています。
「タイヤサイズ」に記載されている文字情報の見方を知れば、最大負荷能はどの程度であるか等のタイヤ性能を読み解く事ができます。
タイヤサイズに記載される235や145などの3桁の数字は、タイヤの総幅からサイドウォールなどの側面を差し引いた値を示している。例えば165と記載されているタイヤであれば、路面と直に触れる機会の多い断面の幅は165mmである事を示しています。
55や60などの数値は偏平率を示しており、同じ偏平率のタイヤはシリーズ55など括られる事も。偏平率は以下の計算で求められ、スリリングな走りの体感を求めるユーザーの多いスポーツタイヤでは、偏平率は40や35など低く設定されています。
偏平率(%)= { H(タイヤの高さ)/ W (タイヤの幅)}× 100
タイヤは骨組みにあたるカーカス(骨格)と、内部でコードをどのように配置しているかの違いによって、ラジアルタイヤとバイアスタイヤの二つに大別されます
ラジアルタイヤ | カーカスをタイヤ中心部から放射線状に配置させ、ベルトで締め付けて強度を引き上げる。操舵性が良く・低燃費・摩耗しにくいなどのメリットがある |
---|---|
バイアスタイヤ | カーカスを斜めに配置、ねじれを防ぐために逆方向からも複数枚重ねて安定度をアップさせてから、ブレーカと呼ばれるパーツで締め付けて補強。オフロード走行での乗り心地が優れるなどのメリットがある。 |
「77」や「108」などの数値はLI(ロードインデックス)と呼ばれ、想定された条件下の基(タイヤの空気圧が十分に備わる等)で1本のタイヤが支える事が可能な最大負荷能力を示しております。
ロードインデックスには、JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が設定した指標と、ETRTO(
The European Tire and Rim Technical Organization)による欧州規格による指標があります。
タイヤ交換する際には、純正タイヤのロードインデックスも意識する事が大切で、純正タイヤと同等あるいはそれ以上の数値を実現していて、装着する車に求められる最大負荷能力をクリアしている後付けタイヤを購入する必要があります。
LI | 負荷能力(kg) | LI | 負荷能力(kg) | LI | 負荷能力 (kg) | LI | 負荷能力 (kg) | LI | 負荷能力 (kg) | LI | 負荷能力 (kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60 | 250 | 70 | 335 | 80 | 450 | 90 | 600 | 100 | 800 | 110 | 1060 |
61 | 257 | 71 | 345 | 81 | 462 | 91 | 615 | 101 | 825 | 111 | 1090 |
62 | 265 | 72 | 355 | 82 | 475 | 92 | 630 | 102 | 850 | 112 | 1120 |
63 | 272 | 73 | 365 | 83 | 487 | 93 | 650 | 103 | 875 | 113 | 1150 |
64 | 280 | 74 | 375 | 84 | 500 | 94 | 670 | 104 | 900 | 114 | 1180 |
65 | 290 | 75 | 387 | 85 | 515 | 95 | 690 | 105 | 925 | 115 | 1215 |
66 | 300 | 76 | 400 | 86 | 530 | 96 | 710 | 106 | 950 | 116 | 1250 |
67 | 307 | 77 | 412 | 87 | 545 | 97 | 730 | 107 | 975 | 117 | 1285 |
68 | 315 | 78 | 725 | 88 | 560 | 98 | 750 | 108 | 1000 | 118 | 1320 |
69 | 325 | 79 | 437 | 89 | 580 | 99 | 775 | 109 | 1030 | 119 | 1360 |
120 | 1400 |
※JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)による指標
QやTなどのアルファベットは速度記号(スピードレンジ)と言われ、予め想定される条件下で走行する際に装着されているタイヤが耐え得る最高速度を示しており、タイヤサイズにHと記載されているのであれば210km/hまでの速度であれば耐用可能です。
速度記号 | L | N | Q | S | T | H | V | W | Y | ZR | Y |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最高速 | 120 | 140 | 160 | 180 | 190 | 210 | 240 | 270 | 300 | 240超 | 300超 |
※単位はkm/h
国内外の多数のメーカーが商品展開しているタイヤの中から、自身のニーズにマッチしたタイヤを選ぶ際に着目すべき、タイヤの性能を紹介
直進安定性 | 横から吹き付ける強風や未整備の路面などの影響を受けても安定して直進できるかどうかを示す性能 |
---|---|
コンフォート特性 | 乗り心地の良さに直結する性能。走行中にブレーキを効かせた際、平坦ではない路面の振動をいかに抑えられるかの判断材料となる |
静粛性能 | タイヤが路面と接する事によって発せられる音を最低限に抑える事ができるかどうかに関わる性能 |
低燃費性能 | 路面でタイヤが転がりやすいかどうかを示す性能。タイヤが転がりやすければ、同一の消費エネルギー下においては移動できる距離が大きくなるため、結果的には低燃費が実現される |
ドライ性能 | 乾いた路面下でドライバーのイメージ通りの走行をサポートしてくれる性能。優れた性能が備わるタイヤは、ドライな路面で優れたグリップ力を発揮して安定走行を体感させるくれる |
ウェット性能 | 降雨などの影響を受けて濡れている路面下で安定走行を確保する上で必要となる性能。ウェット性能が備わるタイヤはハイドロプレーニング現象を引き起こしにくい。 |
耐摩耗性能 | タイヤを状態良く長く愛用できるかどうかに関わる性能。路面と直に接しているタイヤは耐摩耗性能が高いほど、表面が摩耗しにくいため、より長く使用できる |
タイヤは低燃費を追求していれば「エコタイヤ」、走行性能を引き上げれば「スポーツタイヤ」など機能別でカテゴライズされ商品展開されています。それら各タイヤの特徴を紹介します。
名称 | 特徴 |
---|---|
オールテレーンタイヤ | 舗装された走りやすい道路、砂利道・悪路、様々な路面に対しても走行できるタイヤ |
ランフラットタイヤ | 空気圧がゼロとなってしまったとしても一定の速度以下ならば、走行できるという特徴を持っているタイヤ |
エコタイヤ | 低燃費タイヤとも呼ばれ、転がり抵抗を低く設定されて、路面に対してタイヤが転がりやすいような設計が施されている |
コンフォートタイヤ | 乗り心地の良さを追求したタイヤで、静粛性能と操舵性に秀で高級車に装着されるケースが多く、価格設定も他のタイヤと比較すれば高め |
スポーツタイヤ | グリップ力と走行性能を引き上げ、走りの魅力を追い求めるドライバーに支持されている |
楽天やアマゾンといったECサイトで、タイヤを検索してみると膨大な量の商品がヒットされます。
自身の車に装着可能なタイヤの中から、「休日にオフロード走行を楽しみたい」「ガソリン代が高くなったので燃料代を抑えたい」など、各ドライバーが考える理想的な走りを実現させてくれる商品を選ぶ際には、タイヤサイズの情報を読み解くだけではなくて、特徴についても把握する事が大切です。
ご自身が理想とする走りを実現させてくれるタイヤを車に装着してドライブを満喫していきましょう!
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ホンダ N-WGNカスタム ホンダ N-WGN カスタムに乗っている、国産車、外車、旧車問わず、車好き女子です。 好 ... |
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