7.5万キロを超えたことと8年という経年度走行の影響もあり、足元も弱ってきたので、MyShopの整備士さんに相談し、車高調を入れることになりました。
はじめ車高調と聞くとローダウン?足回りが固い?車検通るの?品がない?・・・などなど色んな憶測があり、最初はなかなか踏み切れませんでした。
単なる見た目をカッコよくするだけならローダウンするために、スプリングを変えるだけで良いのではと思いましたが、スプリングを交換した場合のデメリットも色々あるようでしたので、車高調を入れて好みのセッティング(車高の調節や足回りの硬さ調節)にした方が、良いという結果になりました。
車高調のメーカーも多数あり、自分では選択できなかったので整備士さんにおススメの車高調を聞いたら「BC RACING」という台湾で生産されているハイパフォーマンスショックアブソーバーのメーカーのようです。
アメリカやイギリスでは数多くのレース車両に使用されており、その性能は折り紙付きです。
全ての商品を自社の台湾の工場で組み立てされており、生産を委託したり、外部工場で生産しておりません。
※アッパーマウントのピロボールは日本製。
ダンパーユニットはクロームメッキスチール製で、日本の厳しい気候や風土に対応した優れた耐久性を発揮します。
ロアケースは車種別の専用設計となっており、汎用のスタビライザーやブレーキホースのブラケットを使用しておらず、取り付けや取り回しによるトラブルを防止します。
また、アルミニウム部品 (トップマウント、ロックリングなど) はアルマイトコーティングされ、スチール製ロアケースは電気泳動処理後に耐久性に優れたパウダーコートペイントが行われます。
品質管理として月1回、無作為に選択されたスチール部品 (ブラケット、ダンパー、ネジなど) は、塩水噴霧試験を受け、保護プロセスの品質と耐腐食性が可能な限り最高の水準に保たれていることを確認しています。
【車高調整】
BCレーシングの車高調は全長調整式となっており、スプリングにプリロードをかける必要が無く車高の調整が可能です。また、車高の調整とは別に各スプリング 下部のリングでプリロードの調整も可能です。
これにより、車の車高とコーナーウェイトの完璧なバランスを実現し、タイヤの効率を最大限に高めることができます。
【減衰力調整】
BC車高調のBR、RMシリーズはリバウンドとコンプレッションの両方を1つのアジャスターに組み合わせて、シンプルさと使いやすさを実現する30通りの減衰力調整機能を備えています。
この機能により、走行条件に合わせて細かいセッティングができます。
【アッパーマウント】
BC レーシング車高調のピロボールアッパーマウントは日本製のピロボールとアルミニウム合金のマウントにアルマイト処理とビードブラスト処理により、高品質で耐久性のある仕上がりになっています
標準のラバーマウントと比べるとたわみや遊びがなくなり、レスポンスとハンドリングが向上します
【キャンバー調整】
BCレーシングの車高調で主にフロントストラット式サスペンションでキャンバー調整が可能な車はキャンバー調整可能なアルミニウム製ピロボール トップ マウントの設定があります。
このアッパーマウントは高品質の日本製ピロボールの機能は同じく、ロード、サーキット、ドリフトのニーズに合わせてキャンバーの調整が可能です。
【スプリング】
BCレーシングの車高調に装着されているスプリングは同じく台湾製でSAE9254規格の高品質、高強度で耐久性のある冷間巻き鋼から製造され500,000回以上の圧縮テストを受けています。
また、別途オーダー時にバネレートの変更が可能です。
【テーパー形状のロアシート】
BCレーシング車高調はロックリングを使用して、ロアケースとダンパーユニットが緩むのを防ぎます。ロアケースのロックリングが緩むと、ダンパーユニットがロアケースに食い込み、走行中に車高が低下し、事故や危険な状態になる可能性があります。これは全長式車高調全般によくある問題です。
BCレーシングは、車高調ロアケースとロックリングがテーパーになった革新的な設計になっています。
座面をテーパーにすることにより、ロアケースとロックリングの接地する表面積が大幅に増加し締結する事により、ロックリングの緩みを防ぎます。
※主にストラット式の車両にのみ適用されます。
【ダンパーオイル】
BCレーシング車高調のダンパーは高品質のオイルを使用して、最も過酷な条件下でもダンパーロッドの圧縮とリバウンド速度を一貫して制御しています。
車両が起伏の多い地面を走行すると、ダンパーロッドの圧縮とリバウンドの動きによってオイルが想像以上に加熱されます。オイルが劣化し始めるとダンピング特性と車両のハンドリング特性が変化します。低品質のダンパーは、温度によって特性が変化する安価なオイルを使用します。広い温度範囲で安定した粘度を維持できる高品質のオイルを使用することが重要です。
BCレーシングでは、高品質のオイルのみを使用することで、広い温度範囲に対応し高い性能を出し続ける事が可能です。またダンパーの動作寿命を長く保つ事が可能です。
【窒素加圧ダンパー】
サーキットや高速のでこぼこ道でダンパーをハードに操作すると、オイルが加熱されエアレーションをおこしキャビテーションが発生する可能性があります。これにより気泡が発生し、オイルの粘度が低下するため、ダンパーの性能が低下します。高品質のオイルはこの問題を軽減するのに大いに役立ちますが、BCレーシングではさらに一歩進んで、ダンパーを窒素で加圧します。
窒素はフローティングピストンに圧力を加え、オイルに恒久的な圧力を加えることでエアレーションを劇的に減らし、ダンパー性能の低下を防止します。
【ベアリング搭載アッパーシート】
スプリングは圧縮時にねじれるため、スプリングとシートの間の抵抗を最小限に抑えることが非常に重要です。この抵抗が緩和されない場合、想定されるバネの性能が出なかったり、ばねが縮んだり伸びたりする時に、バネから音が出たり、ロックリングが緩んだりする場合があります。
ベアリングを搭載したアッパー シートは、BCレーシングの革新的なデザインの 1 つです。スプリングとシートの抵抗を大幅に減らすことにより、上記の問題を回避し、スプリングとダンパーが設計どおりに機能できるようにします。
BCレーシング車高調を取付するにあたり整備士さんへの要望としては「車検が通ること」を前提に依頼しました。
BMW6シリーズグランクーペの地上高が基準値で12.5cmしかないことで、車検が通る9cmにはわずか3.5cmしか余裕がないことで、前後共に3.5cm以内での調整が必要になります。
また減衰量調整が30通りはありますが、段差での底突きを抑えるため、あまり前後での極端な調節差をしないように依頼しました。
しばらくは今回調整したセッティングで乗ってみますが、おそらく慣れてくるかと思います。
多くの車高調レビューにも書いてありますが、路面の悪い段差での突き上げは仕方なく(もともと6シリーズは足回りが硬いので突き上げはありますが)それ以上に高速走行安定性やハンドリングへの影響を重要視しています。
実際に純正を取り外しBCレーシングと比較した写真を撮ってくれました。
(プリントを撮影したので画質は悪いです)
取り付け後に何度か写真を送ってくれたのでイメージは分かってました。
取り付け後の調整は整備士さんへ伝えていた通りに調整をしていただきました。
調整後はアライメントをしていただき完成です。
乗り込んだ瞬間に車高が下がってると感じました。
フロント、リアともに2~2.5cmは下がったと思いますが、リアが元々腰高感があったのでちょうど良い高さになったと思います。
フロントをもっと下げたかったのですが、最終的にリアとのバランスを考えた設定にしました。
まだ2日しか経ってないので市街地しか走行してませんが、高速道路や峠道での足回りの挙動変化を早く体感してみたいです。
長々とご覧いただきありがとうございました。