
この度始めようとしているR/Cカーの役者が揃いました。
ラジコンという字面がどうも好きになれないのでR/Cと表記してまいります。
電子機器に不良品があると厄介なので、まずはR/Cメカだけ全部接続して動作確認します。
プロポは京商の
KT-631STを使います。普通のR/Cカーならステアリングとスロットルだけ操作すればいいので2chプロポでいいのですが、GS02Fはさらに2スピード(2速マニュアルトランスミッション)の切替操作があるため3ch以上のプロポが必要となります。エアエンジンR/Cカーを操作するために6chプロポのKT-631STを使っていたので、こいつを流用します。
なおエアエンジンR/Cカーの操縦にはステアリング+スロットル+クラッチ+前後進マニュアルトランスミッションで計4chを要していました。もともとタミヤの
エクスペックSP(リンク先はファインスペック2.4G)(2chプロポ)やKO PROPOの
EX-5UR(3chプロポ)を持っていましたが足りず、4ch以上のお値打ちなプロポを探していたところKT-631STに出会いました。
ステアリングサーボはSAVOXの
SW-0231MGを使ってみます。スケールクローラーではトルク・金属ギヤ・防水といった要素が重要になるらしいので一番安かったものでこちらです。ブランドにこだわらなければもっと安い製品もありましたが、一応R/C専門店でよく流通しているブランドの中から選ぶことにしました。ちなみに金属ギヤサーボはEX-5UR付属の
PDS-2511 ICS(リンク先はPDS-2513-Response M.G)を使っていたことがありますがギヤ欠けで壊れてしまい、欠けたのはたしか初段の樹脂ギヤだったと思うので、今回は初段から金属ギヤになっていることも重視しました。
変速サーボは動けばなんでもいいと思われるので、ハイテックのお買い得サーボ、
HS-311を使います。エアエンジンR/Cカーなどで急にサーボが必要になった場合に備えて、常に1個以上の新品を在庫していました。エアエンジンR/Cカーも完成したことですし、この在庫を使っちゃいます。
しかし、いまだにモデルチェンジすることもなく当時と変わらない\2,000前後の価格帯で販売されていることに驚き。ノーブランド品含めてもこの価格帯が底値ですよ。それだけ完成されたベーシックモデルということなんでしょうね。なお、タミヤのR/Cカーには使えないというAmazonレビューがありますが、「タミヤサーボセイバー用アダプター」(画像右上袋の黒と白の部品)が同梱されているので大抵のタミヤ製品には使えるんじゃないでしょうか。他に安かったサーボとしてはZebraのZS-S2113なる品(公式サイトすら見つからず)も持っていますが、こちらはもう入手しにくくなってしまいました。あとはエクスペックSP付属の
TSU-01(リンク先はTSU-03)というベーシックなサーボも持っていますが、これの単品価格は特に安くありませんね。
ESCはHOBBYWINGの
QuicRUN-WP-1080-G2-Brushedを使ってみます。スケールクローラー界隈でも最近話題になっている最新モデルらしいですね。日本の代理店SEKIDOさんで取り扱いが始まるのとほぼ同時にこの製品を知って、とてもいいタイミングで手に入れることができました。
このESCで期待を寄せているのは「リアルカーモード」です。このモードでは、スロットル操作用のchはアクセル開度とブレーキ強さの制御に徹し、前後進切替は別のchが担う、というジェスチャーになります。レースゲームでたまにあるジェスチャーですね。手持ちのESCにもエクスペックSP付属の
TEU-101BK(リンク先はTEU-105BK)やEX-5UR付属の
VFS-FR(リンク先はVFS-FR2)、SQUAREの
D-Force、あとNOVATECHの
ブラシレスコンボ(B221T35が型番っぽいが後継品不明)があるのでこの中から選ぶつもりでしたが、リアルカーモードの存在を知って新調を決めました。
リアルカーモードのこのジェスチャー、過去に私も同じものを思いついたことがありました。こういうジェスチャーにすればブレーキランプと後退灯を正確に制御できるようになるので、より実車に近い挙動にできるというのがその時の目的でした。この製品のリアルカーモードはクローリング中のブレーキ操作をしやすくするためのものだと思われるので、私が考えていたこととは目的が異なるのですが、このジェスチャーを有用だと考える人が私以外にもいて製品化までされたというところに嬉しさを覚えました。思いついた当時は、普通のESCをバックキャンセルしてモーター側に逆転スイッチを取り付ければ…とか考えていましたが未遂に終わったので、当時この製品が売っていたら間違いなく買っていたでしょうね。
なお、この製品にはもう1ch使ってドラッグブレーキの調節ができる機能があるようです。これはまだ私にはピンとこない機能ですが、このESCだけで計3ch消費するということはわかりました。こちらには6chプロポがありますから問題ありませんね。
モーターは本来クローリングにおいて重要な要素だと思うのですが、あえてその辺に転がっていた
540-Jモーターを使ってみます。TT-01か何かに付いてきたやつじゃないでしょうか。
ステアリングサーボと違って、スペック不足が直ちに故障につながるわけではないと予想し、とりあえずこいつで動かしてみてアップグレードの方向性を探ります。
バッテリーは手持ちのものが生き残っているわけもなく、G-FORCEの
SMASH NiMH 7.2V(3800mAh)を新たに用意しました。やはりバッテリーはニッケル水素が一番です。ニカドバッテリーは入手性と容量が不満です。また、リチウム系はイーグル模型のLi-Feバッテリー
EA3200(たぶん45C)を使っていたことがあるのですが、しばらくR/Cから離れているうちに膨らませてしまいちょっと怖い思いをしました。ニッケル水素は当時
HPIの3300mAh(リンク先は後継品?)を使っていましたが私のラフな充放電にも耐えてみせ、過放電により死んでしまった今でも変形や液漏れすることなく倉庫で眠ってくれていました。
サーボと同様、Amazonで様々なブランドの製品が安価に手に入るようですが、ここでもR/C専門店の取り扱いを目安にこのブランドを選びました。
充放電器はG-FORCEの
GMA465を購入しました。手持ちの充電器はミワホビーの
MH7-364が、放電器はコスモエナジーの
HD03がありますが、今後はバッテリーの健康も気にしていきたいので各種測定機能が付いているこの製品を選びました。
今と昔では財布の大きさが違うので仕方がないのですが、初心者のときこそこういう充電器を使うべきだったなあと思います。測定機能に付随して安全機能が充実していますので、放電器の外し忘れや充電時間間違いといったつまらないミスによる破損や事故のリスクを下げられます。R/Cカー本体にできるだけ多く投資したいのはわかりますが、もとより充電はリスクの大きい行為なので、充電器に投資する価値は大きいと今は思います。おまけに、容量が大きいため充電時間が短く、放電器と充電器を繋ぎかえるといった手間も省け、(私はもう使わないとは思いますが)リチウム系バッテリーにも対応しているといったメリットもあるため、プラス数千円でこれらが得られるのであれば安いものです。
KT-631ST付属の受信機、KR-631WTに下記の通り接続していきます。ひとまずこの状態で、各サーボとモーターが期待通りに回転することを確認しました。
ch1: ステアリングサーボ
ch2: ESC(メイン)
ch3: (空き)
ch4: ESC(ドラッグブレーキ)
ch5: 変速サーボ
ch6: ESC(前後進切替)
ところで、KR-631WTは単品で売っていないのですが、交換や増設をしたいときはどうすればいいんでしょうね。OEM元と思われるのはFlyskyの
FS-iA6Bですが、テレメトリー機能があるため技適を取得していないと困るんですよね。となるとテレメトリー機能なしの下位モデルとみられる
FS-A6が候補なのですが、互換性を確認された方とかはいませんでしょうか。
ちなみに、この動作確認をするにあたってバッテリーをさっそく放電&充電したところ、公称値3800mAhのバッテリーを3802mAh充電して完了しました。こんなに精度高いもんなんですか。パッと思いつくだけでも
1. 放電カットの誤差
2. 充電カットの誤差
3. バッテリー容量(デルタピーク発生タイミング)の誤差
など、ズレが生じる要素はいくらでもあると思うのですが。すべてが誤差0.1%未満の精度でできているというのか、偶然にも誤差が打ち消しあってこの結果なのかわかりませんが、今後、使い始めてからもこの精度を保ってくれるのかどうかに注目です。