
待ちに待ったシャーシ製作に進みます。
シャーシ部品の多くはこの袋にまとまっています。
まずはこれらのビスを使ってフロントのプレートにステアリングサーボを取り付けていきます。
説明書通りに作るとサーボのレイアウトが一意に定まらないのが気に入りませんでした。サーボの耳を挟み込んで摩擦で固定する設計なので、サーボ側の取り付け穴の大きさの分、ズレた状態で取り付けることもできてしまうわけですね。そこでサーボに付属していたゴム製のグロメットを使います。
本来はGPモデルでエンジンの振動を吸収するためのものなので、上下に分厚いフランジがついています。今回はこれがあるとサーボの高さが狂ってしまうので、カッターでフランジを取り除いてしまいます。適当な3mmシャフトを通しておくと作業しやすかったです。
するとこのような部品ができるので、
これを取り付け穴に入れた状態で、
サーボを取り付けました。これならズレようがないので、特に意識しなくても真っ直ぐサーボを取り付けることができます。もしかすると強い力がかかったときのズレ防止にも効果があるかもしれません。
いよいよシャーシ本体です。主な部材はCチャンネルのラダーフレームです。スチール製です。
2本のラダーフレームに橋渡しするようにその他の部材を取り付けていきます。取り付けには多くのビスを使いますが、新顔はこの1種類だけでした。
大きく分けて前端・フロント・センター・リヤ・後端の5か所にビームやプレートがあり、これらがクロスメンバーとなります。このうち、前端と後端のビームはボディマウントを兼ねており、フロントとセンターのプレートはステアリングサーボやトランスミッションのマウントを兼ねています。実際のところ、クロスメンバーとして機能しているのはほとんどフロントとセンターのプレートのようです。ほかの部材は柔らかいのでシャーシの形を整えているだけのように感じられました。
追加でサイドプレートを取り付けます。また、見えにくいですが画像上側に変速サーボのマウントも取り付けています。
また説明書を飛ばしてトランスミッションを取り付けます。共締めの関係で、今はまだクロスメンバーを固定するビスの全てが揃っていないので、全部仮止めの状態にしてあります。一通りのビスを入れて早く本締めしたいので、クロスメンバーと共締めになる部品を最優先で取り付けていきます。
トランスミッションの取り付けには、新たにこのビスを使いました。
このモデルはインナーフェンダーが用意されているのですが、こいつも一部のビスがクロスメンバーと共締めになっているのでこのタイミングで取り付けることになります。正直こんな重要度の低いパーツをシャーシの構造と共締めにしてくれるなよと思いました。インナーフェンダーの交換に、ビス一本とはいえシャーシ構造を弄らなきゃいけない設計なんておかしいでしょ。まあインナーフェンダーなんか交換することないから実害はないっちゃないんですが。
さて、ここまで取り付けた状態で、シャーシのビスを一気に本締めしていきます。私が実施した手順では、
①フロントのプレートにトランスミッションを固定するビス、
②センターのプレートにトランスミッションを固定するビス、
③センターのプレートを固定するビス(前側)、
④フロントのプレートを固定するビス(後側)、
⑤センターのプレートを固定するビス(後側)、
⑥フロントのプレートを固定するビス(前側)、
⑦前端のビームを固定するビス、
⑧リヤのビームを固定するビス、
⑨後端のビームを固定するビス
…というように、トランスミッションを起点として前後へ広げていくようなイメージで締め付けました。
なお、⑨のビスの締め付けに使ったナットはこちらです。
かくして、シャーシの全体像ができあがりました。同時にステアリングサーボとモーターのメカ積みも終わったことになります。
ここまできたら、変速サーボも積みたい…と思ったら落とし穴に気づきました。用意していたハイテックの
HS-311ではサイズが全然合いません。どうやらマウントが約50mmで設計されているようなのですが、サーボ側が47.8mmしかありません。それどころか、ハイテック、サンワ、フタバ各社とも、50mm未満のモデルしかありません。まあ、こういう不統一を吸収するために、大きめに設計したうえで遊びの大きい取り付け方を採用しているんだとは思いますが…前述の通り、私は一意に定まったレイアウトでサーボを取り付けたいので、50mmのサーボを探すことにしました。
結局、SAVOXの
SG-0351が50mmだったのでさっそく入手しました。ちなみにステアリングサーボの方は51.1mmの
SW-0231MG(リンク先は後継機種?のSW-0231MG+)でうまくいっています。1.1mm違いますがまあこれくらいならなんとかなるでしょ。
SG-0351とHS-311を並べてみるとこんなに違います。
SG-0351にも少し想定外があって、ホーン取り付け用のネジ穴が2mm径になっているんですね。ここに2.6mm?のタッピングビスで取り付けるのが標準のようです。キットのホーンを取り付けるには3mmビスを入れる必要があるのですが、まあ樹脂ギヤなんで、
ドリルで2.5mm穴に拡大してやりました。旋盤を使うか、ボール盤を使うか、と悩んだのですが、結局可変速の電動ドライバーが一番やりやすかったです。信用できる下穴に合わせて拡大するだけなら、下手にドリルの軸を固定しない方がいいみたいですね。
この状態なら、3mmビスもきっちり入ってくれます。
ところで、ステアリングサーボに使ったSW-0231MGは金属ギヤですが、もともと3mmのネジ穴になってたから問題なかったんですよね。SAVOXとしても基本は3mmネジで考えていて、樹脂ギヤの方はユーザー加工で幅広く対応できるようにあえて2mm穴にしてあるんでしょうかね。知らんけど。
ともあれ、これらのスプリングとビスを使ってキットのホーンを取り付ければ、
サーボで変速ができるようになります。
ちなみに、ここでシャーシ前端のメンバーにバンパーを取り付けてしまえば、もうボディが取り付け可能な状態になります。説明書は上側からビスを入れるよう指示していますが、メンバー上側の穴はなぜか径が小さくネジが食ってしまうので、普通に貫通できる下側から入れました。
バンパーのせいでキットの箱より若干大きくなってしまいますが、押し込めば入るので、普段の収納場所はもうしばらく箱の中で済みそうです。完成後はどこに置いておこうか、地味な悩みの種です。
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スケールクローラー | 日記
Posted at
2023/09/29 20:50:36