
タミヤの最廉価キット、
グラスホッパーが急に欲しくなったので買ってしまいました。
定価でも7,400円、実売価格は大抵5,000円台のこのキット。模型店の広告をいつ見ても、ホビーR/Cとしては最安値で売られているのが印象的です。まあ、プロポが結局10,000円以上するので、R/C入門にはオススメしにくいのですが。新品をいざ揃えて、価格的にはプロポが本体みたいになってるのは気分的に微妙でしょう。むしろある程度R/C歴があってプロポが余っている人のサブマシンのほうが向いているように思われます。私のグラスホッパーはまさにそんな位置づけになります。
このキット、よく見ると価格以外にも魅力があることに気付かされます。まずボディがネジ止め式のABSなので、シャーシとの一体感が抜群です。ホビーR/Cではポリカボディをボディピンで留める方式が主流ですが、どうしてもボディがオマケみたいになってしまうのが気になるんですよね。また、箱の中にパーツがぎっしり並べられたまるでプラモデルのようなパッケージも良くて、パーツの寄せ集めでしかない状態からマシンを組み上げて走らせるというワクワク感があります。現代の合理化されたパッケージではほぼ全てのパーツがポリカボディの中に押し込まれているのが基本で、ボディサイズに対するパーツのボリュームに物足りなさを感じてしまいます。
さて、組み立て手順はギヤボックスからなので、早速ボールベアリングを一揃い用意しました。購入はしていません。1150ベアリングの一部は、先日組み上げた
MILITARY BUFFALOから用意しました。あちらにはラバーシールベアリングを使ったため純正のベアリングが余っていました。残りの1150ベアリングと850ベアリングはというと…
いきなり違うマシンの写真が出てきましたが、これは
DF-03Raシャーシのランエボだったものです。当時では珍しいことにダート走行可能(RALLY READY)を謳うツーリングカーであり、場所を選ばず走れそうなことに魅力を感じメインマシンにしていた時期がありました。場所を選ばなさ過ぎた(雪上とかも走らせた)うえに整備を怠ったため駆動系が錆びてしまい、不動車となったのは苦い思い出。もうこのマシンを起こす気はありませんので部品取り車にしています。今回はアップライトとボールデフから、錆びていないベアリングを提供してもらいました。
たぶんプラベアに塗りたくる前提で大容量のグリスが付属しているのですが、栓ができないタイプなので開封がためらわれます。ボールベアリング前提ならそんなに量がいらないと思うので、余っていたこのグリスを使いました。
出来上がったギヤボックスを支持するのがこのパーツなのですが、ネジ穴がシャーシと微妙に合わない。無理にネジ込むと穴が歪みそうなので、先にネジだけ入れて山を切っておきました。
と、このパーツを入れる穴も片側は微妙にバリが残っていて入らない。デザインナイフで整えました。
そんなこんなでギヤボックスがシャーシに付きました。
ダンパーを取り付けるビスには付属のプラナットを使うよう指示されていますが、手持ちにナイロンナットがあるのでこちらを使います。
リヤサスペンション完成です。シャフトに注油しているのですがオイルパッキンもないのでグリスまみれです。防塵性が不安ですがフリクションダンパーならこれで構わないということでしょうか。
サーボはハイテックの
HS-311を使います。2,000円~3,000円で買える定番のお買い得サーボでした。MILITARY BUFFALO用に買ってあったのですがサイズが合わず使わなかったんですよね。余談ですが今このサーボは入手性が落ちてきているようです。代わりにこのポジションに落ち着きそうなのはなんとフタバの
S-U300です。国産プロポ=割高というイメージだったのでフタバが出てきて驚きました。
HS-311はセレーションが特殊なので、サーボセイバーの取り付けにはサーボ付属の「タミヤサーボセイバー用アダプター」を使います。ちなみにサーボセイバーの戻りがなんだか渋いですが、過負荷を逃がすことさえできればいいので深追いしませんでした。
フロントサスペンションにもプラナットを使うところがありましたがここもナイロンナットに変更しました。
フロントサスペンションのシャフトの支持が非常に緩いのですがこういう設計ってことでいいんですよね。
フロントサスペンションも完成しました。
ホイールはなんとビードロック式。接着式と違い組み立てている実感があるので私は好きです。タイヤの穴径より二回りも大きなホイールを押し込むのは非常に大変ですが。たぶん今回いちばん疲れた工程でした。
バッテリーはG-FORCEの
SMASH NiMH 7.2V(3800mAh)を使います。これしか持っていないのでMILITARY BUFFALOと共用です。バッテリーBOXに入れたときのガタはスポンジテープで埋めました。
ホイールも取り付けていよいよ車らしくなってきました。
メカを積むスペースに穴が開いているのが気に入らないので1mmのプラバンで埋めることにしました。たしか50×68mmとかで切り出したと思います。黒色のシャーシに対して真っ白なプラバンでは不格好なのでその辺にあった
TS-14を吹きました。
薄手のスポンジ両面テープでシャーシに取り付けました。
そこへ
カインズの面ファスナーを貼りました。迷いましたがフワフワのほうをシャーシ側に貼りました。ゴワゴワのほうを受信機とESCに貼って取り付ける算段です。載せ替えの予定はありませんが一応外せるようにはしておきたいので。
受信機とESCはAM時代にタミヤが販売していた入門用プロポセット、エクスペックSPを活用します。今でいう
ファインスペック2.4G相当のものです。受信機はTRU-02、ESCはTEU-101BKとなります。ちなみにサーボのTSU-01も残ってはいますが加工状況がひどいためまともには使えません。
と、メカレイアウトを検討していたら受信機のアンテナ線が千切れてしまいました。10mmくらい短くなってしまいますがハンダし直しました。受信感度にどれほど影響するかはよくわかりません。
メカ積みができました。ドライバー人形と干渉する高さなのでボディも仮組して位置決めする必要があります。
最後にボディを取り付けて完成です。デザインに迷っているのでデカール貼りはまた今度にします。
草むらを走らせてみるとその名に恥じないコミカルな走りを見せてくれました。車高はあまり高くないためスタックしないようある程度のスピードを保って走らせるのがコツです。
こういう草刈りをされているところはいくらスピードをつけても無理でした。丈は2~3cm程度ですが踏み倒せず亀になってしまいます。
砂地では二輪駆動らしいパワードリフトができます。ボディの窓が開口しているため砂埃が入り放題ですが、逆に言えばひっくり返すだけである程度の砂埃を落とせるということでもあります。中身は一人前のホビーR/Cなのに繊細さがなく気楽に扱えるのがグラスホッパーの持ち味ですね。
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バギー | 日記
Posted at
2025/01/05 16:48:25