
N35日本一決定戦、2日目。いよいよ決勝レースです。
急増チームなので細かい作戦はなし。基本は1人当たりの走行時間を均等割りの1時間として、銀玉が2スティント、ノジーさんと天ちゃんが3スティントにそれぞれの持ち時間を分割するということで、出走順と、目安の走行時間だけ決定。
ということで、予定の作戦ベースラインは以下のような感じ。
1/8:銀玉 40分
2/8:天ちゃん 20分
3/8:ノジーさん 20分
4/8:天ちゃん 20分
5/8:ノジーさん 20分
6/8:銀玉 20分
7/8:天ちゃん 20分
8/8:ノジーさん 20分
あとは最低走行時間15分のレギュレーションの中で、どれだけ融通が効かせられるか、の勝負。
ちなみにエンジョイクラスの24チームのうち、最多7回ピットはうちだけ。
とにかく前に行くしかない状況なので、余計なことは考えなくてもよさそうです。
決勝レース。
日本一決定戦ではおなじみのローリングスタート。今年はヒーティングOKになったこともあって、各車念入りにヒーティング。特に3番手のカート、ちょっとスタートぎりぎりまでやり過ぎでしょう…。
正直なところ隊列が整っていたとは言い難い状況だったのではないかと思いますが、一発スタート。
ガチャガチャになりそうな1~2コーナー、最初のシケイン~Aコーナーを無事通過。
1周目の後半あたりから上位で順位が動き始めます。
自分はというと、4番手の攻略にちょっと手間取り、なかなか順位を上げられない感じでしたが、5周目くらいから1台ずつ着実にポジションアップ。2番手まではまあ
比較的すんなりと言っていいポジションの上げ方。
が、ここからトップの攻略に四苦八苦。確実にこちらの方が速いポイントは、軽量の利が生きる高速区間。が、並ぶところまでが精一杯でなかなか前に出られません。
そうこうしている間に2つ後ろのポジションからスタートした好調4号車にビタ付けで追いまくられる始末。
仕掛けどころを誤ってあやうく抜かれそうになったりもしましたが、なんとかトップに浮上!4号車にはビタ付されたままでしたが、第1スティントはなんとかトップのまま終了。
最多ピット回数チームのスタートドライバーとしては、最低限のシゴトは果たせましたかね(^ ^;
スティントが終わって一休みしていた喫煙所で、某ワールドチャンピオンに「いぶし銀の走り」と褒めて?いただいたのはちょっとうれしかったですね。本音を言えば、後ろを少しでも離しておきたかったところですが…。
レースが始まってみれば、思いのほか抜きどころが少ない難コース。
が、第2スティント以降、天ちゃん、ノジーさんとも快走を見せてくれました。パッシングしにくいこともあって、前走車にひっかかると1~2秒近くタイムが落ちてしまう状況ではありましたが、お2人とも本当にいい走りだったと思います。ノジーさんは1台も抜かれてないそうですし、天ちゃんは最後のスティントで1回スピンしてしまったそうですが、実はこちらが気が付いていないくらい、タイムロスを最小限に抑えてくれました。
レース終盤、第7スティント。
ほぼ全チームが規定ドライバー交代回数を消化し、うちのチームが残り1回。
この時点でのコース上の順位は6秒差で1位。3位以降との差もそれほど大きくなく、5位くらいまでがトップのうちから20~30秒以内。上位チームのレースペースは1'07''中盤くらいでほぼ同等。
そのまま予定通り最終ドライバーのノジーさんに交代してもおそらく2~3位争いには持ち込めそうな展開でしたが、「
どうせなら勝ちを狙いたい!」ということで、ノジーさんと話した結果、最終ドライバー枠をノジーさんから銀玉が
¥5,000でお買い上げすることに!
タッキーさんの計算によれば、3分前に追いつくとのこと。
ということでチーム一丸、
最後の一勝負!
天ちゃんからの交代のタイミングは、ノジーさんが15分ギリギリまで計算。天ちゃんは前走車の集団のスリップをうまく使ってラップタイムをキープ。ピットロードのロスタイムもほぼ最小限だったのではないですかね?(たぶん10秒ちょっとくらいのロス)
コースインして2周目、出されたピットサインは”13”。
サインの内容は打ち合わせていなかったのですが、たぶんトップと13秒差、という意味と推測。
周回を重ねていくにつれ、”11”、”9”と徐々に減ってはいくものの、なかなか姿をとらえることができません。
パラパラと出てくる周回遅れをさばきながら猛プッシュ。
ピットサインの数字で”6”と表示された周、ようやくそれらしきカートを発見!おそらく3台くらいの集団の中か後ろにつけている状態。
次の周回、目視で識別。トップの4号車は3秒前方、見たような赤メットを含む集団に引っかかってペースが落ちている模様。まさかのカントクダム登場、最後のチャンス!
が、半周後、こちらが追いつく前に残念ながらカントクダムは目の前で崩壊。
せめてあと半周持ちこたえてくれれば…。
結局、カントクを含む3台に微妙にペースを抑えられ、
トップと3秒差のままチェッカー、2位。
トップが見えていただけにあと5分あれば、、、という展開ではありましたが、考えてみればレース前はエンジョイクラスとはいえ表彰台争いできるとは思っていなかったのも事実。
悔しくもうれしいエンジョイクラス2位です!
最終スティントの「怒涛の追い上げ」ではピットもかなり盛り上がってくれたらしく、うれしい限りです。
計量含め、「たられば」はいくつも思いつきますが、最多ピット回数のハンデをノーペナルティで跳ね返しての準優勝、ほんとうによくやれたのではないかと思います。
チームメイトのノジーさん、天ちゃん、応援してくださったみなさま、レース参加者の皆様、コーススタッフの皆様、イベント主催者の皆様、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました!!