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2012年11月19日 イイね!

自家製アルマイト覚書

先日書いた自転車のエンド金具が届いたのですが、7075の削り出しで、
何の防食加工もない無垢だったので、アルマイト加工をしてみました。

安価で簡単だったので、覚書を残します。

必要部材
希硫酸 17% (GSユアサの電解液を純水で稀釈、0・61Lで340円位)
純水(バッテリー水やイオン交換フィルタータイプの浄水器の水)
アルミ針金(ハンズで入手、アルマイト無しの無垢が良い)
鉛板(陰極に使用、アルミでも良いらしい)
カラーを入れたい場合は布用染料(RITやダイロンが良いらしい、今回は未使用)
酢酸ニッケル(封孔処理に使用、純水1Lに5グラム程度、今回は未使用)

必要機材
直流安定化電源(大電流が流せる物でリップルが無い物、無線機用がオススメ)
各種ポリ容器(電解槽、洗浄槽、薬液の保管に使用)
アルミかホーローの鍋(封孔処理に使用)
ガスコンロ(封孔処理に使用、カセットタイプでも可)
ワニグチクリップ付き電線(電源と部材の接続に使用)

手順

1 素材を脱脂し、アルミ針金を接続し、希硫酸に入れる。
電極に鉛板も入れておく、面積は、アルマイト対象物の1/2以上、この面積で電流密度が決まる。
この時の電解槽温度は、20度に保つ、ハードアルマイトなら零度を維持する。

2 電源電圧を、17V程度に設定し、アルマイト対象物をマイナスに、鉛をプラスに接続、
20秒程度通電したら極性を反転、アルマイト対象物をプラスに、鉛をマイナスに接続し、
45分通電する。
この時、電流密度によっては、鉛から激しく水素が発生するので、換気に注意する。
通電開始時、大電流が流れるが、45分経過時には、大幅に減少する。
今回は開始時10A、45分経過時1A以下になった。
また、一瞬でも通電が止まると、絶縁膜が出来て、電解作業の継続は不可能になる。

2 45分電解したら、素早く電解液から引き上げ、純水で洗浄する。
長く空気に触れさせると、アルマイトの耐久性に影響する。

3 洗浄が完了したら、カラーにしたい場合は染料を純水に解いたものに浸けて染色する。
カラーが不要の場合は次の工程へ進む。

4 鍋に純水と酢酸ニッケルを入れ、80度〜90度で20分程アルマイト対象物を煮込む。
今回は酢酸ニッケルが入手出来なかったので、純水のみで100度で40分煮込んだ。
封孔処理は、酢酸ニッケルを使わないと、アルマイトの耐久性や仕上がりが悪い。

5 酢酸ニッケルで封孔処理した場合は洗浄する。

以上で工程は終了です。
やってみた感じでは、非常に簡単でした。
処理後は、アルミの表面硬度が上がり、絶縁状態になりました。
硫酸の入手が問題ですが、探せば単品で通販できます。
また、純水を大量に使う場合は、トレビーノのX900と言うカートリッジが、
イオン交換フィルターを搭載しています。
同フィルター採用の浄水器はアマゾンで安く出ているので
普段の飲み水と併せて検討しても良いと思います。
Posted at 2012/11/19 01:51:26 | コメント(1) | 雑記・雑学 | 日記

プロフィール

「ジャッキアップ中に車が落ちた http://cvw.jp/b/316904/47627702/
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大阪に住むIT系エンジニアです。 愛車はセリカGT-Four、 現在自宅ガレージにて次期エンジン製作中です。
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