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2009年11月08日 イイね!

シビックタイプRユーロ、ついに発売される。

シビックタイプRユーロ、ついに発売される。■思い起こせばホンダが欧州仕様のシビックタイプRを来春発売、と発表したのは約1年前のことだった。この件に関してXacarに記事を書いたのは2008年3月のこと。さらに遡れば、2005年のジュネーブでホンダが出したコンセプトモデルの欧州シビックの5ドア(タイプRじゃないですよ)に共感を覚えたのをきっかけに、その後のフランクフルトショーで登場した市販版を全面的に支持、Xacar誌や当時記事を書いていたexciteで署名集めをしたのが2006年のことだから、もうあれから3年が経過したのだ。時が流れるのは早い。それだけに3年前の話は随分と昔のことに思える。そう思うと、なんだか胸にこみあげるものがある。

■当時のホンダの役員であった黒田さんに直談判に行ったものの我々の願いなど到底かなわず、話は忘れ去られていった。さらにその後2008年の始めにホンダから、その当時の欧州シビックへの署名やコメントが欲しいと言われて、どうやら導入されそうだとなり、結果それは現実となったが結果が出るまでに3年が経っていた。

Xacar誌と僕は、当初から欧州シビック5ドアの導入を強く望んだ。タイプRではなくこちらを。しかしそれは願わなかった。ただそれでも欧州シビックはタイプRという形で導入された。このことに関しても複雑な想いがあるが、それでも欧州シビックが日本にもたらされたことは事実、だ。

■ご存知のように欧州シビックはこの間にマイナーチェンジも受けた。シビックタイプRも登場から2年半が経過している。そしてご存知のようにこの間、新たなクルマが続々登場し、欧州シビックの衝撃も過去のものとなったのだ。人の気持ちは1秒あれば十分に変わるわけだから、3年というのはもう全てが変わってしまってもおかしくない時間だろう。

■実は僕はまだ、日本で発表されたシビックタイプRユーロに乗っていない。これ以前から日本で独自に輸入しているオーナーさんのクルマには乗っているが、ホンダが送りだすものにはまだ触れていない。試乗会の時にちょうど海外にいっていたため、どの雑誌にもwebにもレポートは載せていない。特にXacarは出来る限り僕の都合に併せてくれて、なんとかレポートを書かせてくれようと努力してくれたのだが、それでもスケジュールの都合がつかずに触れることができなかった。もっとも今後は嫌というほど触れることになるのだろうが。

■既に多くの同業者が試乗会に参加し、様々な媒体にレポートが記されている。レポートの内容をチェックすれば、そのほとんどは高評価であり、中には絶賛もある。特に乗り味走り味に関して悪い印象はほとんどない。そういうものを読んだり見たりすると、自分の感覚はやはり間違っていなかったと思える。おそらく当時多くの人がこのクルマに触れていたら、もっともっと早く欧州シビックは導入されていたに違いない、とすら思う。もっとも同時に、わずかな力ではこれほど時間がかかってしまうとか、僕の実力では…と思えるのも本音だ。

■まだ乗ってはいないが、僕は今後乗ってみて、やはり当時と同じように、優れたクルマだと言う印象を抱くだろう。既にライバルも続々登場している状況だが、それでも良さはまだある、と今も思うのだ。

■価格も298万円と300万円を何とか切ってホッとした。2010台の限定台数も、想像以上に多かった。おそらく購入された方は、相当満足できるのではないか? もちろん今でも絶大なる自信を持っておすすめできるクルマであることに全く変わりはない。今触れても間違いなく、エクスキューズのないクルマだから。

■それにしても、フィットのプラットフォームをベースに仕立てたタイプRが、なぜにこれほど優れた走りを実現しているのだろうか。普段乗りの乗り味走り味に優れる上に、しなやかで滑らかなサスペンションもある。一方で運動性能は普段使いからの予想を超えるほど高く、エンジンは今や貴重ともいえる「これぞホンダ」の真骨頂である。本当に優れたクルマなのだ。

■だからこそ、僕はとても疑問に感じるのだ。なぜこれだけできるホンダが、日本仕様となると急にしぼんでしまうのかと。これは絶対におかしいことだ。さらにホンダがもしこの違いに何らかの理由を付けてしまうならば、それは間違った判断に他ならないと思う。誰もが認めるこの良さ(乗り味走り味)をホンダ自らが認めなければならない、と僕は思う。そして認めたならば、こういう乗り味走り味を他車種に即座に展開してほしい。もちろん通常のモデルならば、もっと優れた乗り味走り味が可能なはずだ。タイプRではないのだから、それらは。

■そして思うのは、2年半もこのクルマの乗り味走り味を作ることができたホンダなのだから、来年2月下旬に登場するCR−Zでは、シビックタイプRユーロおよび欧州シビックの乗り味走り味を超えるクルマができるだろうし、それを凌駕するフェーズに移行していて全く不思議はない、ということでもある。

■経営を立て直し、戦略を練り直す必要が最も重要視されている現在のホンダだが、それと同じくらいこのことは重要だと僕は思う。それができないならばおそらく、味を強調しているトヨタにお家芸を持っていかれてしまうことにもなるだろう。

■僕は別に意地悪で書いているわけでなく、愛を持って書いている、このことを。なぜならホンダという自動車メーカーへの期待度の高さは、こんな僕の書くことよりも遥かに高いのだから。それもホンダは判っているはずだ。

■システムを整理する必要性もあり、これまで以上に効率を図る必要もある。日本と海外で開発や生産を補完しあうという改革も当然必要だ。でも、一番大事なのは商品を磨き上げることだと僕は思う。

■東京モーターショーでホンダは、ないものを作れ、というコピーを掲げた。これはホンダがホンダであるために最も重要なことだ。が、同時にそれは、かつて世界を驚かせ、僕やXacar誌に導入運動まで起こさせることになった欧州シビック以上にインパクトがあるものを送りだす必要性があることを意味している。

■シビックタイプRユーロが、ついに発売された。それはイコールで、ホンダがこれからのプロダクトに、これ以上の本気を見せることのメッセージであり、意志の表れなのだと僕はとらえている。

■だからとりあえず、3ヶ月後のCR−Zの走りがとても楽しみだ。がんばれ、ホンダ!
Posted at 2009/11/09 03:47:29 | コメント(10) | トラックバック(0) | 視点 | 日記
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