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2020年09月02日

ポルシェの孫ピエヒ 最終章ピエヒの悪戯と金字塔

ポルシェの孫ピエヒも
今回で遂に最終章となりました。
これまで読んで頂きありがとうございました。
私が知っているピエヒ氏の伝説に残るお話を書き綴って来ましたが、ここまで書くのに結構調べたりして勉強になりました。 


(無断で掲載してしまいましたが、イケメンな所を掲載しましたので、関係者の方々お許しください。)
フェルディナンド・カール・ピエヒはポルシェ博士の娘ルイーゼ・ポルシェと、ポルシェ博士の弁護士兼会計士のアントン・ピエヒの間に産まれました。
幼少期は言語障害があったりして、寄宿制度の個性を伸ばす学校に入れられました。
その後色々な問題行動があったにもかかわらず、有名な大学を卒業してポルシェ家で唯一のエンジン設計技士になります。
彼は後に博士号を授かります。
(実際自力で博士号を取得したのはポルシェ家のヴォルフガングだけですが、、こちらは経営学です)
その後彼は、偉大な金字塔を打ち立てますが、並行して前代未聞の悪戯をします。
一つはポルシェ時代に恩師で先輩であるハンス・メツガーと言うポルシェ伝説の設計技士と組んで917プロジェクトでホモロゲを取得しますが、一族に黙って25台もの917を製造して勝手にルマン優勝をしてしまいます。
とんでもない悪戯です。。。
当時資金力が無いメーカーはホモロゲマシーンが売れないと、開発資金を担保出来なくなるので、資金力があるメーカーとは争えないのが現状でした。
この当時メツガーの様に雇われの身では、25台ものホモロゲ取得の様な大きな決断はできませんでしたが、一族出身で責任が取れるピエヒがやるしか無かったのでしょう。
そしてその25台の917が売れたかどうかは定かではありませんが、、、
後にピエヒは家族会議にかけられて、ポルシェを追い出されます。
それまで、ポルシェはジャイアントkillerと言われており、トップメーカーには勝てませんでしたが、常に安定して二番手グループにおり、一番手グループに何かが起きたときだけ勝つ事が出来ました。
今のスバルみたいな存在ですね。
皆さんもご存知の方はいると思いますが、この時代のポルシェは映画フォードvs.フェラーリで有名なフォードGT40に何度も挑んでは負けていました。
当時のレギュレーション下では大排気量チューニングが主流だった為、資金力がないポルシェはフォードGT40に勝てませんでした。
その為、同じ様な排気量で勝負して自分達の優位性を世の中に知らしめようとしたのでしょう。
ポルシェ初総合優勝、その後39年間アウディに抜かれることのない記録の達成。とんでもない金字塔を立てたにも関わらず、ポルシェはピエヒを追い出します。この後、ポルシェ側はピエヒよりも悪い結果を残す事は死んでも出来ませんでした。
ピエヒを追い出したからだなんて言われたくないですもんね。
これが後々ポルシェ耐久王伝説につながったのでしょう。
そのぐらいポルシェ一族はピエヒが嫌いだったと思います。
追い出されたピエヒはその後フォルクスワーゲン、アウディでクリーンディーゼルエンジンを研究し、ルマン初のディーゼルエンジン優勝車両を開発します。
恐らく他のメーカーは開発資金がかかるし物になるか分からないと思ったのでしょう。
そこをやっちゃうんだから、
ピエヒさん、凄い!
男前です。
それでもやっぱり、出資した開発費はちゃんと回収しないと商売として成り立たないですから規制が厳しくなっても、
収益を上げるために悪戯しちゃいます、
やっぱり悪戯やっちゃいます。。
ディフィートデバイスを搭載したディーゼル車をばんばん製造してアメリカに売っちゃいます。
儲かったでしょうね〜
アメリカはディーゼルあまり普及してなかったですからね。
ディーゼル規制が厳しくて他のメーカーが、あんまり入り込めないのにバンバン売っちゃいます。
一時期は生産台数も伸びてウハウハに見えましたが、とうとうアメリカの調査機関にバレてしまいます。。
そして、3兆4千億円もの賠償金を支払わなくてはならなくなってしまいました。
これはフォルクスワーゲン全体の純利益で考えると、丸2年働いても返せないぐらいの債務となります。
このディーゼルゲート事件がピエヒが残した最後の悪戯でした。
この様に、彼が打ち立てた金字塔は同じ数だけの悪戯と表裏一体で彩られており、ポルシェ一族や、世間の評価は完全に分かれると思われます。
しかし、誰もやらない事、誰もやれない事に価値や可能性を見出し、そこに向かって果敢にチャレンジする精神は誰にも否定できない素晴らしい真実です。
そして、初代ビートルを設計した祖父ポルシェ博士が愛したフォルクスワーゲンを世界的な自動車メーカーにする事こそが、自分の使命であると彼は感じていたのかもしれませんね。
ポルシェ伝説の設計技士メツガーをして、今まで出会った中で、プロフェッショナルと呼べるのは、フォルクスワーゲンのフェルディナンド・ピエヒと、マクラーレンのロン・デニスしかいない、と言わしめたのは伊達では無いと思います。
2019年8月27日フェルディナンド・ピエヒ氏が亡くなった事をフォルクスワーゲンが発表した時、一つの時代の終わりを感じました。
ピエヒ氏は亡くなりましたが、その息子アントン・トニー・ピエヒは電動自動車のブランド、ピエヒオートモーティブを立ち上げております。



この車、バッテリーの搭載方法がユニークな構造で内燃機関も搭載できる様になっているみたいです。
つまり、一つのプラットフォームで電動仕様と、内燃機関仕様のどちらも作れるということです。
生産方法はポルシェの様にフォルクスワーゲンなどの自動車メーカーを使って生産する方式を採用しそうです。
ピエヒの息子アントンは果たしてピエヒの魂を受け継いでいるのでしょうか?
これからの彼の活躍に期待したいですね。
ドイツ車の個人オーナーはポルシェ家だけでなく、BMWのクヴァント一族も存在しています。
こちらも魅力的な車を多く生産しておりますので注目していきたいと思います。
ピエヒは亡くなる以前の会見でアウディはBMWの様なセグメントを目指したいと言っておりました。luxurysportってやつですね。
それとアウディR8 e-tron早く出して欲しいですね。
今度は謎の一族クヴァント家をレポートしていきたいと思います。
長々と書き綴りましたが、読んでくれてありがとうございました。
^_^














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Posted at 2020/09/18 10:03:34

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「@らっさん(AMR2012) さん、
にしても原因を特定出来ないDには少し残念に思えますね?
唯の消去法整備に感じちゃうんです💡
まぁそれでも一生懸命やってくれている人には頭があがらないですけど。、。」
何シテル?   12/12 20:19
だいぶるです。よろしくお願いします。
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