お久しぶりです。
走行距離3,000kmキャッチタンクのホースの交換時期が来たようです、見たところ細いホースは半分くらい詰まっている。キャッチタンクは良いことばかりでは無いのです。メンテナンスが出来ないようだと逆に着けない方が良い。
キャッチタンクホース交換
ホースの洗浄も考えたが、太いホースはきれいなので細いホースの交換でいくことに。
「おいおいまだ使えるホースを破棄~~そいつを燃やしたらCO²どんだけ出んだよ春日」と思った貴方。たぶんパーツクリーナーでのホース洗浄は厳禁。ご存じのようにパーツクリーナーはしつこい汚れも溶かす強力な液体。ホースなんかイチコロで浸食です、やったことは無いけどおそらくそうです。ホースの廃棄は致し方が無い事なのです。
今回は糸入りメッシュホースから格安グダグダホースへ交換、2mで330円也。
15mmと10mmのニップル(ホース差込み口)を繋がなければならないので、中間の太さ13mmのホースを使うことになるのだが、13mmメッシュホースを15mmのニップルに入れるには尋常じゃ無いパワーを必要とする、むしろ入らないとも言えるくらい。
作業に没頭すると周りが見えなくなる私、エンジンルームでパワー全開をするとたぶん流血することになる。デミヲが赤いのは俺の血のせい、ちなみに家のパソコンケースが赤いのも俺の血のせい。
エンジン側のホース、水分が多くてブヨブヨなエマルジョン。ちょうどホースジョイント辺りでブローバイがエマルジョン化するのだろう。太いホースはさほど汚れていない。
インテークに入る側のホース。こちらは水分が抜けて濃厚なエマルジョン。こちら側(キャッチタンク出口側)の方が詰まりやすい。
結構な頻度でキャッチタンク清掃をしているので、吐き出されるエマルジョンの量は把握しています。キャッチタンクはまずまずの仕事をしてくれているようです。
15分で交換完了。やはり安いホースにして正解だった、指の力で15mmニップルに13mmホースが入りました。これくらい簡単だとメンテナンスも苦にならない。
実は13mmのホースを15mmニップルに差し込むのが億劫で、ホース交換を躊躇っていました。糸入りメッシュホースはヒーターで熱した上で体重を掛けて差し込んだのです、外すのにもツメが剥がれる寸前。
それと異径ホースジョイント部分、ここは経路が狭くなる部分でエマルジョン化しやすいようです。メンテナンスが細いホース交換で済むこのレイアウト、絶妙だったと思います。暑い季節に向けタンクホルダーも走行風で冷却、さらにセパレーター効率を上げたいと思っています。
ちなみにホースをきれいにしたからといって、エンジンのパワーが上がったり調子が良くなったりはしません、いつもと変わらないデミヲでした。
ついでにブローバイガスの噴出量のチェック
キャッチタンクのメンテナンスを怠り、詰まらせた場合にどのくらいのクランク圧力が上がるか想像してみましょう
実験にはホイッスルを使います、これを減圧ホースにつけて鳴らします。たぶんブローバイガスの圧力は想像以上だと判るかと思います。
動画では、ブローバイガスが大量に出る高回転側でインテークの負圧を利用してブローバイを吸い込んでいるのが確認できます。
キャッチタンクのろ過機を詰まらせると、クランクケース圧力が上昇しオイルポンプが過負荷になるのが想像できるかと思います。
インテークを汚さないメリットはあるもののメンテナンスが面倒、怠るとエンジンに重大な損傷を与える可能性のあるキャッチタンク。今エンジンの調子を崩していなければ無理に着ける事は無いかと思います。
ろ過機の詰まる条件はエンジン負荷で変わり予測が難しく、デミヲはインテーク側の吸入(ノーマル)と減圧ホースのハイブリットにしています。ろ過機が詰まってもエンジンに重大な損傷を与えない配慮です。
Posted at 2020/03/25 10:16:45 | |
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