
部屋の片付けついでに保管している革靴の状態チェックをしました。ただ単に箱を開けて愛でたいだけなんですが。。(^_^;)
コロナ禍で行動範囲がグッと狭くなり、革靴を履いてお出掛けするシチュエーションがなくなってしまいました。結果、この1年はスニーカーしか履いておりません。革靴は仕舞いっぱなしなので、カビが生えないように靴の保管場所の扉は開けっ放しです。
そんなストック品の中から、今回はRED WINGの名品 #877を引っ張り出しました。
恐る恐る箱を開け、数年ぶりの再会(笑)
私の記念すべきファースト レッドウイングです。
1990年代に一世を風靡したというアイリッシュセッター。当時は革靴はおろか、ファッション全般に全く興味がありませんでした。それから20年後、私個人にブームが訪れてしまいました。
10数年前、デニムをロールアップした時に見える長いシャフトにノックアウトされ、頭の中は877で一杯に。しかし、時すでに遅し。欲しいと思った赤茶色の877は、とっくに生産終了していました。
その瞬間から、デッドストック探しの旅が始まりました。ネットで何でも買える時代になっても、フィット感が重要な服や靴は実際にお店に出向いて試着→購入が私の流儀です。
幸い東京には古着屋さんが沢山あったので、頻繁にハシゴして店頭チェックしていました。
そしてついに通い詰めたお店で、アメリカで買い付けられたデッドストックのレッドウイング877と巡り会えたのです! まさかのゴールデンサイズ=8 1/2 ワイズ=D です。まだ検品も済んでいなかったモノを店員さんに売り物かどうか確認し、売り物だというので試着を希望しました。
試着の結果は、、、ピッタリサイズ! → 目がハート♥️ → 買っちゃう病が発病!
こうして我が家にやってきたレッドウイング。
初めてのアメリカ靴。初めてのワークブーツ。初めてのオイルドレザー。
初めて尽くしで、ドキドキワクワク。
そして初めてが故、、、サイズ間違えました (^_^;)
ピッタリし過ぎてゆとりの無い堅牢なワークブーツは私の足に牙を剥き、踵や指の皮が剥け、履く度に出血です。それでも怯むことなく厚手の絆創膏を貼って応戦。履き倒すこと3ヶ月で ようやく血が出なくなるまで馴染ませました。足を靴に合わせてしまった唯一の靴です。
さてさて、馴染んだ877の履き心地は、、、極上でした (^^)
グッドイヤー製法で足型に沈んだソール、クッションソールがもたらす歩きやすさ、ミンクオイルで手入れしたしなやかなオイルドレザーに包まれる安心感、どれも一級品のプロダクトです。
ファッションのアレンジの幅が広いのも877の長所で、太めのジーンズをロールアップして長いシャフトを覗かせたり、スキニージーンズをブーツインしたり、シューレースを結ぶ位置を変えたり、気分によって履き方を変えられる懐の深さを持ち合わせています (^^)
この877は、1992年11月製造。
90年代は半円犬タグがタンの外側に付きます。現行品にはないこういったディテールが、革の風合いと共にマニア心をくすぐるのです。
サイズ選びについて、レッドウイングは履いていくうちに柔らかくなって革が伸びるからキツめが良いと聞いたことがありますが、私の経験上それはないです。試着して足が動かないフィッティングは、私の場合 危険信号です。
とはいえデッドストック品の難しさは、なんといってもサイズ間の比較が まず出来ないことです。当時はまだデッドストック探しの初期の段階で知識も経験値も低く、「自制心 < 欲求」の状態で、冷静な判断が出来ず、小さめのサイズを買ってしまいました。この経験から、その後数年間 気になるメーカーのデッドストックで履ける可能性があるサイズは なるべく試着させてもらって、メーカー毎にラスト(木型),サイズ,ワイズのフィッティングメモを一覧表にして、デッドストックのマイサイズ管理表を作成しました。 ← 暇人&変態(笑) もちろん、マイサイズなら連れて帰る前提の試着ですよん (^^)
おかげで連れて帰り過ぎて、押し入れは靴箱が占拠して布団がしまえません (^_^;)
最初の877を購入してから2年後、今度はちゃんと履けそうな877と出会いました。
箱もしっかりした状態で見つかった、サイズ10 Bの877、デッドストック品です。
理想的な赤茶色、白いステッチが眩しいです。Bワイズなので、ファースト877のDワイズと比べて細くスマートな印象に。
あまりに美しいので履くのを躊躇っているうちに、10年経ってしまいました。デッドストック品が、我が家で更なる熟成期間を経て、ヴィンテージの領域へ歩みを進めています。
この子も90年代の生まれなので半円犬タグですが、タグから社名が消えてシンプルになりました。もう90年代以前のゴールデンサイズのデッドストックは殆どお店で見かけることはなくなりました。純正部品と一緒で、いつまでもあると思ってはいけませんね。
さて、この877、いつ履きましょう^^;
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Posted at
2021/02/23 00:09:58