
コンチネンタル、私は好きです。
ただ、今回はタイヤではなく、靴底のラバーヒールのお話です。
雨の日、レザーソールの靴は滑りやすいし沁みてくるしで、重宝するのがラバーソール。特に踵部分は、最初に体重を乗せるので滑らないラバーのトップリフトにする事で安心して歩くことができるようになります。
これまでビブラムをはじめ色んなラバートップリフトを試して来ましたが、行き着いたのがコンチネンタル社製の部材でした。
この製品、適度に柔らかくて歩きやすく、なんといってもグリップ性に優れているのが特徴です。
私の会社もテレワークからオンサイトに仕事環境が回帰し、なんか時代に逆行する印象を受けましたが、それと共に革靴を履きたいと思うようになったのは良いことだ、とポジティブに捉えます。
ここ数年、ずっとアメリカ靴に傾倒していましたが、最近はイギリス靴に興味が回帰してきました。
手持ちのラインナップで、冬の終わりから春先にかけて履こうと思う革靴をピックアップしたところ、その大半の靴底が擦り減っていることが判明。手遅れになる前に適切な修理をお願いすることにしました。
靴屋さんに修理に出す時の私の流儀は、綺麗に磨いてからお渡しすることです。気持ちよく作業して頂きたいし、その靴に対する愛情を感じ取って頂きたいからです。
今回修理をお願いした革靴たち。
イギリス靴は、この3足。
クロケット&ジョーンズのジョッパーブーツと、ホールカットの短靴です。いずれも337ラストのハンドグレードラインで、20年選手です。
今回は、どの靴も入念にケアしました。
埃を掻き出したら、
ステインリムーバーで過去の靴クリームを落としてスッピンの状態にした後、デリケートクリームを塗って水分と栄養補給。
そして、今回試してみたのが、このクリームエッセンシャルという商品です。
これ一本で汚れ落としから栄養補給と艶出しまでしてくれ、使える対象はスムースレザー,ガラスレザー,コードバン等幅広く、無色なのでどんな色の製品にも使えるという魔法のアイテムです。
結果、作業が非常に楽になりました。補色の必要がなければ、これで充分な出来栄えです。
修理前の状態チェック。
ジョッパーブーツは、踵のトップリフトが減ってしまってます。
ホールカットの短靴は、つま先・踵の両方ピンチ!
こちら、アメリカからはアレンエドモンズのロング・ウイングチップ。
ダブルソールは返りが悪いので、つま先がすり減りやすく、補強のために装着したハーフラバーは削り取られ、レザー部分がすり減っています。
踵もトップリフトぎりぎりです。
で、修理後は、、、
コンチネンタル!
コンチネンタル!
コンチネンタル!
そう、全てコンチネンタル社製トップリフトに交換しました。
金色に輝く「Continental」ロゴ。
高級感を演出してくれます。
履いて歩き始めるまでの命ですが (^_^;)
そんなコンチネンタル製トップリフトですが、、、
残念なことに、、、
製造廃止です。
お店に在庫あるだけと聞いて、急いで手持ちの革靴を修理に出した次第です (^_^;)
そして、そのお店のコンチネンタルは、在庫ゼロとなりました。
製造廃止という状況には慣れていますが、どうして製造廃止になるようなものばかり好きになってしまうのか。。(笑)
久しぶりに履いたアレンエドモンズ。
履き心地抜群です (^^)
さて、春先に向けた靴修理は続きます。
チャッカブーツです。新品で購入したのが25年前。今となってはブランドが消滅してしまったJUNMENのセレクトで、イタリアのボルジオリ製です。
当時はコバの張り出したUチップのイタリア靴が好きでした。私の手持ちの靴の中でも最古参ですが、年数が経っても綺麗なのは、単純に ここ20年間殆ど出番がなかったから (^_^;)
久しぶりにマイブーム到来!
と、思った時には、修理が必要になってました。
ダブルソールの間が、パックリ開いてしまいました。マッケイ製法で、てっきりダブルソールを貫通して縫ってあるかと思っていたのですが、どうやらダブルソールの間は接着だったみたい (^_^;)
修理もコストカットして、接着して終わらせました。
久しぶりに履いてみると、なんだか新鮮です。
25年間でトレンドが何周まわったのかわかりませんが、こんなコバの張り出した靴、今では見かけなくなりましたね (^_^;)
最後は、御嫁様の靴。
お手入れを依頼されました。
内、手前のが今回の目玉でして。
これ、80年代レッドウイング・ポストマンシューズです。デッドストックから育て、オールソール交換のタイミングで、御嫁様がカスタムしたいと仰るので、私好みの仕様を御提案しましたところ、それが良いとの事。
近所の小さな靴修理のお店に持ち込んで、高級な修理靴が完成しました \(^o^)/
レッドウイングのポストマン・シューズの純正ソールは、歩きやすく、軽くて疲れないクッションソールです。
これを、踵ありのソールに仕様変更しました。

ビブラム#700のソール。オイルレジスタンスで、滑りにくいソールです。これにミドルソールを追加して、積み革でヒールを作りました。セパレートタイプなので、踵だけの修理が可能になります。
ただ、軽さが特徴だったポストマン・シューズが、ヘヴィー級のワークブーツに変貌しました。
オフィスワークで使うには、オーバースペックな靴となりましたが、本人ルンルン気分で履いております♬
実際の着用風景。
ビンテージの醸し出す風格に、無骨なドレスシューズ感がプラスされました。
これで、いつでもオフィスから現場に急行することができますね!
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Posted at
2025/04/28 23:02:08