
久々のレストアへの道です(^^;
前回ガソリンタンクのピンホールの件をお話しさせていただきましたが、いよいよ重い腰を上げてガソリンタンクの補修作業を開始しました。
今回は途中経過報告になります。
タンク内の錆取り作業の失敗から多数のピンホールが発生してしまったガソリンタンク。
どうしたものか色々と考えた結果、以下の作業で補修を行う事にしました。
まず用意したものは
①業務用半田(一巻1Kgあります)
②FRP補修キット
③他消耗品一式
通常タンクの塗料剥がしは塗料剥離剤を使うのが少ない労力で広範囲を一気に行えるので効率的なのですが、今回はピンホールの半田付けとFRP補修キットでの補修を効率的に進める為にタンク表面に多量の傷をつける必要があったのでサンダーを使用して塗装を剥がしました。
塗装を剥がし終わった所で判明したのですが、予想以上にピンホール予備軍もあり想像以上に時間がかかりそうです(^^;
まず今現在穴が開いている部分を半田にて塞いでいきます。
使用するコテは前回同様電工用ではなく工作用の半田コテです。
私のは60Wですが予熱さえ十分に行えばこのワット数でも十分施工が可能でした。
で、問題なのが塗装を剥がした後に出てきたピンホール予備群です。
塗装のせいで分かりませんでしたがところどころに漏れないまでも小さい穴が多数あり、その穴の中には錆が詰まっていたので錆が原因で中々半田が乗りませんでした。
このままですと近い将来に確実に穴が開くのでこれらピンホール予備軍もついでに補修していきます。
とはいえ、穴の中には錆が詰まっているので半田がうまく乗りません。
そこでピンバイスを使用しわざと穴を開けてしまいます。
こうする事で穴の中に詰まった錆も落とせるし綺麗な形した穴の方が半田も乗せやすいです。
こうしてすでに空いている穴、自分で開けた穴をすべて半田で塞いでいきます。
(※閲覧注意)
確認できた範囲だけでもこれだけの場所に穴が開いていました。
タンクの裏側であればこのままでも良いのですが、今回の場所は表側。
このまま塗装してもあり得ないぐらい汚い仕上がりになるので、盛りつけた半田をサンドペーパーで削ります。
完全に表面を平らになるまで削るのではなく、ある程度残した状態にしておきます。
削りすぎると補修箇所の強度不足による漏れが再発する危険性があります。
補修箇所を均したらその上に
『FRP補修キット』
を貼り重ねます。
2液混合で使用するエポキシ系パテなのですが、粘度も低くA剤B剤を同量混ぜれば良いだけなので施工も楽ちんです。
補修対象に混合液を塗り、その上から付属のグラスファイバーシートを押し付ければ完了。
それでいて硬化後はかなりの強度もあるので半田での補修箇所の補強にも行けるのではないかと考えた訳です。
カウルの補修&補強には過去何度も使用してきたのですが、ガソリンタンクに使用するのは今回が初めて。
どれぐらいの耐久性があるかはまだ未知数なので、今後は経過観察が必要ですね(^^;
ちなみに、施工後はこんな感じになります。
端の部分を残してるのは先に補修した場所が硬化後裏側に折り返してタンク裏もコーティングする為です。
このタンクは正直もうどこから漏れてくるのか分からない状態です。
タンク本体のつなぎ目も全てこの補修キットで埋めていく予定です。
車両本体は動ける状態にはなりました。
でも、ガソリンタンクが無い事にはお話しになりません。
車体の作業は一時中断ししばらくの間はタンク修復に時間を割く事になりそうです(T-T)
皆様もガソリンタンクの錆取り作業の際は、内部の中和作業は特に慎重に行いましょう(^^;
では(^0^)/"
Posted at 2019/12/17 09:55:02 | |
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タンク補修 | 日記