部屋の整理をしていると“?”な雑誌が出てきました。clubman 1996年12月号。何故“?”だと言いますと、私はバイクに乗れません。ゆえにバイクの雑誌を買った記憶が無いのです。
ペラペラとめくると謎が解けました。そこには、HONDA RC181を駆るジョンサーティースが居ました。
筑波サーキット タイムトンネル。
当時、毎年10月10日に開催されてたクラシックバイクのイベントです。
バイクどころか、車にさえ殆んど興味が無かった私。通勤の為にいやいや買ったミニ。そのミニを買ったミニ屋さんの社長から「興味がなくても、未知の世界を見るのも面白いよ」と誘われ行きました。
同行した連中は皆浮き足だってます。
ジョンサーティースと言う人が来てるそうです。黒いライディングスーツを着たおじさんが歩いてます。ライディングスーツを着てるので、猫背気味で、さらに年寄りに見えます。「あのおじさん、凄いんですか?」とバチ当たりな質問をします。
「馬鹿もん。二輪と四輪でワールドチャンピオンをとったのはサーティースだけなんだぞ」「ふーん…。」
レースが始まりました。
サーティースが駆るのは、かつてのライバル、HONDAのRC181。
スタート。「あれ?速い」(←当たり前)。やがて、最終コーナーから抜け出てくるRC181ジョンサーティース。その姿を見た瞬間、鳥肌が立ちました。62歳(当時)のおじさんには見えません。やっぱワールドチャンピオンのオーラは半端ないです。「アレが、さっきのおじさん?」相変わらず失礼な言葉を発します。

「スゲーだろ?」周りの皆さんも興奮しまくりです。その後は最終コーナーから抜け出てくる度に「お~っ❗」。
ホント素晴らしい経験をさせていただきました。会場では、肩が触れあう程の近距離に居ながら、サインを貰うどころか写真すら撮っていません。結局、その日が最初で最後の生ビッグジョンでした。
当時の私、ホント馬鹿ヤローです。
Posted at 2020/07/22 03:36:37 | |
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