
「デボネア」をブログ名にしているのに、この車を取りあげない訳にはいかない。
3代目のデボネア(S20系)である。
デボネアという名がついた車としては最後のモデルで、バブル期に開発され、販売期間はバブル崩壊後の不況時期だったということから不遇な生涯を送りました。
初代、AMGなど異色のモデルがあった二代目と比べると影が薄い印象があるが、バブル期に開発された豪華装備を纏った三菱のフラッグシップカーでもありました。
三菱車は常にバカにされる対象でもあり、デボネアは格好の標的。
この三代目も例外ではない。 そのため、陰口は他のブログやHP、雑誌などでも読めるでしょうから、ここでは普通に紹介します(笑)
3代目のデボネアが発売されたのが、平成4年10月 バブル崩壊から不況へ落ちていく過程であった。
長さ4975mm、幅1815mmのサイズであり、V6エンジンの3500、3000、LPG仕様がありました。
デボネアは初代、デボネアVと常に売れない車、三菱の重役専用車と言われていたのですが、実際は50~75%が個人向けの販売で、そのイメージがどうしても広まらなかったため、3代目では個人向けを「エクシード」社有車向けを「エグゼクティブ」として分けています。
デボネアの商品マニュアルには、個人ユーザーにもっと販促をかけていくよう勧めてあり、個人ユーザーの多い他社の同クラス車より上回っている部分が強調されています。
しかしバブル期に開発されただけあって、その後の時代に個人に売れる読みは今見ても外れていますね・・・
豪華装備、3ナンバー車なら売れるという時代はこの車が市販される頃にはなくなっていましたから・・・
ただ、個人向けの車であることを強調するために、スーパーパーソナルセダンとし、あくまでも個人向けに開発したと宣伝していましたが、伝わらなかったようです。
やはり、個人向けにしてはフロントグリルがショーファー調であったと考えたのでしょう。 その後のマイナーチェンジでフロントグリルを変更しています。
でも個人的には、後期型のグリルは私の好みではありません(笑)
サイズが大きい車ですが、先代に比べて丸みをおびたデザインからそれほど大きさを感じませんが、サイズは堂々としたものです。
特に装備は、バブル期に流行ったファジィの名を冠したものが多く、それまでのデボネアと違い装備はよくなっています。
そのため、装備や機構のシンプルな初代、二代目に比べて故障した時の修理費が高くつき、長期に乗るのが難しい車かもしれませんね。(近年の車どれにもいえることですが・・)

生産は、平成11年まで行われました。 平成5年7月には、先代同様のリムジン150なども作られています。
また提携していた現代自動車でも、グレンジャーとして作られ、あちらでは日本のデボネアと違いたくさん売れたとか・・・
このクラスとしては珍しいFF車なので、バックボーンが小さく後席は先代同様広く、後席は特に快適な車です。
また、トランク容量も当時クラス最大。私自身は、よくゴルフ場近くでこの車を見ました(笑)
画像のデボネアは、お客さんがお乗りのデボネアエクシード(後期型)
このお客さんは、初代以来デボネアを乗り継ぎ、この三代目だけで二台お乗りになった。 現在も写真の車をお乗りになっています。
しかし、巷で言われるデボネア=三菱系ではない。
三菱と全く関係ない中小企業の社長さんだし、デボネアが好きでお乗りでも特別三菱が好きというわけではない。
デボネア以外、ご家族や会社の車の大半が他社の車ですし・・・
本当は、プラウディアにも乗っていただきたかったのですが、写真の車を買われた直後にモデルチェンジ。 そして短期間でプラウディアはなくなってしまったので、パーフェクトに歴代デボネアに乗っていただくことはできなかった。

次回はデボネアの装備について取り上げます。
Posted at 2008/01/07 18:20:29 | |
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デボネア | 日記