LUCK / el-SPORT el-SPORT DAMPER V1G  

交換前
F: Blitz ZZ-R + 5kg/mm
R: Blitz ZZ-R + 5kg/mm
↓
交換後
F: el-SPORT V1G-DFA + ノーマルスプリング
R: el-SPORT V0-DFA + ノーマルスプリング
（VMレヴォーグの場合、リアにV1Gの設定は無いとのこと）

しっかりとしたサスペンションって……交換すると笑えるのですね。
いや、本当に自然と爆笑していました。
試運転中で1人ドライブだったから良いものの、2人以上乗っていたら、『こいついきなり発狂したぞ……』、と言われていたことでしょう。

それほどまでに、素敵な足です。
一言で感想を表現するなら、4輪が手足のように動くような、そんな感じがします。

今までは、道路工事の段差や、突き出たマンホール、落ち込んだ窪地に、橋桁の上下のズレなど、ちょっとした段差で突き上げを食らっていました。
ところがこの足ではなんのその。敢えてアクセル全開で段差に突っ込んでも、突き上げる気配がまったくしないのです。
荷重を目一杯かけてコーナーを曲がりながら段差を踏んでも、シュッ、といなしてくれます。当然、車両の挙動が不安定になる事もありません。

オノマトペで表現するなら、今まで段差を越える度に——、

　　　ズドンッ！
　　　ガシャンッ！

——という挙動だったのが、装着後は——、

　　　ヌッ……

——に変化しました。この変化を笑わずにいられるでしょうか？
おかげで、峠、不整地、酷道険道の類いを走る上で、これまで感じていたストレスや恐怖が一切無くなりました。

また、車両が激しく跳ねるような道路状況であっても、足がものすごくよく伸びるので、離陸する気配がありません。
路面が荒れていても、足がよく動いて、車両をフラットに保ってくれます。
高速道路も同様です。
安定しすぎているせいで眠くなります。

強いて問題点を挙げるなら、ノーマルスプリングとの組み合わせると、バネレートが低いために、かなりロールしてしまうことでしょうか。
直線がなくカーブしかない険道などでは、切り返してから荷重が戻ってくるまで少し時間が掛かるので、ノーマルから1〜2割ほどレートの高いバネを使った方が無難だと思います。

……これがノーマルのサスなら、どれほど良かったことか……。