
今日はこれから足回り関連の作業をします。
今日と明日で完了する予定で進めます。
その前に・・・
自作したブラケットが果たしてどのくらいの強度があるか、解析してみます。
中華を散々けなしといて自分のを解析しないのは変ですからね(笑)
【評価方法】
実働加重はどのくらいの力がかかるのか、正直わかりません。
たまたま現在、購入したフォークセットにオマケで付いてきたHONDA RS125のフォークにブレンボを取り付けるGクラフト製ブラケットが手元にありますので、これと、自作との強度を比較し、Gクラフト製よりも結果がよければ良しということにします。
国内の有名パーツメーカーが作ったブラケットですし、レースなどでの実績も十分にあると思われるので、この評価方法で問題は無いと思われます。
※ご注意ください。以下の解析結果は実物とは違う点が多くあり、この結果で「断定」するものではありません。「傾向性」を「把握」するものです。
①Gクラフト製ブラケットの解析結果
解析条件
・材質 アルミ合金2024(超ジュラルミン)
・フォーク側の穴2つを固定拘束、キャリパー側穴2つに合計5000N(約500kgf)を、ローター回転方向に入力

解析結果は・・・・・
案外弱い。
赤い部分が安全率1.0よりも小さい範囲です。
500kgfの入力で安全率が最小の場所で0.11。ということは、55kgfの入力で変形が始まるかもしれない、ということになります。

透視図を見ていただくとわかるように、このブラケットの形状は、フォーク部とキャリパー部の隙間を縫うような感じです。肉が非常に薄いところがあり、力の伝播経路細くしてしまっているので、ここに応力集中が起きるかもしれません。力の伝播経路はできる限りなめらかな形状で、急激なヘコミや溝がないほうが良いです。
②自作ブラケットの解析結果
解析条件
・材質 普通鋼(鉄)SS400
・フォーク側の穴2つを固定拘束、キャリパー側穴2つに合計5000N(約500kgf)を、ローター回転方向に入力
解析結果

赤い表示は全く出ません。
500kgfの入力で安全率最小の場所で1.12。560kgfの入力まで持ちます。Gクラフト製の10.2倍の強度ということになります。

ワタシの設計のブラケットをひいきするわけではありませんが、自作ブラケットは力の伝播経路が一定の断面を保っていて、力がスムーズに流れます。フォークからキャリパーをつなぐにあたって、外側を回すような形状になっているので、主部材に曲げ応力が掛かりやすいのですが、それでも有り余る強度を有しています。
少しオーバー強度だった感じもします。
普通鋼なので、Gクラフト製のジュラルミンよりも材質自体は劣るのですが、やはり形状を最適化することは、機械設計の基本だということを再認識しました。
さて、これで安心して移植作業にかかれます!
でもボルト締め忘れとかがあったら元も子もないですけどね・・・ワタシよくやりがちなんです(爆)
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Posted at
2011/06/25 07:30:56