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2011年08月13日

ロングツーリング 1日目~御巣鷹の尾根~ 長文注意

ロングツーリング 1日目~御巣鷹の尾根~ 長文注意 皆さんこんにちは。

最近仕事がホントに忙しくって、すっかりみんカラから遠のいていました。
夏休みは初日2日間は個人的に出勤。3日目から本格的なお休みです。

今日はここにきました。

目的地はここです。


8月12日で航機墜落事故から26年が立ちました。以前から行きたいと思っていました。
さすがに8月12日は遺族とマスコミが優先ですから、今日にしました。
上の写真は現場から約20kmほど埼玉よりに離れた場所にある、「慰霊の園」というところです。
当時、多くの遺体が余りにも損傷がひどく、身元がわからない遺体の一部(足だけとか)が集められ、合同でここにお骨が保管されています。
上野村と事故遺族者の方々は、この事故を風化させまいとして頑張っておられます。
ところどころにある文面には、風化させまいという強い意思と決意が感じられます。
1971年に起きた全日空機雫石衝突事故は毎年行われていた慰霊祭が2003年を最後に終了したそうで、現場には慰霊碑があるだけとなっているようです。
まだ8時前だったので人の姿は無く、ワタシひとりでした。

ここから20kmほど離れた、御巣鷹の尾根に向かいます。
尾根まで約800mのところに駐車場があります。そこから現場までは約30分山道を歩きます。


この石碑は元米運輸安全委員会委員長のジム・バーネット氏の事故再発防止を願う想いが綴られています。すぐ脇には「スゲノ沢」という沢が流れていて、「スゲノ沢のささやき」という碑名が付いています。

隣には航空安全国際ラリー組織委員会による、旅客機の座席安全性に関する文章がありました。
旅客機の座席は進行方向前向きで、腰の当たりにかける2点式のシートベルトですよね。
この事故では、頭部の損傷がひどく下半身が無い遺体が多かったそうです。墜落時は数十G~数百Gというとてつもない衝撃が加わり、シートベルトによって体が切り裂かれたそうです。
対して乗務員のシートは進行方向後ろ向きで4点式ベルト。ここに安全差別があるのではないか?と訴えた文章です。
ワタシはこれに関しては冷静に受け止めなくてはならないと思いました。
品質(安全はこちらに入ると思います)と利益は企業経営にとっては相反する要素でありながらも、両方ともなくてはならないものです。
運賃を払って飛行機に乗るということは、現状の各航空会社の方針に従い、了承した上で乗るということなのではないか?と思います。
また、乗務員の生存率を上げて最後まで乗客への対応に徹するということは、必要な考えだと思いました。
(これらの文章はワタシの個人的考えです)


詩。遺族の方が立てたのでしょう。とてつもない悲しみと同時に、愛する魂の安らかな眠りを祈る、心をとても響く詩です。

登山道を登っていきます。


頂上につきました。
安全を祈る鐘や碑があります。
来訪者は御札にメッセージを書いて下げることができます。
私もメッセージを書きました。

頂上から見える向うの尾根には、木が無い凹んだ部分が見えます。写真のちょうど中央のところです。機体はここの木をなぎ倒し、今いるこの尾根に飛んできて激突したそうです。
機体はおおきく2つに分解し、そのうち機体後部の1つは沢に向かって減速しながら滑落していき、その部分で生存者が4名いたそうです。
機体前方は瞬時に破壊したそうで、全員がほぼ即死だったようです。

このような墓標が沢山並んでいます。

機長・副機長・機関士の墓標です。ここへ来る前に墜落事故に付いていろいろ調べていきましたが、この3名の働きは非常に素晴らしいです。・・・と言っては陳腐に聞こえますが、あれだけの極限状態で冷静にかつ迅速に仕事をこなし、制御不能とはいえ、墜落場所をあえてここに選んだのではないか?・・とワタシは思います。
一番近い空港は横田基地。ここでは受け入れ態勢が万全に整っていたそうで、クルーへの指示も横田へ向かえとなっていましたが、もし、横田へ向かっていれば地上をも巻き込んだこれ以上の大惨事になっていた可能性が十分にあります。



事故の状況は凄惨さ極まりなかったようです。
今はただひっそりと墓標が立っています。大きな焼け焦げた木からは新しい木が生え、年月を感じさせます。
途中で遺族の方々とすれ違いました。ワタシは一般来訪者であることがひと目でわかる格好をしていたのですが、私に向かって「来てくれてありがとう」と言ってくださいました。
また、ここを維持管理しているスタッフの方々の応対もとても丁寧で優しく、緊張と悲しみと恐怖で占めていたワタシの心を優しく溶かしてくれました。

この事故を風化させてはいけませんよね。
いろいろな方々の努力があり、この事故以降、いろんな安全対策が取られるようになり、空の安全は確実に強化されたのは言うまでもありません。
520名の尊い命は私たちの空を今も守ってくれています。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2011/08/16 11:43:44

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この記事へのコメント

2011年8月16日 12:18
事故は本当に恐いものですね(__;)
コメントへの返答
2011年8月16日 13:11
尾根へ行って、すごい重圧感と悲しみに支配されているのを肌で感じると、公共交通の安全には終着点はないのだな・・・と思います。

中国の列車事故なんかはレベルが低すぎて、ワタシはあれには死んでも乗りません。

日本の交通機関の安全性は間違いなく世界一ですよ!
2011年8月16日 12:59
もう26年も経つんですね。。。 当時は小学生で盆の墓参りから帰宅の車のラジオからニュースで事故を知りました。 今でも忘れられない大惨事です、今この不景気で航空会社はベテラン整備士のリストラなど行ってるようですが、人の命を預かっている事をおろそかにして欲しくないですね。。。 
コメントへの返答
2011年8月16日 13:16
ワタシは中2でした。

ボーイスカウトの夏キャンプでキャンプファイヤーを始める前のラジオで聞きました。
ショッキングでしたね~

ちょうど、私たちの真上を通過したみたいなんですが、誰も気づきませんでした。

飛行機の事故って、即大事故につながりますからね・・・。
このときの事故も整備不良(不良未把握)が発端ですから、ホント、整備に関してはしっかりとして欲しいものです。
2011年8月16日 21:14
こんばんは。

大学時代の事故でした。

報道である程度の内容を知っていましたが
その後
新潮文庫「墜落の夏―日航123便事故全記録」(吉岡忍 著)
を読んで全容を理解しました。

自動車業界の最前線である立場なので
信頼性、安全性には充分気を配っていますが
気付かないようなミスもないように
注意していく事が使命であると思っています。
コメントへの返答
2011年8月16日 21:27
こんばんは!
ご無沙汰してました。

人の命を乗せて運ぶ物だと、「気付かなかった・・」では通用しないケースが多いですからね・・・。

当時の写真週刊誌には遺体の写真が堂々と載り、救出された女の子は素顔が平然と報道されてました。
今となっては考えられない、報道の「なんでもOK」的なものも有りましたね。

そういった過去の過ちを正す意味でも、この事故は大きな意味があったと思います。
2011年8月17日 0:38
26年なんですね。

あの事故で初めて知った言葉が
いくつもあったような記憶があります。
コメントへの返答
2011年8月17日 5:54
遺族の方々の高齢化も進み、無縁仏化しているお墓もありました。遺族がお亡くなりになる、若しくは現場に行けなくなると、そのお墓は朽ちていくのみです。
それでもボランティアの方々がメンテナンスをしてくださっているようです。

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「エイプの魅力にはまりつつあるワタシ。」
何シテル?   08/16 20:26
NEWマシンに乗り換え、再々出発です。 とうとうココまでこじんまりしちゃいました。 でもこれはとても楽しいです!
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