
珍しくカスタム内容についてブログ化しておきます(画像置き場代わり)

※純正のタイロッド(ステアリングロッド&ドラッグリンク)を流用してハイステアキット化したのを仲間から安く譲ってもらったやつの片側。仲間はそれを参考にブラッシュアップしたやつ自作したので余った。
こうして見ると、これドラッグリンク縮めただけじゃん💧
最初のきっかけはTwitterで知り合った人の応援でDaジムニーの見学に行ったことでした。
それまでペニーレインRSサスペンションのスパルタンな乗り心地に苦労しており、バンプステア対策にやれダウンピットマンアームだやれZリンクだやれトレイルギアのハイステアキットだ調べてはどれも現実的ではありませんでした。
◎ダウンピットマンアーム。ピットマンアームを下げてステアリングロッドを水平に近付ける。キタガワ製品と海外製品がある。公認車検の為には強度計算書が必要でキタガワ製品買うと付属する。海外製品買って強度計算書を外注するとキタガワ製品買うのと変わらないので、安く済ませたいなら自分で書類を書く必要がある。
◎Zリンク。ステアリングロッドを変形加工。補強入れたりはするが、タイロッドの高さは同じなので、障害物にぶつけて曲げてしまう様な走り方には不向き。あと車検は通らない。
◎トレイルギア社製ハイステアキット。
ランクル用のタイロッドエンドを使用してて頑丈(たぶんジャダー対策にもなる)。ただし、そもそも同社の開発車両がホーシング逆付けしてる為、輸入代理店の津田レーシングの説明でも「最低でも6インチくらいは上がって無いとフレームに当たるので使えませんよ」とのこと。キャリパー固定部にブラケット固定するしホーシング逆付けとかするので検査員さんにもたぶんバレバレで車検NG。あとこいつが使える程車高上げたら私の考える「普通の快適な走り」は無理だと思われ。てか最大安定傾斜角は大丈夫だろうか?💧
で、話はDaジムニーに戻りますが、Daジムニーはトライアル競技ということで、車検はともかく機能的にはこだわったマシンが多くて楽しかったです。フロントだけコイルバネとかね。
んで、Twitterで知り合った方のマシン見せていただいたら、タイロッド(ドラッグリンク)がナックルの上側に取り付けられてるじゃないですか。まぁこれはちょっと記憶があやふやで、その方が案内してくれた他の人のマシンかも知れませんが、その人のピットマンアームはピットマンアーム2つ重ねて溶接で固定したダウンピットマンアームだったはず。
「これ車検通るんです」って言われてビックリ(笑)もろに溶接ですからね😅
本当にルール上OKなのか単に検査員さんが気にしてないのか、大らかな民間(とか闇検)なのかはわかりませんが、ヤフオクで同じ加工したやつ売ってる人もいましたね…💧個人的には使いたくないなぁと思いましたが。
てか今思えばハイステア化したタイロッドの写真を撮っておけば良かったですね。今の私が見れば気付くこともあるでしょうし。
その他フロントのフレームの角度を変えてフロントの車高を下げるとかもやってる車両がありました(車高は低い方が有利)
で、翌年(なのか?)に以前からTwitterで気になって方と会う機会があり、純正タイロッドをハイステア化した車に乗っていて、研究用に入手したタイロッドが余ってるよと安く譲ってもらったわけです。これが昨年くらいか?
とりあえずJA11に乗り始めて2~3年はバンプステアに悩み、Daジムニーでヒントを貰って更に現車見て部品単体譲ってもらってで1年くらいか。
私みたいな素人には機構的な事を理解する時間や加工方法を現実的にどうするのか時間が掛かります。ネットで検索してもZリンクとかしか出てきませんでしたしね💧
で、譲ってもらったタイロッドはどちらもL型アングルで不細工な補強されてるし溶接も超汚かったので、もっと純正っぽくスッキリ造り直すべく補強を削り取る作業をしたりてましたが、大変💧
その上、軽自動車検査協会の回答だと「純正部品を溶接等の加工せず取り付ける必要がある」的な事を言われてまして、ネットで検索したPDFにもそんな感じの事が書かれていたので、ステアリングロッドの両端をボールジョイント化する時点で溶接してるので、当然車検はアウト。ドラッグリンク側にプレートを溶接してそこにステアリングロッドのボールジョイントを突っ込むのもアウト。
まぁ検査員さんがジムニーに詳しくなければ通ってしまうこともあるとは思うので、ドラッグリンク側をプレート溶接ではなく、元々ステアリングロッドに固定していたボールジョイントの跡地に穴をあけて、そこにボールジョイントに変更したステアリングロッドを差し込めば「さり気ないからバレずに車検通っちゃうかも」とか悩んでました。
で、その事をみんカラで呟いたら、同じ様に純正流用ハイステアについて考えておられる方から「左ハンドル用のタイロッドが手に入れば流用出来そうじゃないですか」と教えていただきました。
なるほどとネットで探して注文。心配はありましたが、ちゃんと左ハンドル用が届きました。これが今年に入ってからかな??みんカラってDMすぐ消えるから調べられませんが。
んで、仲間と都合の会う日がなかなか無く(というか慕われまくってて色んな人の作業してる人なので、その人の奥さんの気持ちとか考えると、私の為だけの作業日は作りたくない)て、ようやく作業となりました。

ちなみにこれがノーマル。一応リーフはペニーレインRSサスペンションで2インチアップ。シャックルはピン間90mmで20mmロング。
トップ画像と見比べるとドラッグリンクがかなり低い位置になり、ステアリングロッドが斜めに下がっていることがわかりますよね。
ステアリングロッドが斜めになることによってタイヤがギャップを通過するとハンドルが持ってかれて運転に気を使うことになってます。そして乗り心地も悪い(必死で修正舵を入れればそこまででもないけど気疲れするでしょ?)

梱包解かずに撮影してしまった…
とりあえず左ハンドル用なので構造は左右反転してます。
こいつをナックルの上側(ノーマルは下側)に取り付けると、ステアリングロッドがちゃんと前側にきます。やったねと喜ぶのも束の間、ピットマンアーム側のボールジョイントが下向きます。
結局ステアリングロッドの穴も反対側からテーパー加工。

長さ調整が少し心許ないです。一応2cm強はネジが掛かってます。ネジ山のサイズが合うかはわかりませんが、ノーマルの高ナットを綺麗に掃除してから移植すれば安心でしょうか。

仲間と共同でチューニングメニューとして有償化するかも知れないと言うこともあり、加工中の画像や使用する工具は今のところは非公開といたします。まぁ左ハンドル用のタイロッドを手に入れたり自分で取り付けようという様な人なら画像が無くても出来てしまうでしょうけど。
お近くで自分では自信が無いけど、板バネジムニーに愛着と思い入れがあるという方はお気軽にご相談ください。サラリーマンのお小遣いレベルでバンプステアがどうにかできるのは素敵。
タイロッドの固定は純正の王冠みたいなナット(キャッスルナットと言うらしい)と割りピンでも構わなかったのですが、テーパー加工して反対から固定するので、大きめのフランジナット(しかも緩み止めのナイロン入り)を使用しました。左ハンドル用を提案してくださった方はホイールナットがお好みだそうです(テーパー内部にホイールナットが入り込むから)
このフランジナットはジムニー専門店などではジャダーストップナットと言う名で1個500~600円で売ってるようです。タイロッドに4つ使うんですが送料とか入れたらちょっとバカになりませんよね。
これ、いつもお馴染みのナニワネジさんに注文すれば1個99円+税でした。呼び名(?)なんかは私がパーツレビューに投稿してあるので、お近くの方はナニワネジさんの店頭で取り寄せしてください。めちゃめちゃ売れたら常時取り扱ってくださるようになるかも!?
まぁ、私と会う人は私に言ってくれれば手持ちがあれば定価+缶コーヒー1本でお譲りします😁

全切りするとダブルショックにちょっと当たります。ブレーキホースをどうにかして少し後ろに下げたいです。そうすれば追加ショックをもう少し後ろに移動出来るので。
タイロッドエンドとホイールの内側とのクリアランスは特に問題は無い様です。
ナックルの作用点としては本来の位置じゃないので、キングピンによる支点との位置関係が変わってしまってる訳ですが、今のところ大丈夫そうです。
それよりもステアリングロッドが水平に近付いた事により、両端のボールジョイントに伝わる力の角度がほぼ真横になった事でハンドルが軽くなりました。
私のジムニーは重ステですが、駐車場みたいな静止状態からの切り返しも少し楽になり思い通りのラインを通しやすくなりましたし、普通に走っている時のハンドリングも軽快です。
しかもバンプステアがほぼ無いですから、ハンドルを取られる事に身構えている必要が無くなり、リラックスして車の挙動を感じながら、最小限の力で運転出来るので余裕が生まれました。
中華セミバケのホールド感も良いのでコーナー何かでも体は脱力したままグイグイ曲がっていけるので走りに集中出来ます。
あと、私はあまり重視していませんが、タイロッド全体の位置が上がったので、オフロードでタイロッドぶつけて曲げてしまう可能性は減りますね。
タイロッド曲げる状況だとどのみちデフやホーシングやナックルを打つと思うので、そういう方はそちらの補強もマストですよね。
デメリットとしては、ナックルやステアリングロッドの穴を反対側から拡張してるので、本来の完璧な強度からは多少は下がっている事くらいでしょうか。
溶接加工はしてないし、純正部品っちゃ純正部品なので堂々と車検か受けられるんじゃないかなと(素人考えですが)。見た目もJA11の所有者が見ても気が付かない人も居そうなくらい違和感無いですしね。
今のところ、ダウンピットマンアームの強度計算書で改造申請が必要とか、Zリンクの車検NGとかのデメリットを回避していますし、更にタイロッド全体が持ち上がることでオフロードでの安全性も向上する良いアイデアだと思っています。
先人たちの工夫を参考にさせていただき、みんカラで助言もいただいて、仲間の協力を得て形にすることが出来ました。
しかもインターネットが発達してるお陰で現実的な値段で部品も手に入り、ショップでカスタムされてる方々からすれば「ふざけんな!」ってくらい安く済みました😅
部品探しから作業まで自分で頑張ればたぶんファミコンの定価くらい(ファミコンの定価がうろ覚えですが)ですが、私や仲間に御依頼頂ければPS2よりやすいくらいで収まると思います(例によって定価がよーわからんけど)
某有名ショップならパーツと工賃でPS5くらいの料金になるかも知れませんが、そもそも最近そういうショップはJA11を避けて金払いの良いオーナーの多い現行に力を入れてますよね😅