2021年05月23日
「陽だまりの彼女」「いとみち」など、ほのぼのとした作風の、個人的にお気に入りな作家の短編集
基本的に短編集は好まないのだが、越谷オサムの短編は別
ほっこり、心温まる、青春の甘酸っぱい、ストーリー集
それぞれ、共通項はなく作風もバラバラだが、越谷オサムの文章なんだな、楽しめる
読む手が止まらず、1日で読破、これも珍しい
金曜のバカ:面白おかしく越谷オサムワールド全開の作品
星とミルクティー:少ししんみりしてて、そんな青春時代、判るなぁ・・・
この町:残酷な青春時代、少年よ、大人になれ!って感じ
僕の愉しみ彼女のたしなみ:いいなぁ、少し懐かしいなぁ・・・そんな青春
ゴンとナナ:一番小説チック
10代の頃の、今思えばこそ感じるじれったさ、そして若かったこそのお馬鹿さ
そこが甘酸っぱくも、面白おかしく、読む手が止まらない
軽い気持ちで読みたいときに、お薦めな作家
★★★★
Posted at 2021/06/26 06:43:24 |
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読書 | 日記
2021年05月18日
「3匹のおっさん」「図書館戦争」「植物図鑑」等々
TVドラマや映画化された作品でお馴染み、有川浩の自衛隊3部作の最終作
文庫本としては厚めな、512頁(スピンオフ含む)
しかも文字はビッシリで、読み応え十分
巨大化したエビが横須賀を来襲・・・
なんのこっちゃ、B級映画?なんて思いもあり、今まで手に取らなかったが、そこは有川浩の作品
海上自衛隊の潜水艦をメインに、警察や自衛隊、米軍までもリアルに描写され
思いっきり引き込まれる
普段の読書タイムは通勤電車の車内、乗り換えまで半分、残りは寝落ちが毎朝のパターンだが
ついつい乗換駅まで読み続け、しかも続きが気になって仕方ない
休日に読書の時間を設けるのも、珍しいこと
そんな本書の自衛隊3部作
最初は静かだが、嵐が起こり、ときに切なく、そしてバタバタ、最後はホッコリ
引き込まれるストーリーに、ページをめくる手が止まない
所々の甘い切ないシーンに心が和み
最後のシーンでは、Keyとなる彼女が可愛く好感
読後の余韻も心地よい
読後のランチは、エビ天丼
エビ喰ってやったぜ!オソマツ
★★★★
Posted at 2021/06/19 06:56:42 |
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読書 | 日記
2021年05月05日
東日本大震災で被災した地域の書店が、翻弄しながら営業を再開させるまでを綴った記録。ノンフィクション作品。
震災直後の、生活するだけで精いっぱいであったであろう時期に、書店関係者が店を開けるべきか否かの葛藤を抱えていた、それが痛いほど伝わる。
店を開けた書店には、新しい週刊誌やマンガが届いていないにも関わらず、行列ができたという。
生活必需品ではないとの想いと裏腹に、書店が人に求められていることに、心を打たれる。
スマホで、大抵のことが事足りる世の中ではあるが、災害時に耐えうるものではない。それはバッテリーだったり、基盤の電波だったり。
それ以前に、読書は紙で読みたいもの。
紙離れが進み、街の本屋が衰退する昨今、
本を読むことを趣味とする一人として、書店を応援したいもの。
★★★
Posted at 2021/06/12 06:53:05 |
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読書 | 趣味
2021年04月25日
著者は、世界から猫が消えたから の作家でもあり、映画プロデューサーでもある川村元気
本書も、2018年10月に映画化されている
ストーリーを読み進めても、色や景色、背景が浮かんでこない
映像化する前提でのストーリーなのか、読み物としてはイマイチ
いや、映像化するための脚本としては、イケてるのかもしれない
題材と構成は良いとおもう
読み終わって、ツマラナイわけではないが、面白いとも思わない
そんな1冊
★★
Posted at 2021/06/05 06:42:18 |
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読書 | 日記
2021年04月04日
大手企業をリストラされた、50代を目前に控えたバツイチ男性が
父親の残した軽井沢の山荘に移住、そこで繰り広げられる生活がドラマとなる
迷い込んだ大型犬、行きつけの料理店、ホームセンターの店員、獣医
リストラされたといえ、恵まれた人生の、別の生き方を記したストーリー
それぞれの人物の感情も、そこに居合わせたかのように伝わり
流れるようにストーリーが進む
単行本の厚さに対して、文字量は多い
その分情報量が多く読みにくいかと思いきや、全くそんなことは無く
読みやすく、光や風、空気感など、軽井沢の情景が目に浮かぶ
昼ドラにもなりそうな、思わぬ展開で愉しませてくれるが
そこは読み物として楽しんだ方が、奥深いだろう
★★★★
Posted at 2021/05/29 06:36:14 |
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読書 | 日記