• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

俺のカムリのブログ一覧

2021年08月01日 イイね!

参戦2戦目の水素エンジン搭載カローラ。車両改良、さらにカーボンニュートラルへの新たな取り組みも

国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.31 13:23 
更新日: 2021.07.31 13:30

参戦2戦目の水素エンジン搭載カローラ。車両改良、さらにカーボンニュートラルへの新たな取り組みも 

alt

7月31日(土)〜8月1日(日)の2日間、大分県日田市のオートポリスで

開催されているスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook第4戦

『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』。5月の第3戦富士SUPER TEC

 24時間レースでデビューを果たし、大きな注目を浴びた水素エンジン搭載

のORC ROOKIE Corolla H2 conceptが今回も参戦を果たしたが、

第3戦から2ヶ月を経て、さらに改良が加えられた。

 ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは、トヨタ・カローラスポーツに

GRヤリス用を転用した水素を燃料とするエンジンを搭載した画期的な

レーシングカー。井口卓人/佐々木雅弘/MORIZO/松井孝允/石浦宏明/

小林可夢偉というドライバーラインアップで富士24時間にデビューし、

水素エンジン以外の部分でのトラブルに悩まされながらも、

24時間のチェッカーを受け、モータースポーツ界のみならず自動車業界全体

からも大きな注目を浴びた。

 そんなORC ROOKIE Corolla H2 conceptにとって、参戦2戦目となるのが

今回の『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』。井口卓人/佐々木雅弘

/MORIZO/松井孝允の4人が参戦するが、前戦から見た目は大きく

変わっているわけではないものの、富士で得られた知見をもとに改良が

施された。

「富士では精一杯がんばって完走という結果にはなりましたが、

クルマとしては課題が多く出たレースでした」と7月31日に多くのメディア

を招き行われた記者会見で語ったのは、

GRカンパニーの佐藤恒治プレジデント。

 まず、信頼性の確保を目指し、車両面ではエンジン内での水素の

異常燃焼を抑えつつ、燃焼を解析し性能を向上。「前回とはまったく違う

スペックのエンジン(佐藤プレジデント)」というものが持ち込まれ、

約15%のトルクアップを果たしたという。また水素エンジンのメリットである

、レスポンスをさらに向上させた。また軽量化も40kgほとど大きく実現。

パワーアップとドライバビリティの向上を果たした。

 実際、今回オートポリスで走行しているシーンを観ると、

富士ではおとなしめだったエキゾーストノートも大きくなった印象で、

ストレートでもパワフル。ST-4車両に近いパフォーマンスをみせている。

 また今回、コントロールタワーとピット棟の間に通路が設けられ、

タワー横に水素ステーションが設置されている。前回の富士では、

まずピットインした車両がピットで作業を行い、その後給水素を行って

ピットアウトしていたが、今回はまずピットイン後給水素を行い、

その後ピットレーン進入時に一時停止。最も最終コーナー寄りにある

ピットで作業を行うスタイルとなっている。

 その給水素については、前回よりも充填時間が約40%早められ、

約5分から約3分となった。この点については、FIA国際自動車連盟とも

連携の末、「どれほど流速を上げられるかをやってきました」と、

車両の構造改革を含め取り組んできたという。

 さらに、前回水素を担った福島県浪江町のものに加え、

大分県九重町で地熱発電を使って製造された大林組の水素、

太陽光発電で製造されたトヨタ自動車九州の水素が使われることになり、

“地産地消のグリーン水素”でレースを戦う。

「前回の富士SUPER TEC 24時間レースで、我々ROOKIE Racingは

TOYOTA GAZOO Racingとともに水素エンジンで参加しました。

これはまさに、カーボンニュートラルに自動車技術の選択肢を与えようと

いうものを、行動、情熱、意志ある行動を示したものだと思っています」

と語るのは、『MORIZO』として参戦するトヨタ自動車豊田章男社長。

「今年はCOP26に向け、世界は目標アナウンス合戦になっていますが、

カーボンニュートラルはエネルギーを作る、運ぶ、使うと、

全産業で取り組むことが大事だと思っています。その中には、

多くの情熱をもったエンジニア、現場があるということが分かりました」

「前回の富士への参戦が“使う側”の自動車の技術の選択肢を広げる

取り組みであったならば、今回のオートポリスでの取り組みは、

再生可能エネルギー技術の選択肢を広げる行動になるのではないかと

思っています。この次の鈴鹿では、“運ぶ技術”の選択肢を広げる活動を

行います。今回、川崎重工業の幹部の皆さんにご参加いただきました」

「いずれにしましても、水素社会を実現するためには、仲間を増やすことが

必要ではないでしょうか。仲間は自動車業界だけでなく、電力会社、

化学会社といろんな水素を作るところから、どんな段階であっても、

まずは水素を使うことが大事ではないでしょうか」

 豊田社長が語るとおり、ORC ROOKIE Corolla H2 conceptには

多くの“仲間たち”である企業が参加し、日本のエネルギー産業を

変える“象徴”的存在になり始めている。今回のオートポリスでも、

多くの注目を集めながらのレースとなりそうだ。

alt

今回のORC ROOKIE Corolla H2 conceptに向け、水素供給に参画した大林組、

トヨタ自動車九州の社長たちとROOKIE Racingのラインアップ、

GRカンパニー佐藤プレジデント 

alt


MORIZOはトヨタ自動車豊田章男社長として記者会見に出席した。

alt 


ORC ROOKIE Corolla H2 concept

alt 

ORC ROOKIE Corolla H2 conceptのピットインの様子。ピットレーンに入り、

水素ステーションに向かう。

alt

ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは給水素後、ピットレーン手前で一時停止し、

ピットレーンに戻る。

alt



ORC ROOKIE Corolla H2 conceptの給水素の様子。金曜までは水素ステーションが異なった

alt


ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは給水素後、自ピットで作業を行う。

alt


松井孝允と井口卓人、片岡龍也監督、佐々木雅弘

alt 

記者会見の様子。ツアーで多くの自動車メディアも訪れた。

alt


ORC ROOKIE Corolla H2 conceptに乗り込む前のMORIZO

Posted at 2021/08/01 11:09:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 国内レース他 ニュース | クルマ
2021年07月30日 イイね!

ロードカーをベースにTRACY SPORTSが開発。ST-1クラスのトヨタGRスープラ【スーパー耐久マシンフォーカス】2ページ目

国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.30 16:02

ロードカーをベースにTRACY SPORTSが開発。

ST-1クラスのトヨタGRスープラ

【スーパー耐久マシンフォーカス】

alt

2021年シーズンは年間エントリーが3台と少々寂しい状況のST-1クラスだが、TRACY SPORTSの伊藤氏はそのなかで展開される開発や技術競争がST-1クラスの面白さだと語る。

「ST-XやST-ZなどはFIAがある程度イコールコンディションになるように調整し、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)も重ねて、熱いバトルが繰り広げられるようになっていますが、ST-1はどんなクルマが来るかはSTOさんにもわからないクラスだと思います」

「僕らもレースに出るまで自分たちのクルマにどれだけの戦闘力があるのかがわからない状態でした。性能差がわからないクルマがST-1に集まってくるもので、そこで性能を均一化させるのは相当難しいと思います。そのため、イコールコンディションを求め、ガチンコのバトルが見たいというのであれば、やはりST-XやST-Z、ST-TCRの方が盛り上がると思います」

「ですが、“クルマ好き”の人の中にはスーパー耐久を戦うレーシングカーはどのようなチューニングをしているのだろう、どのような開発をしているのだろうという点を楽しみにしているコアなファンの方もいらっしゃると思います。そういった方に、こういった詳しい情報が届くと、楽しんでいただけるのではないかなと思います」

 ちなみに、TRACY SPORTSだが、普段の工場での実働メンバーは4人という。今季もST-3クラスに参戦するレクサスRCに対しチューニングエンジンを供給している“エンジン屋”も兼ねていることも考えると非常に少ないメンバーで活動している。レースウイークには普段の4人に加え、各地から仲間が集りレースをサポートしている。

 伊藤氏によると「ガッツのある方は是非TRACY SPORTSに入社していただければ。絶賛募集中です!」とのことだ。

alt

ST-1クラスに参戦するmuta Racing GR SUPRA

■阪口良平「足回りは硬めで、エアロ、空力が効いている乗り味」

 続いて、『muta Racing GR SUPRA』のドライバーを務める阪口良平に、マシンについての印象を聞いた。

「僕は普段からGRスープラをお借りして乗っていたり、GRスープラGT4なども経験させていただいているのですけど、クルマ的には『よく作ったな!』と思いますね。タイムもそこそこ出ていますし、クルマ的には全然機能しているのですけど。まずはこのチームがこのクルマを、ノーマルの車両から、レーシングカーに仕上げたことが普通のチャレンジではないと思っています」

「奥深い電子回路や海外製パーツとの繋がりがあるなかで、それをしっかりと解読、解析してレースを戦うことができているということは素晴らしいと思います。やはりGT4マシンのように、届いてすぐに走らせられるというクルマではなく、すべてが一からです。そして、シェイクダウンからもあまり不具合がなかったので、乗り味がどうこうよりも、まずは感動の方が多かったですね」

「ロールゲージなどはどこでも組めると思うのですが、電子制御の点、それに伴うミッションの交換、そのあたりもST-3クラスではあると思うのですけど、電子デフとか、コンピューターの解析と制御というところが、このチームの技術力の感心する部分だと思います」と阪口は語る。

 では、ドライバーの視点から感じるmuta Racing GR SUPRAの特徴とはどのようなものなのだろうか。

「ST-1クラスのマシンは進化を続けることができます。まずブレーキに関してはアドヴィックス製のABSユニット、これはいろいろなクルマの姿勢変化、たとえばフロントが効きすぎたら、ABSの効きを強めてノーズダイブしにくくなるなど、そういう点でも進化に取り組めるので、これはメリットだと思います」

「あとは、空力です。このGRスープラはGT4マシンよりは足回りが硬めです。GT4はジャンピングスポットもあるニュルブルクリンクを走りますよね。muta Racing GR SUPRAは、日本のフラットでコンディションのいいサーキット路面に合わせているというわけではないのですが、少し足回りが硬めなので、乗り味的にはエアロ、空力が効いていると感じます」

「また、ST-1もGT4と同様にギヤ比はホールドですが、ピッタリあっていると感じます。去年のレクサスRC Fのときもそうでしたが、サデフの6速ミッションが結構カバーしてくれていると感じます。ストレートスピードも、GRスープラGT4と同じくらいですね」

 さらに、阪口はどのような状況でも、ドライビングの幅が広い車両だと語った。

「脚も動くし、リバウンドストロークも取ってるだろうし、いろんなコンディションに対応できますね。思いのほかクルマが熱く、熱問題があったりしますが、乗りやすく、疲れにくく、快適な状況でバトルしながら走れるクルマです。他のお客さんがこんなクルマ作ってよ! って言ってくれるような。これが、僕が20年以上も前から知っているスーパー耐久の姿なので、その流れを受け継いでいる1台だと感じます」

 muta Racing GR SUPRAはデビュー戦となった第1戦もてぎで2位を獲得すると、第2戦SUGOで待望の初優勝を飾った。続く第3戦富士24時間は2位に終わるも、2.5ポイント差でランキングトップを守り7月31日〜8月1日に開催される第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』の5時間の戦いに挑む。

 今大会もシンティアム アップル KTM、Porsche 911GT3 Cupといった特性が異なるマシンとの戦いを通じて、マシンを、そしてサプライヤーとともに開発を続ける各種部品を鍛えていくだろう。参戦台数は3台と少ないが、奥深いマシン開発競争、そして部品開発が繰り広げられていることを知った上でST-1クラスの戦いを観戦すると、今までとは違った印象を受けるに違いない。

alt

muta Racing GR SUPRAのエンジンルーム

alt

ボンネットは市販品を穴あけ加工し、網を貼り付けている。裏側から覗くと“手作り”であることを強く感じさせる

alt


ドアの内側にはこの車両がロードカーであった名残が 

alt


muta Racing GR SUPRAのペダル

alt


第2戦SUGOで初優勝を手にしたmuta Racing GR SUPRA(堤優威/阪⼝良平/堀⽥誠)

alt


ST-1クラスに参戦するmuta Racing GR SUPRA

Posted at 2021/07/30 18:25:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 国内レース他 ニュース | クルマ
2021年07月30日 イイね!

ロードカーをベースにTRACY SPORTSが開発。ST-1クラスのトヨタGRスープラ【スーパー耐久マシンフォーカス】1ページ目

投稿日: 2021.07.30 16:02

ロードカーをベースにTRACY SPORTSが開発。

ST-1クラスのトヨタGRスープラ

【スーパー耐久マシンフォーカス】

alt


全9クラスが競うスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookのうち、ST-Z、ST-Q、そしてST-1の3クラスにトヨタGRスープラが参戦している。前回お届けしたST-ZクラスのGRスープラGT4、そのGT4マシンの開発車両となるST-QクラスのGRスープラ。そして、これらとは外観も開発コンセプトも異なるST-1クラスのGRスープラだ。

 不定期にお送りしている“スーパー耐久マシンフォーカス”。2021年シーズン第3回は、今季からST-1クラスに参戦を開始したTRACY SPORTSの『トヨタGRスープラ』の特徴、特性をご紹介しよう。

* * * * * * * *

 2021年シーズンのスーパー耐久シリーズ ST-1クラスにエントリーする『muta Racing GR SUPRA』は、ST-Z、ST-Qクラスに参戦する他のGRスープラとは外観から大きく異なる車両だ。特徴的なフロントスポイラーやサイドステップ、そして他のGRスープラよりも巨大なリヤウイングを装着しているため、コースサイドからも見分けがつきやすい1台だろう。

 このST-1のGRスープラについて、エントラントであり、開発を手がけたTRACY SPORTSの伊藤芳明氏に話を聞いたところ、GRスープラのロードカーを購入し、重量物を除く、安全部品の装着、外装の交換というレーシングカーを作る上での“教科書どおり”の工程を行い、できるだけN1マシンとなるように開発したと話す。

「この個体はもともとナンバー付きでした。高級なシートや内装を剥がし、レース用に仕立てました。そう考えると、だいぶもったいない感じですけどね(笑)」と伊藤氏。

 昨今、FIA-GT3マシンによって競われるST-Xクラスを筆頭に、FIA-GT4マシンが参戦するST-Zクラス、TCRマシンが参戦するST-TCRクラスといったメーカー製のカスタマーレーシングカーが参戦するクラスの参戦台数が増えているが、2010年代初頭までのスーパー耐久といえば各エントラントが自らの手でレーシングカーを作り上げて参戦するというスタイルが主流であり、現在もST-1〜ST-5、そしてST-Qクラスに受け継がれている。

 メーカー製のGT3やGT4、TCRといったカスタマーレーシングマシンは、吊るしの状態でもある程度走行できる上に、コストパフォーマンスが高く、さらにメーカーからのサポートも手厚いことからジェントルマンドライバーを中心に人気を博している。しかし、“クルマを作りあげる”ということもレースの醍醐味だ。

「僕らは“クルマを作りたい”という思いがあります。さらに、部品メーカーさんへの開発協力などもあるので、レギュレーションで開発が制限されたクルマだと、やる意味がないと考えています。そのため、昔ながらのスーパー耐久のスタイルに乗っ取って参戦しています」と伊藤氏は話す。

 TRACY SPORTSは、ブレーキではアドヴィックス、ラジエーターではDRL、エアロはイングスといったサプライヤーとともに部品開発に携わり、レースを通じてさらに鍛え上げ、各サプライヤーの製品に反映させていくという関係性を築いており、スーパー耐久への挑戦を“走る実験室”として捉えている。

「もちろん、開発となるとメーカーさんもワンオフで作らないといけないですし、レースに協力することで、かなりの手間とコストがかかると思いますが、それでもいいものを作っていきたいというメーカーさんはかなりいらっしゃいます」

「もしレギュレーションでこういった“クルマ作り”がダメになったらどうしようもないですけど、今年からST-Qクラスが創設されたように、スーパー耐久はそうはならないと考えています。誰でも買えて、買ったまま走らせられるレースだけではエントラント側もつまらないですし、見てる方にとっても開発競争の面白さがなくなってしまうので」と伊藤氏はST-1クラスへの参戦の意義を話す。

 それでは、『muta Racing GR SUPRA』がロードカーのGRスープラからどのような改造が施されたのかを見ていこう。

 先述の通り、できるだけN1仕様とした『muta Racing GR SUPRA』だが、N1マシンと大きく異なるのはミッションだ。ロードカーに搭載されている8速スポーツシーケンシャルシフトマチックではなく、サデフ製6速シーケンシャルミッションを搭載している。

 この理由について伊藤氏は「本当はロードカーのミッションをそのまま使いたかったのですが、ネットワークが複雑で、解析の時間が足りませんでした。時間をかけても解析できる保証もないので、そこはわり切りました」と解説する。もちろん、ミッション交換はスーパー耐久機構(STO)の特認を得ている。

 そして外装は、イングス製のフロントバンパー、サイドステップ、リアバンパー、フロントフェンダー、リヤウイングを装着している。これらも市販品開発に向けた取り組みのひとつだ。

「まずはイングスさんの提案通りのパーツをつけて走らせています。我々からの要望も上げていきますが、それが製品に必ずしもフィードバックされるとは限りません。なぜなら、スーパー耐久では公道で使えるエアロでなければいけませんし、突起物や最低地上高の問題をクリアする必要もあります」

「ボンネットに至ってはレースではどんどん空気を捌けることができればいいのですけど、ロードカーの場合だと降雨の際に水が入るのがダメというのもありますので、その辺りのさじ加減なども折り合いをつけて、マイナーチェンジを行う、というのは今後もあると思います」

 なお、muta Racing GR SUPRAが装着しているエアロパーツは『ings N-SPEC GR SUPRA エアロパーツ』、リヤウイングは『Z-Power WING(GR SUPRA 専用モデル)』として現在販売されている。

 エギゾーストはフジツボ製のワンオフモデルを装着している。縁石を跨ぐ際にマフラーを痛めてしまうことを避けるためタイコの下がスライスされており、地上高を稼ぎ、底を逃すかたちになっている。

 さらに、驚くべきはロードカーのパワーステアリング機構を活かし、レースでも使用しているということだ。詳細は企業秘密ということだが、電子制御の塊とも言える最新の市販スポーツカーのパワーステアリングシステムを解析し、レースユースで制御できているというTRACY SPORTSの技術力には驚かされる。

alt

ST-1クラスに参戦するmuta Racing GR SUPRAのコックピット


alt

リヤウイングはイングス製『Z-Power WING』
alt

アドヴィックス製フロントブレーキシステム
alt

アドヴィックス製リヤブレーキシステム
alt

TRACE製フロントサスペンション
alt

TRACE製リヤサスペンション
alt

muta Racing GR SUPRAのエギゾーストはフジツボ製
alt

縁石を跨ぐ際にマフラーをぶつけてしまうことを避けるために、タイコの下がスライスされていて、地上高を稼ぎ、底を逃すかたちになっている。フジツボ製のワンオフモデルだ
alt

燃料タンクはリヤトランクに搭載。給油口は車両後方に設置されている
alt

ST-1クラスに参戦するmuta Racing GR SUPRA

■次のページへ:自由度の高い“ST-1クラス”の面白さ


Posted at 2021/07/30 18:25:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 国内レース他 ニュース | クルマ
2021年07月22日 イイね!

S耐第4戦オートポリスのエントリーリスト発表。水素エンジン搭載カローラも九州に登場へ

国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.22 12:48 
更新日: 2021.07.22 15:05

S耐第4戦オートポリスのエントリーリスト発表。

水素エンジン搭載カローラも九州に登場へ

alt

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookを運営するスーパー耐久機構

(S.T.O.)は7月22日、大分県日田市のオートポリスで7月31日〜8月1日に

開催される今季第4戦『TKU スーパー耐久レース in オートポリス』

のエントリーリストを発表した。全9クラス49台が参戦する予定で、

5月に開催された富士SUPER TEC 24時間レースで登場した話題の

水素エンジン搭載のORC ROOKIE Corolla H2 conceptもオートポリスに

登場する。

 2021年のスーパー耐久は第1戦ツインリンクもてぎ、

第2戦スポーツランドSUGOを経て、5月の富士SUPER TEC 24時間レースで

シーズンを折り返した。後半戦のスタートとなる第4戦オートポリスは、

5時間レースとなり全クラス混走のレースだ。

 そんな第4戦オートポリスに向け、今回は49台が参戦する。

昨年よりも3台多い盛況のエントリーで、富士24時間でチームに加わった

ドライバーが継続して加わっているチームもある。

 そして何より注目なのが、富士SUPER TEC 24時間に参戦し、

地上波のテレビでも目にした方も多いであろう水素エンジン搭載の

カローラ・スポーツ、ORC ROOKIE Corolla H2 conceptがこのオートポリス

にも参戦する。水素ステーションの設置場所も決まったと言われており、

5時間レースでどんなペースで走るのか楽しみなところだ。

 エントリーリストは下記のとおり。 

alt

第3戦富士SUPER TEC 24時間から2ヶ月。オートポリスはどんな戦力図となるか。


スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook
第4戦 TKU スーパー耐久レース in オートポリス エントリーリスト

(※2021年7月21日現在)

alt


alt


alt alt alt




alt



Posted at 2021/07/22 15:23:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 国内レース他 ニュース | クルマ
2021年07月03日 イイね!

BTCCハイブリッド時代本格到来の2022年カレンダー発表。4月ドニントンパーク開幕の全10戦に

海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.07.02 15:36

BTCCハイブリッド時代本格到来の2022年カレンダー発表。4月ドニントンパーク開幕の全10戦に

alt

BTCCイギリス・ツーリングカー選手権のシリーズオーガナイザーを務めるTOCAは、例年どおりサマーブレイクを迎えた早い段階で来季2022年のカレンダーを発表した。2回開催のスラクストンを含む今季同様の8会場、全10戦のシーズンとなり、導入が予定される『共通ハイブリッド機構』採用の新時代は4月のドニントンパークで開幕戦を迎える。

通常より少し遅れた4月23~24日となる2022年のオープニングラウンドだが、これは来季登場予定の新ハイブリッドシステムを充分にテストするべく、チームにできるだけ多くの時間を提供することを狙った措置だ。開幕戦は例年恒例の公式テスト“メディアデイ”を含む3回の公式プレテストの後に開催されることとなる。

 その後シリーズは、ブランズハッチのショートレイアウト版“インディ”での第2戦を経て、スラクストン、オールトンパーク、クロフトと続いた前半戦を終えて、伝統のサマーブレイクに突入。7月下旬のノックヒルから後半戦が再開される。

 8月のスネッタートンを終え、2度目の訪問となるスラクストン、そしてナショナル・レイアウトのシルバーストンでシーズンは天王山を迎え、10月初旬のブランズハッチでタイトル争いのクライマックス、シーズンフィナーレとなる。

 この2022年より導入される新機構に向けては、TOCAが実施した競争入札によりコスワース・エレクトロニクス社が『共通ハイブリッド供給権』を獲得済み。

 すでに設計と製造に続き台上試験を終えた『P2 off-axis』と呼ばれる新システムは、テストベッド車両に指定されたスピードワークス・モータースポーツ(SWM)のトヨタ・カローラBTCCに搭載され、2020年7月7~8日にもスネッタートンで実施された公式タイヤテストに持ち込みシェイクダウンを済ませている。

alt


2022年も、2回開催のスラクストンを含む今季同様の8会場、全10戦のシーズンに

alt


『共通ハイブリッド機構』のテストベッド車両に指定されたSpeedWorks Motorsport(スピードワークス・モータースポーツ/SWM)の『トヨタ・カローラBTCC』

alt


Cosworth Electronics(コスワース・エレクトロニクス)社が開発した『P2 off-axis』と呼ばれる新システム

この『P2 off-axis』はシステム定格60Vで、20kgの重量となるバッテリーパックを搭載。7.5kgの電気モーターとコントローラー、ポンプ、冷却パイプ、配線ケーブル類などを含め、システム総重量は64kgに抑えられたという。

 TOCAによれば「NGTC規定ツーリングカーの運動性能にはほぼ影響を及ぼさない範囲に納まった」というこの新システムは、チーム独自にチューンされた2リッター直列4気筒直噴ターボと共通トランスミッションにドッキングされる。

またTOCAは、シリーズが用意する“共通”内燃機関、通称『TOCAエンジン』も新型へのスイッチを予定しており、その製造は現在のスウィンドン・パワートレイン社から、フォードとのWRC世界ラリー選手権活動や、ベントレーとのGT活動で車両設計・製作(コンチネンタルGT3)を担当してきたMスポーツ社へと引き継がれる。

「2022年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権のカレンダーを確定することができ、心からうれしく思う」と語るのは、すべてのプログラムを主導してきたBTCC最高経営責任者のアラン・ゴウ。

「イギリスで最大のシリーズとして、我が国で開催される他のモータースポーツ・カテゴリーや世界のレースシーンに対しても、それぞれのカレンダーを計画できるよう、我々のスケジュールがいち早く確認、発行されることが非常に重要なんだ」と、例年どおりの早期カレンダー発表を実現させたゴウ。

 ワクチン接種が進みながら、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の再拡大傾向が看取されるイギリスだが、世界の他の国と同じように、欧州域内の衛生環境や国内情勢を鑑みながらのシリーズ運営が続くことになる。

alt


そのSWMは、今季からTOYOTA GAZOO Racingのワークスカラーを採用して参戦中

alt


現在Swindon Powertain(スウィンドン・パワートレイン)社が製造する『TOCAエンジン』も、M-Sport(Mスポーツ)社が新規供給を担う

alt


現在夏休み期間中のBTCC、第4戦は7月31日~8月1日の週末にオールトンパークで再開される


■BTCCイギリス・ツーリングカー選手権 2022年レーススケジュール

RoundDateCircuit
Rd.14月23~24日ドニントンパーク
Rd.25月14~15日ブランズハッチ(インディ)
Rd.35月28~29日スラクストン
Rd.46月11~12日オールトンパーク(アイランド)
Rd.56月25~26日クロフト
Rd.67月30~31日ノックヒル
Rd.78月13~14日スネッタートン(300)
Rd.88月27~28日スラクストン
Rd.99月24~25日シルバーストン(ナショナル)
Rd.1010月8~9日ブランズハッチ(GP)
Posted at 2021/07/03 11:43:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 国内レース他 ニュース | クルマ

プロフィール

俺のカムリ70です。よろしくお願いします。 70カムリになってカッコイイスタイリッシュセダンになり トヨタ、カムリをフルモデルチェンジ― TNGAに基づきプ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

整備モード 移行方法 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/05/10 13:40:35
[トヨタ カムリ] 鉄粉除去&ガラスコーティング復活処理 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/06/10 18:07:35
トヨタ カムリ70系 対応 オートブレーキホールドキット トヨタ カムリ70系 対応 オートブレーキホールドキット 完全カプラーオン[N] 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/05/22 15:12:37

愛車一覧

トヨタ カムリ 俺のカムリ (トヨタ カムリ)
カムリ70ハイブリッド G-レザーパッケージ 70カムリになってカッコイイスタイリッシュ ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
ホンダ フィットに乗っています。
トヨタ アクア 娘のアクア (トヨタ アクア)
アクアの誕生 アクアは2011年に発表されました。車名の「アクア」はラテン語で「水」を ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation