5月10日に積車にのせられた愛車695を見送ってから、、、
今日まで修理の見通しが立っていない状況。
そして代わりとなる車もなく、自宅に閉じこもっていた。
喪失感で元気を失い、趣味のためにも頑張ってきた仕事も張り合いを感じないなか、忙しくなんとかやってきた。
あまりにも元気なく活気なく、このままでは、、、と思い絵を描くのもいいかと、塗り絵をやってみたが、3日坊主。
次に目をつけたのが、楽器、バイオリンだった。
正直触ったこともない。
YouTubeでアニメやゲーム音楽を演奏する動画をみてやってみたくなった。
もし弾けたら格好いいだろうなと思った。
いくら機械の技術が発達しても、人間は昔から手があって耳があって目があってアナログで。
人間の手に触れる、耳に入る音はきっとこれからも変わらないんだろうなと思って、バイオリンはとても華のある楽器で魅力的だから、やってみたくなった。
どんな楽器を選べばいいのか検討もつかないけど、調べるとサイレントバイオリンという、エレキバイオリンがあることがわかったので、家の中での練習に最適だと思い、購入しようと思ったけど、これがまた高価で躊躇した。
そこで、アマゾンや楽天の楽器店、ヤフオクなどをみて回った。
そこで改めて思った。バイオリンという楽器は実に高価だ。
1万円〜数億円までピンキリだ。
バイオリンというハードウェアのどのスペックがどのような効果をもたらすか、どんな仕組みなのか、このあたりが気になる性分でいろいろ調べてみた。
バイオリンの音というのはアナログで、その響きは材料によるところが大きいようだ。
何十年、何百年と乾かした良質の木材から削り出したボディが、いい音には不可欠だそう。
ウイスキーみたいに何年も寝かせると価格も高くなっていく。
バイオリンを演奏するために必要な棒は弓といって、こちらも良質な木材を絶妙なバランス加減の重量配分、反り具合となることが重要だそう。張ってある毛は馬の尻尾で、どこの国のどんな馬の、良さげなところだけを寄り集めたものかによって価格も上がる。
弓がたったの1本でクラウンの新車が買えるほど高いものもある。もちろんそういう弓は新品ではなく伝説の名匠が作った年代ものだ。
弓 = 新車のクラウンが釣り合うなんて、そんな世界もあったのだと驚いた。
ただでさえ車バカやっているのに、この上バイオリンなんて、、、。
いやいや、私はそこまでお金をかけずにやってみようと思う。
むちゃくちゃスーパー検討した結果、
ヤフオクで、ヤマハのサイレントバイオリンの程度のいい中古を買うことにした。
サイレントバイオリンはエレキバイオリンなので、音の響きがどうとかいう話とは無縁なのだ。とはいえ、どこの三流メーカーかわからない電子楽器では、自分が未熟だから鳴らないのか、不良だから鳴らないのか判断が付かないと思い、メーカー品で手頃なものということでヤマハにした。
弓とケースがセットだったが、弓はだいぶくたびれていた。
弓は安価なセット品よりも高いいいものを最初から使うことで上達が早くなるという。
おそらく車でいうと、古い背の高い軽自動車でサーキットをスポーツ走行するのと、古くても足回りボディがしっかりしていてバランスのとりやすいスポーツカーとでは、ステアリングを切る動作ひとつとっても、反応速度が違うとか、ちゃんと止まるとか曲がるとかそういう操作がしやすいとかそういうことだと理解した。
弓は音よりも操作性に影響が大きいらしい。
それで、弓は新調した。
カーボン製の新品の弓にした。カーボン製の弓は、木製のいい弓を研究して作られたものだ。個体差もすくなく、扱いやすい上に折れたりの破損にも強くて、万が一破損しても高価な木製よりも気が楽ということと、10万円のカーボン弓は100万円の木製弓に匹敵する演奏のしやすさを誇るということから、安い価格の弓を買うのなら木製よりカーボンがいいらしいので、カーボンにした。それでも棒に2万円も出した。あんまり高い価格のものを調べると麻痺してしまいそう。まだ1曲も弾けないうちから、程々にしないと。
買うまでに2週間は毎日調べていたので、届いて早々に練習グッズをためした。
音階シール。バイオリンにはギターにあるようなフレッドがないので、どこらへんで弦を押さえるのかまったくわからないのでシールを貼った。
貼ったことでスーパー初心者でもドレミを押さえることができた。
(このシールはスーパー初心者だけが貼るといいとおもう。このシールがあるとバイオリンの持ち方や指の置き方をしらなくても音階が押さえられるが、シールのマークを目視して探してから押さえることとなるため後に障害になるので、音が出せるのが分かったら外した方がいいと思う。)
チューナー。
それで、昔学生時代にDTMをやるのにバイト代で購入したシンセサイザーを押入れからひっぱりだしてセットして、譜面も読めないから、せめてト音記号の五線譜と、ヘ音記号の五線譜にある音階くらいはすぐ読めるように勉強した。
毎朝息子を送り出した7時10分から朝食をとって7時30分から1時間の練習時間。いつもきっかりじゃないし、トイレにもいくし、朝シャンもするのでしっかり1時間はとれないけれど。
それでも音楽の時間を設けてやってみた。
YouTubeで活動している音楽の先生のチャンネルを見たり、目標としている素晴らしい演奏家の動画とかを見ながら練習した。本も買ってみた。
それで1週間は自分でやってみたんだけど、どうも先が長そうだ。
クルマだって、ベテランの友人の走りを見たり、走り方を話したり、時にはプロドライバーに走り方を教わったりしたほうが、独学よりも断然上達が早いことを知っていた。
車はだいぶ長い間独学で遠回りしたので、
もうおばさんになったのでバイオリンは手っ取り早く弾けるようになりたいので練習方法などを教えてもらおうとスクールに申し込んでみた。
そして今日がその最初のレッスンだった。
そしたら、バイオリンを手に入れて2週間くらい見様見真似でやっていた楽器の持ち方から間違っていた。
指の置き方から教えてもらったけど、ぜんぜん届かない。そしたら構え方から姿勢から腕の角度やらなにやら全然違っていたことがわかった。
そして習った通りにやってみると指が届くし、弦の押さえ方も自然になった。
あっという間の30分のレッスンがおわり、宿題をもらったので、来週までに毎朝練習しようと思う。
音階シールを貼っていたけど、それは剥がした。
そしたら、その瞬間はドレミの音階がめちゃくちゃになって音が合わなかったけど、習った通りの構え方で指を置くとシールがなくても正しい音階が押さえられるようになっていた。
最初だからか上達が早いのですごく楽しい。
やっと楽しめる趣味を見つけることができたと思った。なにか有名なアニメやゲームの曲を1曲でも弾けるようになりたいと思った。
つづく。