
今回、訪店した『えどもんど中野』さんは、東京ラーメン界の〝名匠〞であると言って過言ではない、生粋のラーメン職人である猪又穣さんが店主を勤める『えどもんど』さん(西日暮里が本店)の2号店です。
『株式会社えどもんど』の代表を務める猪又穣さんは、恵比寿にある煮干し系ラーメンの名店中の名店『おおぜき中華そば店』で修業を積み、2017年1月7日に独立して、港区の芝大門に『中華そばいづる』をオープンさせました。
そして、そこから僅か、3年足らずで『中華そばいづる』を超有名店へと伸し上がらせ、大成功を収めた東京ラーメン界の“寵児”の一人です。
そして、さらに、猪又穣さんにとって、初挑戦となる、いわゆる〝ラーメン二郎インスパイア系〞のラーメン店の1号店となる『えどもんど西日暮里』(本店)を2020年12月4日にオープンさせたのです。
この、店名となっている『えどもんど』の名前の由来は、なんと、人気ゲーム『ストリートファイター』のキャラクターである『エドモンド本田』が由来であるとされていて、たくさん食べる力士をイメージして名づけられたと言われています。
そして、今回訪店した〝えどもんど2号店〞となる『えどもんど中野』さんは、2023年3月17日オープンしたばかりの渾身の第2号店なのです。
巷の噂では『2号店は、味も量も本店より凶暴!』とのことで、いやが上にも期待が膨らみます。
今回の、えどもんど中野さんは、クルマなら軽自動車でも侵入することが出来ないような、ふれあいロードやサンモールや三番街や五番街を擁する中野駅(JRおよび東京メトロ)の北側の繁華街に位置しています。
中野という街は、あまり持て囃されていませんが、同じ東京でも、上野のアメ横や仲町通り、新宿ゴールデン街に並ぶ、東京らしいゴミゴミとした情緒ある大歓楽街であります。
なので、この日も中野の街には外国人観光客が溢れ、独特の情緒と雰囲気ある街並みをカメラに収める観光客を多く目にしました。
えどもんど中野さんを訪れることは、ラーメン自体の味を楽しむだけでなく、こういった情緒ある街並みを散策する観光的な要素も楽しめるので一挙両得であると言えるかも知れませんね。
ということで、前置きはともかく、今回は平日の夜営業開始(17時)の20分前に現着して、狙い通りのPP(ポール・ポジション)をGETできたのでありました。
直系のラーメン二郎でお馴染み『カネシ醤油』がそそらせます。

他のインスパイア系の二郎系でもカエシにカネシ醤油を使っているところは多いですね。
PPで並ぶこと十数分、開店5分前くらいになると、私の後ろには4~5人並ぶ状態でしたが、17時ジャストにならないと券売機がオープンしないのかと思いきや、店員さんが数分前に券売機をオープンしてくれました。
私はと言うと、PPをGETしてから十数分間、券売機と真正面から向かい合い、どのメニューをチョイスしようかと迷い続けていました。

麺量は、450g、350g、300g、250g、150gという、なかなかのレパートリーで目移りします。
今年オープンしたばかりの3号店である新橋店を含め、えどもんど各店舗での麺量の設定は異なるようで、ここも悩みどころの要素の一つです。
西日暮里の本店には無い『汁なし』は、かなり悩みましたが、今回は初の訪店ということで、スタンダードである汁ありのラーメンでいこうと思います。
気になるのは『豚券』ですが、これは券売機を見ても分かりませんが、これを購入しなくても、各メニューにデフォルトで豚1枚が入っているというのは予習済みなので、今回はパスです。
ということで、今回購入した食券は、
ラーメン250g+うずらのたまご+生たまご+たまねぎ+黒烏龍茶です。
初訪店ということで、少々ビビっていまい、麺量は少々控えめな250gにしてしまいました😅
そして、17時ジャストに店舗の扉が開かれ、いよいよ入店です。
PPの私が最初に食券を店員さんに渡します。
この時に、訪店前から謎だった『麺カタメ』が無料で可能なのかを訪ねました。
『大丈夫ですよ!』とのことで、この段階で麺カタメを注文した次第であります。
入店すると、なんと店内はカウンターのみの僅か9席で、PPの私は、一番奥の9番席に案内されました。
入店して、まず目につくのが、客席の後ろ側に日清製粉のオーション(強力粉)の大袋が山積みになっていることです。
これらは、このラーメン店が自家製麺であるという証(あかし)ですね。
この光景は、行きつけの鷹の目 獨協大学前本店さんの店内を彷彿とさせるもので、やはり、このオーションの存在が二郎系マニアをそそらせるという、一つの要素となっているのは間違いありません。
小麦粉のグルテンが毒であるというのは百も承知してはいますが、ここは、たまの〝チート〞として、今後も許容していきたいと思っております。
私の手荷物はボディバックとスマホだったのですが、店員さんが『荷物はその上に乗せておいて大丈夫ですよ』と優しく声をかけてくれたので、お言葉に甘えて、山積みのオーションの大袋の上に手荷物を置かせて頂きました。
そして、席に案内されてから、セルフのお冷やと黒烏龍茶、そして紙エプロンなどを用意しなければならないのですが、なんと、お冷やと黒烏龍茶のサーバーは私の9番席とは反対側の1番席の隣に設置されており、都合上、一番先に入店していながらセルフの用意は一番最後になってしまいました😅
まぁまぁ、ラーメンの提供は一番手のはずですから、ここは取りあえず落ち着きましょう😅
しかし、このお冷やと黒烏龍茶、紙エプロンの用意に時間がかかったお陰で、立ち上がった状態で厨房を観察できたのは嬉しい誤算でした。
まず、店員さんは2名で切盛りしています。いわゆるツーオペです。
お客さんを席に案内したり、食券を預かったりしている店員さんと、目深にキャップを被って調理に専念している店員さんの2名です。
この日の、このキャップの店員さん、もしかしたら代表である猪又穣さんご本人だったかも知れませんね🤔
YouTubeだったか、どこかのメディアで見たことのある感じがしました🤔
この日、もしも代表が、自らが渾身の一杯を提供して下さっていたとしたら、本当に光栄のことで、感慨深いと思います。
ともあれ、お冷やのサーバーの待ち時間は意外と長く、色々と厨房を眺めてしまいました。
厨房で、まず目につくのは、グツグツとスープを煮込んでいる寸胴2つです。
そして、目撃して驚いたのが、豚(チャーシュー)の調理法です。
豚の塊がフリーザーバッグに入れられてあって、恐らく手間暇かけて低温調理されているのでしょう🤔
一体どんな仕上がりなのか、評判の豚に期待が膨らみます。
厨房内の写真も撮りたかったところですが、さすがにそれは出来ませんでした。
そして、いざ入店して数分してから気になったのですが、1ロット目は一体何人なのか?
座席の9席は満席だったように思います。
もう、この時点で、すでに外には数名並んでいる状態でした。
と、まぁ、マニア心をくすぐる覗き見も程々に、黒烏龍茶専用のオレンジ色のカップに黒烏龍茶を汲み、セルフのお冷やも用意したところで、早くも有料トッピングの生たまご&たまねぎが到着です。
卓上の調味料は、右から、お酢、ラー油、カエシ(カネシ醤油使用)、唐辛子です。

かなりピンボケなのはご愛嬌😅
貼り紙のススメには『コショー』(GABAN?)の使い方が記されていましたが、一番端の席のせいか、なぜか私の手の届く所に『コショー』はありませんでしたね🤔
まぁ、私は普段から白黒に関わらず、キツイ豚クサ以外では、あまり胡椒を使う方ではないので問題はありませんが😅
割り箸、楊枝、紙ナプキンに関しては、各席の手の届く所に置かれているようなので大丈夫でした。
各メニューは、デフォルトで野菜が通常量とアブラが少しのようですが、デフォではニンニクは無しのようです。

この事から、コール時は予習した通りの『ニンニク入れますか?』なのだと予想されます🤔
無料トッピングは各々のメニューとも、野菜、ニンニク、アブラです。
そして、待つこと数分。
店員さんから『9番のお客さん、トッピングは?』と来ました。
って、あれ??
『ニンニク入れますか?』ではないの~??😅
まぁ、貼り紙を参考に無料トッピングのコールは考えておいたので、
『野菜マシ、ニンニクマシ、アブラマシで!』とコールしました。
いわゆる〝全マシ〞ですね。
しかし、私の後からコールした常連客のコールは、なんとも単純で『全部で!』でした。
二郎系のラーメン店は色々と敷居が高いようなイメージがありますが、意外とルールは曖昧なので、あまり構える必要はありませんかね😅
これからもビビることなく、初訪店の二郎系ラーメン店を攻めていこうと思っています😅
ということで、そうこうしているうちに、遂に着丼です。

別皿のアブラも同時のタイミングで到着。
茹で前250gなので、スープが決壊する様子はありませんが、さすがの〝全マシ〞ですね。
かなりの標高と、この迫力は、なかなかです。
今回は汁ありなので、まずはスープです。
うむ。
ド乳化系の噂もありましたが、実際には背脂の浮かぶ非乳化系か、微乳化系といったところでしょうか。
しかし、これが、かなり旨いのなんの。
このスープは、インスパイア系にありがちなド乳化でド濃厚でパンチ力があるという、単純なハードコア系では決してありません。
どこか懐かしい、直系二郎の非乳化の雰囲気を持ちながら、そこに一段階上のコクと旨味と甘味でしょうか。
チカラ加減が本当に絶妙なんだと感じます。
悪く言えば突出したハードコアな部分はありませんが、ですが、そのことが逆に、素晴らしいのです。
直系二郎の旨さを内包しつつ、どの局面においても本家よりもワンランク上の美味しさを味わえるスープだと思います。
代表の猪又穣さん曰く『スープを構成する肉・骨・香味野菜・醤油の風味が口の中で混然一体となって優麗なハーモニーを奏でる、そんなイメージを目指して作っています』とのことで、これは確かに旨いの一言です。
SUSURU.TVでお馴染みのユーチューバーSUSURUさんも支持する〝ラーメン官僚〞こと田中一明さんの評価によると『スープは、天然素材の持ち味が余すところなく引き出された、骨太かつ重層的な味わいが印象的』とのことで、ジャンクなイメージの二郎系という枠を超えた、料理としてのハイレベルなスープの旨さを味わえると思います。
ということで、この先は二郎系の食べ方の定石通りに豚(チャーシュー)と野菜をやっつけていきましょう。
野菜は、いわゆる〝クタシャキ〞といった感じで、別皿だけでなく、野菜の上にも甘辛いタレの味付けアブラがかけられているので、これらをアテに豚をやっつけますが、なんと、やはり、豚の旨さが突出しています。
柔らかく『ホロホロ』との噂の豚(チャーシュー)でしたが、実際に食べてみると、印象は触れ込みとは、全然違うものでした。
『ホロホロ』と聞くと煮込まれていて、パサパサ感があるのだろうと想像してしまいますが、そもそも『ホロホロ』という表現が間違っているような気がします🤔
やはり、厨房を覗いてみて分かったことですが、豚(チャーシュー)はフリーザーバッグを使って低温調理されており、全くパサパサ感の無い、ふっくらシットリ柔らかジューシーな仕上がりで、味付けの云々ではなく、肉が肉として本当に美味しく調理されているという印象です。

ガブッと噛んで柔らかく、簡単に噛み切れる、肉本来の美味しさが口の中いっぱいに広がる印象です。
ジャンクな二郎系と侮るなかれ、えどもんどさん“恐るべし”であります。
ということで、豚と野菜を粗方やっつけると、いよいよ本丸の麺の登場です。

って、いやいや、麺カタメは正解ですね。
豚と野菜をやっつけている間に、下手をすると麺がのびてきてしまいますから。
この平打ち極太麺は、私の知る限りでは、他の二郎系(直系、インスパイア系含む)のラーメン店の中でも、かなり太めの麺であると思います。
まぁ、平打ちなので、断面が薄いといえば、それはそうなのだとは思います。
しかし、草加市の『豚のジョー』さんなど、埼玉県や茨城県の二郎系ラーメン店で使用される菅野製麺所の麺は、オーションも使用されていますし、太さも太いとは思いますが、断面が正方形なので、うどんのようで、私自身はあまり好みではありません。
埼玉県は〝隠れたうどん県〞とも言われ、非常にコシの強い武蔵野うどんや熊谷うどん、そして加須うどん等も有名な県で、そのせいで、二郎系の麺であっても、どこか〝埼玉系うどん〞のような麺になってしまっているのかも知れません。
本来なら、製麺所で作られた麺ではなく、やはり、店舗ごとで打たれた自家製の麺にロマンがあり、そういったロマンこそがラーメンの麺の美味しさなのだと、つくづく感じる次第であります。
まぁ、ともかく、かくいう私も、普段は『ホッギホギでワッシワシ』と言いながらも、二郎系の手打ちでムラのあるチヂレた自家製麺の、柔めのデロデロ系の麺も実は大好きなのも事実です。
今回の、麺カタメで注文したえどもんど中野さんのこの麺は、直系にありがちなデロ系ではなく、千里眼さんや鷹の目さんの麺のようなホッギホギ麺に分類される麺であり、私の好みの麺であると思います。
とはいえ、ですが、太さは太くても、歯応えというか、その硬さは程々で、やはりハードコアには走らず、絶妙なその立ち位置をキープ出来ているのだと思いますね🤔
かなり旨い麺です。
やはり、オーションの麺は最高です。
ということで、能書きはともかく、ここからは、別皿を使って〝味変〞を楽しんでいきましょう。

まずは、別皿のアブラを使って、いわゆる『油そば』を楽しみます。
うん、これがメチャ旨い。
甘辛いチャーシューのタレの味付けと背脂の甘味が、歯応え抜群の麺に絡んで、これが旨いのなんの。
これは堪りませんね。
続いて、生たまごを溶いて、いわゆる『すき焼き』を楽しみます。
二郎系ラーメンは、そのボリュームと濃い味付けによって、後半戦はタレてきます。
分厚い豚と強力な麺の歯応えによって、顎の〝噛む力〞が持っていかれます。
なので、前半戦の顎がタレる前の段階で豚はやっつけておく必要があるというのが二郎系を食する時のセオリーであると思います。
しかし、前半戦で豚をやっつけたところで、今度は強烈なコシの麺によって、いわゆる〝啜り力〞も持っていかれます。
この満身創痍と言える状態で、その助けとなるのが、この〝溶きたまご〞による『すき焼き』という、二郎系ならではの食べ方なのです。
顎の力を持っていかれ、啜る力も持っていかれ、濃い味によって唾液も持っていかれた状況から、もう一度、甘く滑らかな溶きたまごが、まろやかな味変と相まって、失われた生命力を、いや、失われた食欲を補って、その滑らかさとまろやかさによって残りの麺をスルスルと、味変によって見事に美味しく胃袋に流し込んでくれるというのが、このアイテムです。
こんな話しをすると、まるで苦行のようですが、決してそんなことはなく、人生の中でも最高に美味しい“食い道楽”として、二郎系ラーメンを食べる時のマストアイテムが生たまごなのです。
あと、今回は、玉ねぎも最高でした。
豚のアテにも良いですが、後半戦のスープのアブラの重さを軽減させてスッキリとさせてくれるのです。
最後はお酢での味変も楽しんで大変美味しく頂けました。
ということで、今回は、憧れであった『えどもんど中野』さんのラーメンの旨さを堪能できました。

美味しかったです。
ご馳走さまでした。
<(_ _*)>
レース前の調整不足によって、極上のスープの完飲(完封)は成りませんでしたが、本当に美味しく、直系店よりも絶妙に全てにおいて上回る、レベルの高い二郎系のラーメンを頂くことが出来ました。
ありがとうございました。
<(_ _*)>
わずか30分程度の滞在でしたが、お店を出ると、もう外は薄暗くなっていました。

私がお店を出た後も、平日の17時台なら、まだ並びは数名ですね。
やはり、人気店は時間を選ぶと良いと思います。
ということで、今回はこの辺で失礼いたします。
これからも、まだまだラーメンブログは続けていこうと思っています。
皆様、今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
<(_ _*)>